10月22日、公益財団法人日本釣振興会大阪府支部主催の「ファミリー海釣り大会2023 」が、大阪市此花区の舞洲緑地C護岸で開催された。
後援は大阪釣具協同組合、協力は大阪府釣り団体協議会、大阪府釣りインストラクター協会。
このイベントは、大阪の中心部からも近い舞洲緑地で市民による水辺利用を促進するとともに、ジュニア・シニアを対象に釣り体験教室を開催し、大阪湾の自然環境の大切さを学び、さらには釣りのマナー向上を目指す事を目的としている。
大会には大人43名、子供39名の82名が参加した。子供やその両親、祖父など幅広い年齢層の参加者となった。また児童養護施設の子供達も招待した。
当日の早朝は冷え込んだが、日が昇るにつれ秋晴れの釣り日和となった。夜から明け方にかけて良型のアジ等が接岸しているようで、大会の会場は早朝から大勢の釣り客で賑わっていた。
受付は午前7時から開始され、参加者には参加賞とアンケートが配布された。受付が終わると、釣り場に移動しそれぞれ釣りを開始。会場となる釣り場に釣り人が例年よりも多かったため、大会参加者も釣り場を確保するのに苦労した。
釣果はまずまずで、良型のアジ、サバ、コノシロ、サッパ、アコウ等が釣れていた。例年よりも良く釣れている印象だ。参加者もサビキ釣りを中心に様々な釣り方で魚を釣っていた。
途中、参加した子供達を対象とした釣り教室も行われた。「すきすきフィッシング」という冊子を配布し、釣りの基本やマナーの大切さなどが説明された。その後、水質検査の講習会も行われた。実際にどの程度の透明度があるのか、塩分濃度の測定なども行われ、記録された。
また、大会中にスタッフにより、シーサイドプロムナード一帯を中心に清掃も行われた。ゴミは比較的少なかったが、それでもペットボトル、空き缶、包装容器類、仕掛けのパッケージ、釣り糸なども回収された。
午前11時からは検量が行われた。この大会は、持ち込まれた魚を見て、表彰する部門を決定する。今回はアジの部、サバの部、サッパ・コノシロの部、他魚の部の4部門が設けられた。中には大物を持ち込む参加者もいて、会場を盛り上げていた。
正午頃より表彰式が行われた。最初に主催者である日釣振大阪府支部の橋本俊哉支部長より下記要旨の挨拶が述べられた。
「本日は早朝よりご参加頂き有難うございます。我々、日本釣振興会は釣りの環境を良くする取り組みを50年以上続けています。魚の放流や陸上・水中の清掃、釣り文化の継承、ルールやマナーの啓蒙も行っています。その一環として本日のイベントを開催させて頂きました。楽しい釣りをいつまでも続けられるように、マナーやルールを守り、そして安全に釣りを楽しんで下さい」。
その後、それぞれの部門の優勝者が紹介され、賞品が手渡された。その後、各部門の入賞者が発表された。また抽選会も行われ、豪華賞品が当たり、盛況の内に大会は終了した。
結果は以下の通り(敬称略・各部門1尾長寸)。
アジの部…優勝:岩崎海希(23.5㎝)
サバの部…優勝:古路智之(24.3㎝)
サッパ・コノシロの部…優勝:山本茶々丸(27.5㎝)
他魚の部…優勝:大木朋美(ボラ・64.5㎝)
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