11月19日、奈良県宇陀市にある室生(むろう)ダムで、公益財団法人日本釣振興会奈良県支部主催の「第4回室生ダムわかさぎオープン!2023」が開催された。
このイベントは釣獲調査の釣り大会と、ワカサギ釣り体験教室、さらに水辺感謝の日の清掃と盛りだくさんの内容となっている。
室生ダムでは、2021年度よりワカサギが漁業権魚種に認定され、以後は放流による資源管理や、安全に釣りが楽しめる漁場の整備を進め、ワカサギ釣りファンを増やす努力を行ってきた。その一環として日本釣振興会奈良県支部と協力し、わかさぎオープンの開催や釣り体験教室を行ってきた。
室生ダムに多くの参加者が集合。気になる釣果は…?
今年もワカサギの解禁日である11月1日から間もない、11月19日にイベントが開催された。大会前日は雪も降るなど荒天となったが、当日は冷え込みがあるものの、快晴の下、イベントが開催された。
今回のわかさぎオープンでは、釣獲調査釣り大会に55名が参加。その内、釣り体験教室の参加者が43名(大人26名、子供17名)。水辺感謝の日として行われた釣り場清掃には65名が参加した。
イベントの後援は宇陀市、協力はJOFI奈良、室生釣り倶楽部、室生ダム釣り管理事務所、ヒューマンアカデミーフィッシングカレッジ等。
開会式は午前7時頃より行われ、日本釣振興会奈良県支部の窪支部長や室生ダム漁協管理人の平崎氏よりそれぞれ挨拶が行われた。
挨拶ではワカサギの釣果は厳しいが、モロコが釣れている事や、自然の釣り場なので足下に十分注意する事やライフジャケットを着用する事など、安全対策の注意が行われた。その後、大会の参加者はそれぞれのポイントに移動した。
家族で釣り体験!ジャンケン大会も大盛り上がり
午前9時からは、ワカサギ釣り体験教室が行われた。JOFI奈良やフィッシングカレッジの生徒等が講師となり、道具類も用意され、それぞれ参加者を釣り場に誘導し、釣り方を教えた。
大会前日に急激に冷え込んだ影響もあってか、当日はワカサギの釣果はなかった。しかし、モロコやハスなどが釣れて参加者を楽しませていた。釣獲調査という事もあり、釣れたポイントなども用紙に記入し、提出された。
本命ではないものの、ウキがピクっと反応し、アワセるなど、参加者も講師に釣り方を教わりながら釣りを楽しんでいた。検量時間には、多くの魚が持ち込まれていた。
表彰式は午後1時頃から始まった。集計の時間を利用してジャンケン大会も行われた。豪華な賞品も用意されており、盛り上がっていた。その後、各賞の入賞者が発表され、イベントは終了した。
イベント後も引き続き釣りを楽しむ参加者も多かった。室生ダムのワカサギ釣りは、これから本番を迎え釣果も良くなっていきそうだ。
大会結果(敬称略)
モロコの部(一般)
優勝:牧野貞彦
2位:並河誠志郎
3位:小島春佑
モロコの部(ジュニア)
優勝:麻田悠陽
2位:麻田実礼
特別賞(淡水魚数釣り)
雲川絢加