5月11日、公益財団法人日本釣振興会大阪府支部主催の初心者限定「ルアー釣り体験教室」が大阪府南部の千早赤阪村にある「千早川マス釣り場」で開催された。
ルアーを使ったニジマス釣りを体験したいという人や釣りを始めてみたい人を対象に、釣り体験教室を行い、道具の使い方や釣り方、魚の捌き方を教えるイベントだ。
併せて、子供達にも魚との触れ合いを通じて、健全な精神育成の一助とする事を目的として開催されている。
当日は快晴。釣り場が標高600mの場所にあるため朝は10℃前後と冬のような冷え込みだが、日中は25℃と半袖で十分の暑さの中、開催された。
参加したのは12家族39名(大人19名、子供20名)。スタッフは日本釣振興会大阪府支部、大阪釣具協同組合、千早川マス釣り場のインストラクターが講師となり、釣り体験教室を行った。
参加者は午前8時に集合し受付を済ませ、8時半より開会式が行われた。
主催者である日本釣振興会大阪府支部の橋本支部長の挨拶では、同振興会の活動内容の紹介に加え「大阪でも釣り場が減っています。ゴミは持ち帰る、立入禁止の場所には立ち入らないなど、ルールやマナーを守って釣りを楽しんで下さい」という話が行われた。
続いて、千早川マス釣り場のインストラクターである前田氏による釣り教室が行われた。「すきすきフィッシング」という教本を題材に、釣り場での危険な行為や危険な魚等についても説明が行われた。また、キャストの実演や釣り方の説明も行われた。
4人家族で30尾も!?次々と曲がる竿に参加者大興奮
その後、1家族に1名以上の講師のスタッフが付き、釣り体験教室が行われた。
最初は道具のセットの仕方から説明し、キャストの仕方、誘い方、取り込みの仕方など丁寧に教えていった。
魚の活性も良く、すぐにアチコチで竿が曲がった。スプーンをメインに使った釣りで、最初はうまく投げられない子供も、次第に上手く投げられるようになっていた。
途中、2回ほど放流もあった。講師からも「ルアーを派手系のカラーに変えて下さい」など、参加者が良く釣れるように、様々なアドバイスを行っていた。
講師もライントラブルが起これば対応し、魚を外しビクに入れるといった作業も手伝っていたが、やり方を教える事で、参加者も終盤には自分でいろいろな動作が出来るようになっていた。
9時頃から正午までの実釣となったが、ビクも一杯になるほどよく釣れている家族もあった。4人家族で30尾前後は釣っている参加者もおり、帰ってからも釣ったニジマスを料理して、楽しい時間が過ごせたはずだ。
実釣後は捌き方を学ぶ。管理釣り場の釣りは初心者ファミリーにもオススメ!
正午には実釣を終了し、参加者に集まってもらい、ニジマスの捌き方教室が行われた。
キッチンバサミを使った捌き方で、手を切る危険も少なく、魚の処理も早く出来る。ウロコはペットボトルのフタで取るといった技も教えられ、参加者も感心しながら見ていた。動画を撮影する参加者も多く、家に帰って釣った魚を捌くのに役立つはずだ。
参加者に聞くと「釣りはほとんどした事がなく、今日は釣れるかドキドキしていましたが、よく釣れて楽しかったです。子供も楽しそうだったのが何よりです。また来たいと思います」と話していた。
管理釣場の釣りは釣果も見込めて、危険も少なく、釣り入門としても最適だ。「釣りをしてみたい」という人の背中を押せる、良いイベントとなっていた。