2022年11月27日(日)、公益財団法人日本釣振興会大阪府支部は、大阪府内の釣り場3カ所で陸上清掃を実施した。
協力は、大阪釣具協同組合、大阪府釣り団体協議会、大阪府釣りインストラクター連絡機構、フィッシングエイト株式会社。
清掃場所は、大阪北港の常吉大橋周辺、夢舞大橋周辺、大阪南港の船溜り(フェリー乗場)。
いずれの清掃場所も、釣り場として問題が起こってきた経緯がある場所だが、清掃等を続けてきた事によって、現在も全面的な釣り禁止や立ち入り禁止にはなっていない。
参加者は、複数の釣具関係企業の社員やその家族で3カ所合計で76名。内訳は常吉大橋周辺に30名、夢舞大橋周辺に30名、南港船溜りに16名が参加した。
76名で広範囲を手分けし清掃。活動に興味を示す釣り人も
取材に行った常吉大橋では、参加者は朝8時半に清掃場所に集合。朝礼では魚矢副支部長が挨拶を行い、参加者へのお礼や、常吉大橋のゴミ問題について述べられた。続いて分別についてや注意事項が説明された後、清掃を開始した。
常吉大橋では、参加者は二手に分かれて広範囲を清掃した。大阪府内でも足場が良く人気の釣り場で、清掃当日も多くの釣り人が竿を出していた。
ガードレール沿いに多くのゴミが投棄されており、参加者は端から順番にゴミを回収していった。特に多いのは空き缶やペットボトル、食品の容器など。そのほか、仕掛けのパッケージなどの釣り人が投棄したゴミも回収された。
参加者が一般の釣り人の近くでゴミを回収していると、一緒になってゴミを回収してくれる釣り人や、声をかけてくれる釣り人も複数人いた。陸上清掃を行うことで釣り場の環境が保たれることはもちろん、一般の釣り人の釣りマナーへ対する意識の向上にも役立つと感じた。
夢舞大橋周辺や大阪南港の船溜りでも多くのゴミが回収され、11時前には解散となった。
今回の清掃活動で回収されたゴミの量は3カ所合計で400㎏。
まだまだゴミの量は多いものの、3カ所とも2021年に行われた清掃や、2022年10月に行われた「水辺感謝の日」の清掃時よりも少ない結果となり、釣り場のゴミが減少傾向にあることが分かった。
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