国土交通省港湾局では、観光資源として港湾の釣り施設や既存の防波堤の利活用を進めてきた。その中で、地域の関係者が主体となり、地方創生を目的とした釣り文化振興の取り組みが進められている港湾を募集し、「釣り文化振興モデル港」として指定している。平成31年3月29日には13港を指定している。
そして、令和元年5月30日から令和2年2月28日まで、観光資源として港湾における釣り施設や既存の防波堤などの利活用を推進していくため「釣り文化振興モデル港」として第2次募集を実施し、2020年8月新たに3港(苫小牧港:北海道、御前崎港:静岡県、青方港:長崎県)を「釣り文化振興モデル港」として港湾局長が指定した。
「釣り文化振興モデル港」に指定されれば、効率的な運営に関する技術的な支援や、(公財)日本釣振興会による釣りの安全対策やマナー教育への支援等が予定されている。
「釣り文化振興モデル港」に指定されれば、釣りに対して様々な種類の課題を抱える港湾施設でも、公に釣り場として認められ、釣りをすることが出来るようになる。
もちろん、安全対策など必要な措置を講じる必要はあるが、釣り場として公に開放され、多くの人に釣りを楽しんでもらう事が出来る。結果的に地域の賑わい作りにも貢献していく。
これが「釣り文化振興モデル港」であり、指定されていない港湾施設においても、この「モデル港」をモデルとして、釣り場として開放できる可能性もある。
各地に他港のモデルとなる「モデル港」を作っていくことは、全国的に安全・安心で釣りを楽しめる釣り場を増やしていくことにも繋がる。釣りが地方創生にも役立つ、好例となるはずだ。
現在(2020年8月3日)、指定されている「釣り文化振興モデル港」は以下の表の通り。
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