海上保安庁の訓練水槽でリアルな落水体験!「釣りの安全講習会」実施。ライフジャケットの重要性学ぶ【日本釣用品工業会】

ニュース
水辺の安全対策特集
日本釣用品工業会の「釣りの安全講習会(落水体験等)」の様子
落水体験の様子。万全の安全対策の中、様々なシチュエーションで複数回プールに飛び込んだ

9月24日、一般社団法人 日本釣用品工業会では、海上保安庁と連携した「釣りの安全講習会(落水体験等)」を、神奈川県横浜市の横浜海上防災基地で実施した。

この講習会は、釣り人への安全啓発を目的としており、メーカーの担当者やテスター、インフルエンサーなども参加して行われた。

海上保安庁による釣り中の事故や安全対策に関する座学に加え、同基地に設置されている訓練水槽に実際に飛び込み、ライフジャケットの重要性や正しく着用することの大切さを体験し、それらを広く周知することが狙いだ。

当日は日本釣用品工業会のスタッフと企画・安全委員会ライフジャケットWGのメンバー各社、報道など総勢30人弱が参加した。

日本釣用品工業会の「釣りの安全講習会(落水体験等)」の座学の様子
講習会の様子。日本釣用品工業会が海上保安庁と連携して実施した

重大事故者の8割がライジャケ非着用。データと救助映像から学ぶ安全対策

まず、第1部として座学講習が行われた。ここでは、海上保安庁交通部安全対策課マリンレジャー安全対策係長の斉木優介氏と警備救難部救難課海浜救難係長の田中健太氏が講師となり、講習が行われた。

釣り中の事故の傾向、それを防ぐために何に気を付ければいいのか。万一事故に遭った場合に海上保安庁がどのように救助しているのかが紹介された。

日本釣用品工業会の「釣りの安全講習会(落水体験等)」の座学の様子
海上保安庁から、ライフジャケットの重要性などが説明された

斉木氏からは、エサやポイント選びと同様に、事前に安全への準備も行って欲しい。釣り中の事故件数の推移や事故は海中転落が多く、その原因は周辺活動・実施中の活動に対する不注意が約8割となっている。

海中転落者の約2割しかライフジャケットを着用しておらず、その内の死者・行方不明者の約8割が非着用となっている。重大事故を防ぐためには、ライフジャケットの着用が非常に重要といった内容が紹介された。

日本釣用品工業会の「釣りの安全講習会(落水体験等)」の座学の様子
講義では実際の救助シーンの動画も紹介された

また、田中氏からは、実際に沖磯等の磯場で転落した釣り人を救助する際の、緊迫した様子が映し出された動画も紹介された。波の状況の確認なども含めた安全対策の重要性が改めて説明された。

ライジャケ着用で安全性はどう変わる?訓練水槽で本格的な落水体験

日本釣用品工業会の「釣りの安全講習会(落水体験等)」のライフジャケットの着用講習の様子
落水体験者。何度も飛び込むハードな訓練となった

その後、訓練水槽に場所を移し、実技講習が行われた。落水体験者は、先に準備体操を行い注意事項の説明を受け、救命胴衣の着用講習も受講。

日本釣用品工業会の「釣りの安全講習会(落水体験等)」のライフジャケットの着用講習の様子
落水体験の前に行われたライフジャケットの着用講習の様子

着衣でプールに飛び込むため、安全対策も万全に行われた。プールには水中警戒の元潜水士が常時1名入水しており、陸上の警戒要員はレスキューチューブなど救助機材を準備し、必要な場合はいつでも落水者を救助できる体制がとられていた。

使用する救命胴衣は桜マークやCSマークなど、公的機関の適合品が使用された。

日本釣用品工業会の「釣りの安全講習会(落水体験等)」の準備運動の様子
準備運動も行い、安全対策も万全にして行われた

落水体験は、まず救命胴衣なし、次に救命胴衣着用、救命胴衣不適切着用の順で実施した。落水体験者は何度もプールに飛び込むため、ハードな講習会となった。

救命胴衣を着用していればしっかりと浮くことや、不適切な着用をしていると浮力体の位置によっては逆に危険な状況になること、股ベルトを着用していなければ簡単に脱げてしまうこと、股ベルトも適切な長さでないと水中で顔の部分までライフジャケットが上がってしまうなど様々なことが実体験として学べる講習となっていた。

日本釣用品工業会の「釣りの安全講習会(落水体験等)」の様子
いよいよプールへの飛び込み。様々なシチュエーションで何回も飛び込むハードな講習となった
日本釣用品工業会の「釣りの安全講習会(落水体験等)」の様子
正しく着用していれば、しっかりと浮いてくれる。ライフジャケットの重要性を身をもって体験できた
日本釣用品工業会の「釣りの安全講習会(落水体験等)」の誤ったライフジャケットで落水した時の様子
誤った着用方法での落水体験も。膨脹式ライフジャケットは正しく着用しないと、いざという時に安全に作動しない

休憩後、疑似荒天時の落水体験も行われた。人工的にプールに波が起こされ、荒れた状態で落水体験を実施した。

ここでも救命胴衣なし、救命胴衣ありの順で飛び込みが行われた。荒れている状況では浮くのも大変で、水を飲んでしまう場合もある。何名かはすぐにプール内にいる潜水士に助けを求めるシーンもあった。

正しい方法でライフジャケットを着用していれば、顔は水面より上に保持することができ、梯子まで何とかたどり着けることも分かるなど、座学だけでは分からない有意義な体験となっていた。

日本釣用品工業会の「釣りの安全講習会(落水体験等)」の救助の様子
波が高い中落水すると浮いているのも大変。ライフジャケットを正しく着用することで、生存率は格段にアップする
日本釣用品工業会の「釣りの安全講習会(落水体験等)」の救助の様子
救助の様子。実際の現場では救助までに時間がかかることを考えると、ライフジャケットによって浮力を確保し続けることが重要

岸釣りでもライジャケは必須!安全に釣りを楽しんで

今回の講習会について、日本釣用品工業会に話を聞いた。

「当会の企画・安全委員会ライフジャケット安全啓発WGでは、釣り人のライフジャケット着用の啓発を行っています。新たな取り組みとして何かできないかと海上保安庁さんに相談したところ、普段は使用できない訓練水槽をお貸しいただき、今回の講習会を行うことができました。

多くの海上保安庁の方々にもご協力いただいたおかげで、ライフジャケットの不適切着用試験なども実施出来ました。こういったことも、日本釣用品工業会が海上保安庁さんと長きにわたって連携してきたから実現できたのだと思います。

今回の講習会については、参加したWGの各社やインフルエンサーの方からSNS等を通じ、ライフジャケットの普及啓発の情報発信もされるはずです。

まず、釣り中はライフジャケットを着用すること、そして正しく着用していただくことが重要です。信頼あるライフジャケットを購入していただくことも大切です。防波堤など岸釣りでもしっかりとライフジャケットを着用して、これからも釣りを楽しんで欲しいと思います」。

関連ページ → 釣り人に対する水辺の安全対策特集

関連記事 → 過去最大規模で開催!「釣りフェス2027」出展社数313社・団体。出展社説明会と小間割抽選会を開催【日本釣用品工業会】 | 釣具新聞 | 釣具業界の業界紙 | 公式ニュースサイト

関連記事

出展社募集締め切り延長!9月16日まで。来年はリアルとオンライン同時開催【釣りフェス2023】

【上州屋】北関東フィッシングフェスタ大盛況!約2700人の釣りファンが来場。新製品展示や限定品販売を楽しむ

【ジャクソン】「飛び過ぎDaniel(トビスギダニエル)」抜群の飛距離のメタルジグ

がまかつの鮎ロッドケースに2本用と4本用の2タイプが登場。ウレタンクッション、穂先ケース付きで快適で安全な収納を!

【オーナーばり】「ジャングルワッキーガード」村上晴彦氏、大仲正樹氏W監修のバス用フック

ザ・キープキャスト2025でヒロ内藤がルアーを返却。アメリカで子供達がペイントしたルアーでバスをゲット【フィッシング遊】

長崎県対馬市でクエ4000尾を放流!釣り人のため、資源保護のため、全国で放流活動を実施【LOVE BLUE事業】

「シャローチューンエスケードジョインテッド」は浅場や流れの緩い場所で大活躍!あえて小さ目のジョイント部分。その理由は…?