この記事では、DUOの萩原トオルさんのアユルアータックル、装備、テクニック等について紹介する。萩原さんは2024年6月中旬、三重県の大内山川で大雨後の状況が悪い中、友釣りの人も含めて当日の竿頭となる釣果をアユルアーで叩き出した。
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今回の記事も参考になる事が盛り沢山なので、実釣編と合わせて、ぜひ最後までお読み下さい。
【装備編】軽装で動きやすいスタイルが基本。滑りにくい靴とゲーター等、足の保護は必須
まず、萩原さんのアユルアースタイルを紹介する。写真の通り、友釣り等に比べて軽装でシンプルなスタイルだ。
頭部から説明すると帽子、偏光レンズ、速乾素材のTシャツ、濡れても良い素材のパンツ、タイツ、ゲーター、ウェーディングシューズとなっている。
アユルアーをする際、足下は特に重要だ。靴底がフェルト等の岩場で滑りにくいシューズを必ず履く事。萩原さんは「ラジアル底のシューズは岩場で滑るので止めて下さい。フェルト底の靴で良いと思います」と話している。
またタイツ(アンダーウェア)を履いて釣りをする場合、スネの部分に巻いているゲーターも必須だ。川の中に立ち込んだ際も、足に岩が当たる。その際、薄手のタイツだけでは足に怪我をする可能性も高く危険だ。タイツを履いて釣りをするなら、ゲーターも必ず着用し、足を保護しよう。また、遊漁券は必ず事前に購入し、見える位置に付けておこう。
【装備編】ベルトはアユルアーの必需品
さらに持ち物を紹介を続ける。まず、道具類を入れるバッグ。そしてベルトだ。このベルトもアユルアーでは必需品だ。
写真のように、アユルアーではタモを差す場所が必要だ。さらに、通常は暑い中での釣りになるので、ドリンクホルダー等を吊り下げる場所もあった方が良い。またロッドホルダーもあると便利だ。引舟を使う場合は必ずベルトが必要となる。つまり、ベルトはアユルアーの必需品なので必ず用意しよう。
ベルトの中でも、DUOの「鮎ベルト」はリーズナブルで使い勝手も抜群だ。アユルアーを楽しむために考え抜かれた機能が満載のオススメベルトだ。ベルトをまだ持っていない人は、ぜひDUOの「鮎ベルト」を検討してみてはどうだろうか。
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【ルアー・小物編】ルアー収納はキーホルダースタイル。バッグには予備のリーダー、ゴミ入れ等
萩原さんのアユルアーの管理方法は独特だ。カラビナのリングにスプリットリングを付け、アユルアーを吊るす、キーホルダースタイルだ。ルアーをボックスに入れないのでかさばらず、どのルアーを持って来ているかも一目瞭然だ。
カバンの中には防水の袋に入れた携帯電話等と、ゴミ入れ、予備のリーダーなど必要なものを最小限にして入れている。カバンが重すぎると機動性も悪くなり、バランスが悪いと川の中で移動する際も危険が増える。アユルアーの現場では荷物は少なくするのが基本だ。
【タックル編】ロッドは翠流10.6、メインラインはPE0.4号
次はタックル紹介だ。萩原さんが大内山川の取材で使っていたのは次のタックルだ。
ロッド:翠流10.6
リール:カルカッタコンクエストBFS HG LEFT
ライン:PE0.4号+フロロ6lb(2ヒロ)
まず、DUOから発売されている翠流10.6は、現行のアユルアーロッドの中では10.6ft(323㎝)と最長のロングロッドだ(※編集部調べ)。萩原さんは大内山川でもロングロッドの利点を存分に活かして釣りをしていた。
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また、翠流は他社のアユルアーロッドに比べて、若干柔らかく作られており、見ていても気持ちよく曲がる竿だ。この柔らさが、流れの激しい場所を攻める時に重要だと萩原さんは語る。
「翠流はアユルアーに特化したロッドですが、ベリー(ロッドの中間部)までは柔らかく作っています。何故かというと、ロッドが硬すぎると瀬の中でルアーが暴れすぎるのです。ルアーが暴れると、アユが付いている川底にある石の回りまでルアーを入れにくいです。上手く良い場所に入ったとしても、石の裏からルアーが出て速い流れに乗った時に、再びルアーが暴れてしまいます。ティップが柔らかければ、ロッド自体が水の抵抗をある程度は吸収してくれますから、ルアーが暴れにくくなります。その結果、釣れるポイントを長く攻める事が出来ます。特に流れの速い場所を攻める際、アユルアーはタックルセッティングがとても重要です」。
【タックル編】リールはベイトがオススメ。糸は多く巻く必要なし
リールについては、萩原さんはベイトリールを勧めている。後で紹介するが、ベイトリールはキャスト時のトラブルが少ないなど利点が多い。糸もロングキャストは必要がないため少な目に巻いている。
【タックル編】PEは細い号数がオススメ。流れの速い場所ではルアーコントロールに大きな差が出る
萩原さんが使うメインラインはPE0.4号だ。相当に細い糸だが、特に流れの速い場所を攻める場合に有効だ。例えば0.8号と0.4号では、瀬を攻める際のルアーのコントロールのしやすさが全く異なる。萩原さん的には、PE0.8号だと流れの影響を受けすぎるという。PE0.4号では強度が心配と思う人もいるかもしれないが、萩原さんは良型も問題なく抜き上げていた。
またフロロ直結でもアユルアーは楽しめるが、特に流れの速い場所を攻める時は、糸の太さでルアーが通ってくるコースも変わり、攻めやすさが大きく異なる。萩原さんはアユルアーのメインラインにはPEをオススメしている。
もう1点、萩原さんはリールのドラグを少し緩めに設定している。特に流心を攻める時は、あえて緩めにする。何故なら、激しい流れの中でアユが掛かった際に身切れを防ぐためた。アユがゴンッ!と来たら「ジリジリ」とドラグが出るぐらいがちょうど良い設定だという。
【ルアー編】汎用性の高い「流鮎DEEP」。流れが強く浅い場所でも使いやすい「流鮎VIB」。濁りが入っていれば派手系のカラーを
大内山川での実釣取材で最も大きなアユを掛けたのがDUOの「流鮎ディープ」の「煽り鮎」カラーだ。背中がチャートで視認性が高くなっている。
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当日は少し濁りが入っていたので萩原さんは「煽り鮎」をチョイスした。水がクリアなら「野鮎」等のリアル系カラーを使うそうだ。
そして、当日もう1つ良くアユを掛けていたのが「流鮎バイブ」だ。
こちらも、カラーは薄い濁りが入っていたので「煽り鮎」だ。「流鮎バイブ」は流れが速く、水深があまり深くない場所でよく使うと萩原さんは語る。
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【ルアー編】「流鮎DEEP」と「流鮎VIB」の使い分けは「水深」
写真中央の石が黒く見えているような、流れが速く、浅い場所で「流鮎バイブ」は使いやすい。水切れが良いので、流れが強くても良い場所にスパッと入っていく。
流れが強く、水深もある程度深くなると「流鮎ディープ」の方がコントロールしやすくなる。
「流鮎ディープ」と「流鮎バイブ」を水深で使い分ければ、大抵の流れの強い河川は攻略できる。萩原さんも、大内山川では一度もオモリを付ける事もなく、「流鮎ディープ」と「流鮎バイブ」のローテーションで良型をはじめ多くのアユを掛けていた。この2つのルアーはぜひ持っていこう。
流れがもっと緩い川なら「流鮎110F」の方が視認性も高く使いやすい。
【テクニック編】キャストは最大20m。強い流れを斜めと横に切る
ここからは、萩原さんの釣り方紹介だ。特に瀬や流れの速い場所での釣り方を説明する。
萩原さんは、瀬や流心を攻める時、川上から川下に向かってショートキャストをするが、川を斜めに切るようにルアーを通す事が多かった。時には流れに対して真横にルアーを通す。
そうすると、流れが速い場所でも、石裏などで流れが緩くなり、ルアーが底付近で安定する場所がある。そういう場所を探りながら釣っているそうだ。
また、ルアーが安定する場所でも、そこでルアーを長時間ステイさせる事はない。数秒止めるとすぐに少し移動させる。これは、瀬や流心など流れの速い場所では、縄張りに入れば一発で掛かる魚が多いからだ。じっくり長く待っても無駄な事が多い。川を下りながら、流心を広く探っていく方が釣果が伸びる事は多いはずだ。
【テクニック編】釣れそうな石は色々な角度からルアーを通す。ルアーに「俺のナワバリ感」を出させる
上は萩原さんの、アユが付いている石の攻め方のイメージ図だ。ルアーをステイさせていても水流を受けてアクションはしているが、それよりも狙った石を横切らせる、石の上流から下流に動かすといった形で何度も狙った石の回りを移動させ、ルアーがまるで「この石は俺のナワバリだ」とアピールしているような動きを出していると、縄張りアユがたまらずアタックしてくる。
【テクニック編】クラッチを切ってルアーをスッと下流に移動、この動きに反応するアユは多い
ベイトリールのクラッチのオンオフで、岩の上流側から下流にスッとルアーを移動させた時にアタリが出る事が多い。
この動作が簡単に出来るの事もあり、萩原さんはアユルアーではベイトリールを良く使う。アタリが無ければリールを巻いて、石の上流側までルアーを移動させ、クラッチを切って再度下流側にスッとルアーを移動させる。この動きは縄張りアユが猛烈に反応する事が多い。石を横切らせるのと同様、石の上流側から下流側にスッとルアーを動かす攻め方も、ぜひ試して欲しい。
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