3月11日~12日、「ザ・キープキャスト2023」が名古屋市港区金城ふ頭にある「ポートメッセなごや第3展示館」で開催された。主催は合同会社中部プロショップ友の会。
今回は2019年の開催以来、4年ぶりの開催となった。同ショーは2011年に名古屋バスフェスタとしてスタートした。名古屋バスフェスタを3回開催し、その後、ザ・キープキャストとして総合ルアーのショーとなり、今回で7回目の開催となる。合計では10回目の開催だ。
今回の来場者数は初日8013人、2日目が6779人の合計1万4792人(前回対比76.6%)。
2019年開催の前回より来場者数は減少したが、コロナ禍以前と変わらず多くの熱いルアーファンが来場し、活気あふれるショーとなった。
会場限定アイテムが大人気!会場の外にまで長蛇の列が出来るブースも…
開催初日、2日目とも天候に恵まれ、両日とも早朝から開場を待つ長蛇の列が出来ていた。
開場と同時に来場者はお目当てのブースに急いだ。ただ、昔ほどダッシュする人は少なくなった印象だ。
会場で特に人気だったのはDRTのブースだ。各日、先着1000名がガラガラ抽選会に参加できるが、会場の外まで抽選を待つ列が出来ていた。また、デプス、レイドジャパン、ジャッカル、ガンクラフト、イッセイ、ジークラックなどのブースも人気だった。
キープキャストでは会場限定の商品が多数出品されるため、限定商品の購入を目当てに来場する来場者が多い。ブースによっては、限定商品の販売に力を入れ、売り場を意識したレイアウトの出展社や、物販はせずに展示のみのブースもあり、対応はそれぞれだ。
昼頃になると各通路が通りにくくなるほどの混雑となった。来場者は以前と変わらず、若い男性が中心で、若い女性も多い印象だ。
ステージは3つ用意され、それぞれトップアングラー、人気アングラーがトークショーを行っていた。有名アングラーも多く来場しており、お客さんとコミュニケーションを取っていた。
また、バスボートも数多く展示されていた他、トラウト村というコーナーも設けられ、トラウトメーカーも多数出展していた。
ほかスタンプラリーも用意され、会場内にある8つのスタンプを集めて商品がもらえる企画等も行われていた。
「最高です!」キープキャストを楽しんだ客、出展メーカーの感想は?
ある出展社に聞くと「久しぶりのキープキャストですが、お客さんも十分に多いと思います。用意していた商品も完売しました。市況でバスは厳しいと言われていますが、この会場にいるとそんな事は全く感じません。熱いお客さんが多いと思いますし、お客さんからパワーをもらえる感じです」と話していた。
また来場者に聞くと「デプスさんのファンで、全員のサインをもらいました。最高です。欲しかったルアーも買えました。北陸から来たのですが、こういった機会は本当に嬉しいです」と話していた。
会場には人気ルアーメーカーが数多く出展しているほか、大手メーカーからインディーズメーカーまで様々な種類の商品も展示され、ルアーファンを楽しませる内容となっていた。
「ルアーフィッシングの活性化」、「釣り場の環境を良くする」をスローガンに
最後に主催者である中部プロショップ友の会代表の安藤泰成氏に話を聞いた。
「今回は4年振りの開催となります。準備の段階で一番心配だったのはメーカーさんが以前のように出展してくれるかどうかでしたが、お蔭様で多くのメーカーさんに出展して頂き、4年前とほぼ同じ規模で開催する事が出来ました。また、多くのお客さんに来てもらう事が出来、安心しました。滞在時間も長く、ショーを楽しんでおられると思います。
4年振りの開催ですが、出展社さんはショーの開催に慣れておられる感じがします。メーカーさんのブース設営もスムーズでした。また電子決済が増えた事で、釣り銭の両替等が減った印象があります。
このショーに来て頂いたことによって、アングラーさんが『釣りに行くぞ!』と思うキッカケになれば嬉しいです。
今後もルアーフィッシングの活性化と、釣り場の環境を良くするというスローガンは変わらず、ショーの開催を続けていきたいと思います。今回もキープバンドでは多数の募金を頂きました。募金して頂いたお金は、海津市漁協さんと養老漁協さんのご理解とご協力のもと、大江川、五三川のマブナ放流に役立てられています。
来年は3月9日、10日の2日間、ポートメッセなごやで開催予定です。ぜひご協力をよろしくお願い致します」。
ザ・キープキャストの収益金は地域や釣り人のために使われている。関連記事はコチラ → 【バスフィッシングは重要な観光資源】。岐阜県海津市の取組み。横川市長とジークラック青木社長が対談