人気上昇中の「チャビング」「チャブトレック」の愛好家が増加中!美しい小魚をルアーで狙う

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「チャビング」で出会ったカワムツ
「チャビング」で出会ったカワムツたち。小さなランディングネットがオシャレだ

清流などに生息するコイ科の小魚、オイカワやカワムツをルアーで釣る「チャビング」「チャブトレック」が、若者を中心に広がりをみせている。魚体の美しさなどをSNSで披露しあうグループも立ち上げられ、交流は活況を呈す。

2026年、この釣りは、さらに勢いを増しそうな気配だ。某メーカーが専用ロッドを送り出すとの情報もある。

こだわりの道具と、お気に入りのウエアで。一尾との出会いを大切に

「手軽に、短時間で美しい魚に出会える素敵な釣りだと思います」。フィッシングディレクターで、メディアへも登場する齋藤竜也さんは、チャビングの魅力について、こう評す。

お気に入りのタックルでカワムツを釣る齋藤さん
お気に入りのタックルでカワムツを釣る齋藤さん。道具を楽しみながら川を遡行する「チャブトレック」を提唱

いまほどカワムツが釣れなかった20年以上前。神奈川県相模湖に流入する河川で、ルアーをキャストして釣ったのが、カワムツとの最初の出会いだったと齋藤さん。

以来、カワムツとの付き合いは続き、昨年はテレビの釣り番組で講師を務め、チャビングの楽しさについて、画面を通して全国に発信もした。

警戒心が著しいトラウト類と比べ、オイカワやカワムツ釣りの難易度は高くないので、ともすると数釣りに楽しみ方が向かってしまう。

齋藤さんは、「(カワムツは)正直、釣れすぎてしまいます。ですから、数に重きを置くのではなく、綺麗な1尾を求めて道具も楽しみながら川を歩きたいのです。そこで、『Chub Trek(チャブトレック)』というカテゴリーを設けたのです」と、カワムツの疑似餌釣りにおける新たな方向性を提示する。

釣りだから釣果を希求するのは当然。だが、確実に釣果が約束されている魚だけに、数を誇るのは無粋だ。

難儀せずに釣れる魚種だからこそ、こだわりの道具を携えて、お気に入りのウェアで流れを歩き、姿態の美しいカワムツがヒットすれば、ハンドメイドの小型ランディングネットでそっと救い、写真に収めてリリースする──。

貪欲にならず、あくまでも1尾との出会いを大切にする。齋藤さんのこの提唱に共感、チャブトレックを実践する釣り人は増加傾向だ。

「雑魚リール釣り」の人気が上昇中!

埼玉県西部の飯能・入間・狭山・川越の5市を流れる入間川などの漁業権を保有する入間漁業協同組合では、ここ数年、遊漁券の一種、チャビングなどをルアーフィッシングで釣る「雑魚リール釣り券」の売り上げが伸びている。

令和6年度、同釣りの遊漁券購入者は年券686人、日釣り券1080人。7年度は年券が若干減ったものの、日釣り券については1207人と前年を127人上回った。

カワムツやオイカワなども対象にした雑魚リール釣りの年間遊漁料収入は、一般釣り人の年券だけでなく、組合員の賦課金納入額をも上回り、いまや漁協運営に欠かせない。

釣具店には「チャビングコーナー」も。オリカラスプーンも販売予定!

アウトドアワールド東大和店
多摩川や秋川などチャビングフィールドに近いアウトドアワールド東大和店

上州屋グループ「アウトドアワールド」東大和店(東京都東大和市)は今年1月、チャビングタックルコーナーをレジ近くの「一等地」に規模を拡大して、店舗奥から移設した。

同店がチャピング用タックルに特化した売り場を開設したのは昨年6月下旬。年々、猛暑の影響を受け、夏季の釣り物がトーンダウンする中でのリスクへッジと、新たなファミリーフィッシングとして提案するのが狙い。

同店近くには多摩川、秋川、少し埼玉県に足を延ばすと入間川やその支流の成木川などチャビングに適した清流がいくつもあり、専用コーナーを設けて提案するのに最適な立地。コーナーには、これら河川で釣り上げた構図に凝ったカワムツの写真も展示され、来店者の目を惹きつける。

店長の関戸建一さんは「ファミリーやカップルなどの接客回数は増えましたし、他ジャンルの常連さんからはチャビングについての質問も多く受けるようになりました」と手応えを話す。

アウトドアワールド東大和店の店長の関戸さん
「今年は、一定のブームがくると思います」とチャビング人気を予測する店長の関戸さん

スペースをそれまでの3面から5面へと大きく拡大したレジ脇のチャビングコーナーに陳列されたアイテム数は、ロッド27、ルアー18(スプーン13、スピナー2、バイブレーション1、プラグ2種類)、フック8、ランディングネット5種類の合計58種類(いずれもアイテム数。個々の品数はさらに多い)。

主軸となるロッドは4.6~6ft。主力のスプーンは0.8~0.9g、スピナーは1.5g。ルアーのアイテム数は今後も増やす計画という。

アウトドアワールド東大和店のチャビングコーナー
数多くの関連タックルが陳列されたチャビングコーナー

ファミリーだけでなく、ベテランアングラーも楽しめるチャビング、チャブトレック。「小さい頃にハヤ釣りを楽しんできた40~50代の方に、現代のルアースタイルでもう一度童心に帰って、楽しんでほしいですね」と関戸さんは熱く語る。

安価な費用で、身近な河川で、美しいオイカワやカワムツをターゲットにしたチャビングの情報発信を他店に先駆けて続ける同店。5月頃には、実釣に裏打ちされたオリジナルカラーのスプーンを販売予定というから、チャブフリークには朗報だ。

掲示された釣り情報
チャビングコーナーにはスタッフ自らの釣り情報も掲出

数を競わず、趣を大切にする「チャビング」

ライトタックルにブローチのような小さなルアーを結び、清流を歩きながらカワムツなどのネイティブなコイ科小魚を釣る。景色を愛で、疲れたら河原でコーヒーを淹れて一休み。

前出の齋藤さんは、チャビング、チャブトレックを定着させるための業界の取り組みとして、「第一に数を競わせないこと」と指摘しつつ、「趣を大切にした遊びとして、成熟していってくれれば」と期待を込める。【小島満也】

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