6月2日(日)、「大阪湾クリーン作戦」が行われた。
毎年6月に、公益財団法人日本釣振興会大阪府支部と大阪府釣り団体協議会の主催で行われている清掃活動で、府内の釣り場数カ所で一斉に清掃が行われている。協力は、大阪釣具協同組合、大阪府釣りインストラクター連絡機構、イチバンエイトグループ。
今年は、大阪南港にある咲洲のフェリー乗り場周辺、大阪北港の舞洲の常吉大橋周辺、同じく舞洲の夢舞大橋周辺の3カ所で行われた。
参加人数は、大人95名、子供8名の計103名。釣具業界の企業の社員や団体のメンバー、その家族等が参加した。また、夢舞大橋周辺の清掃には、がまかつの石川文菜さんも参加していた。
当日の天気はくもり。朝は涼しく活動がしやすかったが、陽が昇につれ、少しずつ気温が上がっていった。参加者は8時半に各清掃場所に集合し、朝礼が行われた。
夢舞大橋では、主催者を代表して、日本釣振興会大阪府支部の橋本支部長から下記要旨の挨拶が行われた。
「ここ近年、コロナでファミリー層やエントリー層を中心に釣り人が急激に増えたことで、マナーへの意識が低下し、閉鎖する釣り場が全国的に増えています。大阪でも釣り場の閉鎖を防ぐため、清掃活動を続けています。今日は安全に配慮して、ケガのないように清掃を行ってください。よろしくお願いいたします」。
その後、清掃の範囲やスケジュール、分別方法などの注意事項が説明され、清掃開始となった。
3カ所の人気釣り場で一斉に清掃開始。釣りゴミのほか、不法投棄も…
夢舞大橋周辺は足場も良くすぐ近くに駐車場もあるため、人気の釣りスポットだ。多くの釣り人が訪れることもあって、毎回ゴミが多い釣り場となっている。
参加者達は協力して、水辺だけでなく駐車場や、道路の歩道など広範囲を清掃し、飲料の容器や釣りのエサのパッケージ、不法投棄されたであろう消火器など、多くのゴミを回収した。相変わらずゴミは多かったものの、定期的に清掃を行っているからか、徐々にゴミは減ってきている。
常吉大橋周辺も足場がよく人気の釣り場のため、毎回多くのゴミが回収される。今回は事前に草刈りがされていたこともあり、清掃がしやすい状況だった。
参加者は広範囲を清掃し、飲料・食品の容器など、ここでも多くのゴミが回収された。場所によっては固まってゴミが投棄されている場所もあったが、協力して隅々まで綺麗にしていった。
南港フェリー乗り場は、チヌや泳がせで青物が釣れる人気の釣り場だ。
ここでもゴミは多く、釣りのゴミも投棄されており、エサやルアーのパッケージ、釣り糸等も回収された。ほか、建設用の資材や照明器具、モニターなど、業者による不法投棄だと思われる大型ゴミも目立っていた。
ゴミが固まって捨てられており、そこがゴミ捨て場だと間違われて更にゴミが集まるという悪循環があったため、看板を設置するなど何か対策が必要だと思われる。
3カ所合計約500㎏を回収!今後も釣り場の清掃を継続
各清掃場所では清掃が終わり次第、現地解散となった。
今年の大阪湾クリーン作戦では3カ所合計で約500㎏のゴミが回収された。昨年より100㎏少なくなっており釣り場のゴミは減少傾向だが、今後も釣り場を守るため、定期的な清掃活動とマナー啓発が行われていく。