【3月1日解禁】埼玉県名栗湖でトラウト釣り解禁。カヌーに乗りルアーで試し釣り実施。気になる釣果は?

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名栗湖
名栗湖(埼玉県飯能市)。写真は上流方向を望む。このわんどは11月1日から翌年3月末までワカサギ釣り場。以外の期間は、トラウトフィッシングエリアとなる

埼玉県飯能市の入間川支流にある名栗湖で2月17日、ルアーアングラーらが集まり、カナディアンカヌーを操船しながらトラウトを釣る催しが開かれた。同湖で3月1日に解禁するヤマメ・イワナ・ニジマス釣りに備えた試し釣りで、釣具業界から約10人が参加した。

放流実績のない湖のため、ランディングして撮影できた個体数はわずかだったが、それでも均整の取れた30㎝を超えるニジマスなどが釣れ、釣り場としてのポテンシャルの高さを予感させるものとなった。

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期待の新フィールド名栗湖、ダム完成から40年経て開放

名栗湖は、県西部の飯能市や入間市、狭山市などを流れる入間川の支流有間川に、昭和61年に完成した県営有間ダムによって生まれた人造湖。周囲およそ4.5㎞の山間の小さな湖で、湖畔にはレストハウス、木製カヌーづくりやカヌー試乗ができる認定NPO法人名栗カヌー工房が立地する。

名栗湖
名栗カヌー工房から見た名栗湖

同湖に注ぐ有間川と複数の沢には元来、天然のヤマメやイワナが生息。さらには流れ込み付近から有間川を約1.2㎞遡った支流合流地点には、ニジマスを放流して家族連れなどに釣りを満喫してもらう有間渓谷観光釣り場も開設されている。

同湖にはこうした枝沢や管理釣り場から自然に移動してきた渓流魚が定着しており、湖畔を周回する道路などから、悠々と回遊したり、湖面で跳ねる大型魚の姿が目撃されるなどしていた。

ヤマメ、イワナ、ニジマス、ワカサギなどが生息する名栗湖だが、ワカサギ以外の釣りは、湖誕生当時から一切禁止(かつてヒメマスの発眼卵放流が行われ、暫く釣れたことがあったが詳細は不明)。

同湖では、11月1日に桟橋やボート使用でワカサギ釣りが解禁するが、釣期中に野生化した大型のニジマスが掛かって、釣り人が大慌てする光景が毎年のように繰り広げられていた。

これら事象を背景に、名栗湖のトラウト釣り場としての活用を求める声が釣り人の間で高まり、所管する入間漁業協同組合(飯能市阿須、古島照夫組合長)も前向きに検討。

さらにワカサギ釣り以外の釣り客も地域に誘客することで、飯能市の地方創生の一助になるのではと、市がこのトラウトフィッシングプランを後押し。関係者協議のもと、埼玉県の認可も取付け、新トラウトフィッシングフィールド開設への扉が開かれた。

本格カヌー使い、ルアーフィッシングで試し釣り

試し釣りの出船の様子
試し釣りの出船の様子。タックルをカナディアンカヌーに積み込み、桟橋から釣り場へ

今回の試し釣りは、入間漁協と、同湖での釣りにカヌーを貸し出したり、同漁協の遊漁券も販売する認定NPO法人名栗カヌー工房(飯能市下名栗、山田直行理事長)との共同で実施。

当日は、(株)ビッグホーンのエグゼクティブフィッシングディレクターの齋藤竜也氏、(株)パームスの飯田重祐氏、(株)ティムコの鎌田浩作氏と田﨑翔氏、(株)バリバスの諸井凜氏、WILD-1入間店の髙嶋泰助氏・栗原裕也氏、PIKE STREET MARKETディレクターで、栃木県PRアンバサダーなどを努めるショータ・ジェンキンス氏ら約10人が参加した。

試し釣りの参加者
記念撮影に収まる試し釣りの参加者ら

参加者は、3月1日からニジマスに限定して通年釣り場(ヤマメ、イワナは入間川水系同様の禁漁期あり)となる名栗湖の概要説明を漁協関係者、カヌーイングの指導を工房スタッフからそれぞれ受けた後、2人1組になってカヌーに乗船、工房直下に整備されている桟橋からポイントへと漕ぎ出した。

カヌーに乗る参加者
カヌーは2人乗り(1人乗りも可)。移動中は後席の同乗者が操船する。慣れていればアウトリガー(浮力体)は不要だ

釣り場は、埼玉県飯能県土整備事務所有間ダム管理所の上手に、湖を南北に横断するよう設置されている流木止めを下流端にして、上流の流れ込み付近まで。流れ込み付近にはカウス橋という橋梁が架けられており、水面に浮かぶ流木止めから同橋梁までの距離は1.3㎞ほど。途中、両岸には橋梁の架かるわんど部分が大小合わせて6カ所ある。

管轄する埼玉県によって、ダム湖法面への立ち入りについては禁止されている。ただ、湖面での釣りについては、地場産品である木材振興の役割を担う名栗カヌー工房製作のカヌー(ボート)を用いることを条件に、行政機関から特別に認められている。

試し釣りに使用したカナディアンカヌーは、「西川材」と呼ばれる地場のスギ材で手作りされた約4.5mと約5m艇。安定性を向上させるための「アウトリガー」という浮力体も船体横に取り付けられ、これにより、カヌーに座った状態でフライフィッシングも可能だ。

アウトリガー付きのカヌー
安定性が増すよう船体側面にアウトリガーが付けられた全長4.5mのカヌー。木製のアウトリガーもある
カヌーから釣りをする参加者
前席でフライフィッシング、後席でルアーをキャストするチーム。左後方の建物は名栗カヌー工房

美しいニジマスとイワナをゲット。手つかずの名栗湖で素晴らしいアクティビティを!

途中、昼休憩を挟んでの試し釣りの全体結果は、33㎝のニジマスと41㎝のイワナの2尾。数こそ振るわなかったが、ランディングし、写真撮影まで持ち込めた魚は比類なき美しさで、まさに名栗湖のネイティブそのもの。

ニジマスは名栗カヌー工房側の下流の岬付近、イワナは同工房すぐ上流のインレット付近でヒットしたという。

釣れたニジマス
参加者や漁協関係者を感嘆させた美しい姿態のニジマス(33㎝)
釣れたイワナ
こちらは40㎝超の天然イワナ

全体的には複数回のバイトがあり、フッキングしたもののフックアウトしてしまったなど不運な面もあった。

しかし、参加者の1人は「高速道路を使って遠くの湖に行かなくても、天然のイワナやヤマメ、美しいニジマスが埼玉県で釣れるというのは大変貴重。その上、釣りに使用するのは本格的なカナディアンカヌー。こんな素晴らしいアクティビティが楽しめるフィールドは、少ないです」と、すっかり名栗湖ファン。

ニジマスのリリースの様子
愛おしむようにニジマスをリリースする釣り人

名栗湖でのトラウトフィッシング遊漁料は、入間漁協が定める他河川と同額となり、1日券が店舗売りで1200円、現場売りで2000円。年券は8000円(いずれも消費税込み)。カヌー使用料は1名利用で5000円、2名利用だと6500円。

ダム完成から約40年が経過し、湖上からのトラウト類等の釣りは一切行われてない、いわば手付かずの名栗湖。首都圏に隣接した交通利便の良いエリアでのこうした新たな釣り場は、釣具業界や関係者の注目を集めそうだ。 

【小島満也】

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