企業経営に役立つ情報を紹介する「企業経営の名サポート」。今回は、国土交通省が提供している、川の防災情報を把握するのに便利な「川の防災情報 全国の洪水の危険度(洪水予報等)」について、使用方法や活用方法等を紹介します。
2024年1月1日16時6分に、石川県能登地方で震度7の地震が発生しました。地震により亡くなられた方々、そのご家族や被災された皆様に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
気象庁の調査において、防災訓練や避難訓練などの日頃の訓練を実施している方が、緊急時の行動に繋がることが分かっています(図1)。日頃の訓練と同様に重要なことは、「現状とリスクを把握すること」です。
自宅・会社や、よく利用する地域にどのようなリスクがあり、普段どのような状態かをあらかじめ把握しておくことで、避難準備やタイミングなどの判断材料にすることができます。
川の防災情報を確認し、もしもに備えておこう
国土交通省が提供している「重ねるハザードマップ」は以前ご紹介しましたが、同省から「川の防災情報 全国の洪水の危険度(洪水予報等)」も用意されています。
「重ねるハザードマップ」についてはコチラ → 【対策出来てますか?】夏の防災対策は「水害」や「熱中症」にも注意!対策事例やアイテムを紹介
自宅や会社の災害リスクの洗い出しの他、河川や河口などへ釣りに行く際に、災害に備えるための情報としてご活用ください。
「川の防災情報 全国の洪水の危険度(洪水予報等)」では、リスクを確認したい住所や河川を検索することができ、現在の河川の状況と通常時の状況を写真やデータで比較することが可能です。
シミュレーションとして、近畿地方を貫く最も大きい一級河川である「淀川」を、「河川名から検索」します(図2)。
(図3)のように「水位・ダム・カメラ観測所」、「雨量観測所」などが表示され、それぞれ閲覧したい箇所を選択します。今回は、「水位・ダム・カメラ観測所」を選択し、河口付近の観測所の「西島」を選択しました。
「カメラ」を選択すると、その地点の最新の状態の写真と平常時のものを見比べ、現在の水位が普段の状態と比較して多いのか、少ないのかを視覚的に把握することができます(図4)。
また、「水位観測」を選択すると、断面図からみた水位や水位グラフ、降り始めからの雨量などを把握することができ、「洪水予報の予測値」や「氾濫危険水位」などが分かります(図5)。
さらに、リスクを把握したい場所を3カ所まで登録でき、浸水リスクの想定や避難情報などと併せて把握することが可能です。当社大阪本社事務所を地点登録し(図6)、雨雲レーダーや水位観測情報などと重ねて表示することで、多角的な視点から現状とリスクを把握することができます(図7)。
危険な自然災害が発生した場合には、命を守る選択を!
日頃から定期的に確認し、「万一の状況に備えること」、「防災の知識を高めること」は、人も企業も「生き残ること」に繋がります。
今回は、日常の防災リスクを意識していただくために「川の防災情報 全国の洪水の危険度(洪水予報等)」をご紹介しましたが、地震や台風など警戒レベルが高い自然災害が発生した際は、命を守る選択を心がけてください。
能登地方地震では、地震発生からわずか1分で津波が到達し、河川沿いに300m以上遡上している箇所がありました(東北⼤・⾦沢⼤・JAIST・⾦沢⼯⼤による調べ)。
防災・災害対策に関して多数ご相談をいただいております。防災・災害対策の課題解決で、何かお力になれそうなことがございましたら、お気軽にお声がけください。
〈図2-7の出典:国土交通省「川の防災情報 全国の洪水の危険度(洪水予報等)」〉
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