佐賀県北山湖では夏も1000尾超えの好釣果!埼玉では漁協の人手不足解消に貢献。LOVE BLUEの支援で魅力的なワカサギ釣り場へ

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LOVE BLUE事業のロゴ

   

つり環境ビジョンコンセプトに基づくLOVE BLUE事業では、清掃事業・放流事業・釣り場拡大事業を優先三事業として推進している。

そんな中、日本釣用品工業会では近年人気が高まりつつある、手軽な「ワカサギ釣り」を釣り場拡大事業として推進。

孵化装置や親魚捕獲用定置網、自然産卵水槽等のワカサギ増殖を目的とした資機材を、地域の要望に合わせて、漁協や自治体、水産試験場等へ物納で支援している。

環境・美化マーク
LOVE BLUE 事業は「環境・美化マーク」が付いた釣り具の売上の一部によって推進されている

2017年度にモデル事業を長野県と群馬県で行い、 2018年度からは全国を対象として支援を開始。この7年間で16道県・合計24団体へ支援している。

【佐賀県・北山湖】夏ワカサギが大好評!今秋からのシーズンにも期待大

佐賀県佐賀市の北山湖は、同事業では2019年度に初めて九州地方の釣り場として支援。

貸ボート店やレンタル釣り具が充実することで、ベテランからワカサギ釣りが初めての人まで幅広い世代がワカサギ釣りを楽しんでいる。

佐賀市の北側・三瀬地域に佇む北山湖
佐賀市の北側・三瀬地域に佇む北山湖は風光明媚な人造湖

ワカサギ増殖を始め、釣り場の管理・運営母体である「北山湖環境保全及び安全対策会」副会長の篠原清彦氏によると、「LOVE BLUEの支援によるワカサギ増殖効果によって、初めてワカサギ釣りをする人でも楽しめる釣り場になりました。レンタル釣り具を充実させて手ぶらで釣りに来た人も楽しめるようにし、釣りをしたことが無い人やファミリーなど、新しい客層が増えたことは大変嬉しく思ってます」と話している。

北山湖での釣果
北山湖では初心者からベテランまでワカサギ釣りが楽しめる

また、今年は通常10月1日~翌年3月末日が解禁期間となる北山湖で、新しいスタイルとなる「2024 夏ワカサギ釣り お試し4時間プラン」を7、8月に試験的に実施。

貸ボート店「うおまん」代表の指山博富美氏からは、「平均釣果では冬季で1日1人50 ~100尾前後なのですが、それと変わらない釣れ具合に驚いています。ベテランだと10束(1000尾)を超える釣果も出ており、釣れるワカサギはLOVE BLUE事業の支援を受けた後、一昨年に放流した大型個体と思われるサイズも多く含まれます。

もちろん、今春放流した5㎝前後も良く釣れる為、この夏の間の生育状況はとても良好だと期待しています。夏ワカサギは湖上で涼みながら短時間で手軽に楽しめ、無理せず4時間というお気軽さもお客様には喜ばれました。

2023年度はダム工事の影響もあって集客数は横ばいだったものの、支援以降は釣果が好調なこともあって、当店のワカサギ釣りの集客数は毎年1割ほど増え続けています。本当に、事業を支援いただいている企業と釣り人の皆さんには本当に感謝しています!」との喜びの声が寄せられている。

北山湖での釣果
夏も冬季と変わらない釣果を記録。シーズンを通してワカサギ釣りが楽しめる(来シーズンの夏の営業に関しては未定)

ボートハウスシノハラを営業している篠原副会長も「正直、夏も冬と変わらずに安定して釣れるとは思っていなかった。今年10月からの解禁シーズンも期待は十分だと感じています。引き続き、支援していただいたワカサギ増殖施設をしっかり活用して、 今後は自湖産の受精卵からの増殖にも取組んでいきたいと考えています」と話している 。

北山湖での魚探の画面
今秋からの解禁シーズンも期待できそうだ

漁協の深刻な人手不足解消に向けて。埼玉県漁連の取り組み

2022年度に支援した埼玉県漁業協同組合連合会は、埼玉県のワカサギ釣り場の充実に加え新しいワカサギ釣り場の開拓も視野に入れて、県の専門機関である埼玉県水産研究所と協働して活動している。

同事業では、これまでは実際に釣り場を運営している漁協等の団体に対して直接支援する形が主体だったが、埼玉県では、支援でワカサギ増殖に成功した入間漁協の古島照夫組合長から「埼玉県としてLOVE BLUE事業に取り組むべきだ」という強い勧めがあり、入間漁協を除くワカサギ漁業権を持つ県下7漁協に対し、埼玉県水産研究所と協働しながら県漁連が主体となって各漁協へワカサギ受精卵を供給する形をとっている。

円筒型孵化器と関連設備
水産研究所内に設置された県漁連導入の円筒型孵化器と関連設備

これは、深刻な人手不足に悩む県下の漁協に対し、卵生産を県漁連と県水産研究所が担うことで、漁協の労力を大幅に軽減出来るメリットがある。これが軌道に乗れば、県下の新しいワカサギ釣り場開拓にもつながる取り組みとして期待されている。

円筒型孵化器と関連設備
受精卵を生産し放流直前まで管理。ふ化直前で各地の漁協へ配布して放流という新しい取り組みだ

さらに県水産研究所の事業として、埼玉県下でワカサギ親魚を採り、受精卵を確保する事業を新たにスタート。これは本事業との連携を視野に入れた取り組みとして、将来的には埼玉県産ワカサギのみで受精卵の生産~放流までを行うことを目指している。

関連記事 → 全国初、ワカサギ陸上養殖に着手。年間3000万粒のワカサギ卵生産目指す【埼玉県水産研究所】

事業概要

① ワカサギ釣り場の創出又は発展を目的とした事業が対象
② ワカサギ卵供給に掛かる初期設備を「物納で支援」
③ 応募主体は都道府県並びに都道府県水産試験場と連携して本事業に取り組む漁業者や自治体又は水産試験場等
④ 応募主体での正式な了承を得ること(例:理事会)
➄ 応募にあたっては、向こう3年間の事業計画の提出や、都道府県水産試験場の協力を得ること等の条件あり

支援決定は、応募内容を審査のうえ、一般社団法人日本釣用品工業会が行う。

【提供:日本釣用品工業会・編集:釣具新聞】

問い合わせ先
TEL 0‌3-3555-0101
E-mail inwa@jaftma.or.jp

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