
9月3日、大阪湾稚魚放流が行われた。主催は公益財団法人 日本釣振興会 大阪府支部とNPO法人大阪府釣り団体協議会。もともと8月27日に実施予定だったが、台風などによるウネリのため9月3日に延期して実施された。
この放流は「ゆたなか海を未来に」を合言葉に、1983年8月から全国に先駆けて実施されてきた。特に大阪湾へのチヌ稚魚の放流は毎年継続され、今年で44回目を迎える。釣り関係者による稚魚放流は多くの人の共感を呼び、全国各地に広がりを見せている。

主催者である日本釣振興会や大阪府釣り団体協議会では、この稚魚放流をシンボルとして、海の自然の復活を願いながら、釣り場の環境保全、釣りの普及、釣り知識やマナー向上などの事業に取り組んでいる。
この事業の協力団体は、公益財団法人大阪府漁業振興基金、大阪釣船業協同組合、大阪釣具協同組合、大阪府釣りインストラクター連絡機構、ヒューマンアカデミー大阪校フィッシングカレッジなどとなっている。
未来の子供達が釣りを楽しめるように
当日は昼から雨天の予報のため、セレモニーなどのスケジュールを30分繰り上げて実施された。
セレモニーや稚魚の積み込みは、大阪市此花区の常吉大橋下(舞洲側)で行われた。陸上には午前9時頃になると日本釣振興会、大阪府釣り団体協議会など関係者が続々と集まってきた。
また、海からはたまや渡船と岸和田渡船が常吉大橋下まで移動してきた。
9時半頃に関係者全員が集まり、セレモニーが行われた。最初に主催者を代表して日本釣振興会 大阪府支部の橋本支部長から下記要旨の挨拶が述べられた。

「本日はお忙しい中、大阪湾稚魚放流にご参加いただき有難うございます。この稚魚放流は昭和58年から実施しています。その成果もあり、大阪湾には全国各地からチヌ釣りの方が訪れています。今回は7月にチヌとキジハタの一部の放流を済ませていますが、今日はキジハタ、メバル、アイナメの放流を行います。この放流を行うにあたり、ご協力いただいた皆様にお礼申し上げます」。
続いて、大阪府釣り団体協議会の倉田会長から挨拶が行われた。

「今回でこの放流も44回目となり歴史のある事業です。そのおかげで、チヌは十分に戻ってきたと思います。今日の朝も当会のメンバーがチヌを釣りました。未来の子どもたちが釣りを楽しめるようにこの事業を継続していこうと思っていますので、よろしくお願いします」。
チヌ、キジハタ、メバル、アイナメを大阪湾一帯に放流
挨拶が終わると、事務局より放流の手順が説明された。まず、それぞれの船に活魚車で運ばれてきた稚魚をバケツリレーで運び、積み込んだ。

今回は挨拶にもあった通り、チヌ2000尾とキジハタ2500尾は7月に既に放流済みで、当日は残りのキジハタ4000尾、メバル7000尾、アイナメ2000尾の放流が行われた。
稚魚は2隻の船に振り分けて積み込まれ、岸和田渡船は積み込みが終了次第、すぐに放流場所に向けて船を走らせた。たまや渡船は、撮影用にセレモニー会場の正面で、一部の稚魚を放流後、放流場所に向けて移動した。
放流場所は大阪湾一帯で岸和田から大阪北港まで各場所に分けて稚魚が放流された。


船が出港した後は、参加者は手分けをして陸上の清掃を行った。
常吉大橋周辺は釣り場としても有名だが、ゴミが多く放置されていた。路上駐車する車やトラックから捨てられたと思われるゴミもあったが、釣り人が捨てたと思われるゴミもあった。

空き缶、ペットボトル、各種容器類など様々なゴミが捨てられていた。蒸し暑い中、参加者はトングでゴミを拾っていった。海辺や隣接する道路のゴミも回収した後、解散となった。
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