女性アングラーを中心としたボランティア団体「つりジェンヌ」では、10月22日(日)、「第9回女性だけのカワハギフェスタ」を開催した。
「女性だけのカワハギフェスタ」は、つりジェンヌが毎年開催している女性のみの参加者で行われるカワハギ釣り大会だ。今回は昨年に引き続き、関東・関西同時開催で行われた。
女性向け釣りイベントを運営する「つりジェンヌ」。カワハギフェスタは大人気イベント!
つりジェンヌは、多くの女性に釣りの楽しさと自然の豊かさを体験してもらうことを目的としているボランティア団体。
女性アングラーを中心とした釣り人と釣具業界の関係者が集い、平成14年に発足。女性向けの釣り大会や釣り教室を企画・運営している。
今回、関東会場には180名の女性が参加し、神奈川県三崎港・うらりで開催。つりジェンヌアンバサダーの晴山由梨さん、オブザーバーの今井寿美礼さん、武田架奈美さんも参加した。 初心者向けのスクール船1隻と、一般船9隻の計10隻で行われた。
一方、関西会場には53名の女性が参加し、和歌山県の加太で開催。つりジェンヌアンバサダーのそらなさゆりさんが参加し、2隻で行われた。
関東会場を密着取材!華やか・賑やかなカワハギ釣り大会
取材に行った関東会場の大会本部では、朝5時半からスタッフが集まり大会の準備が行われた。受付開始の7時半前から続々と参加者が集まり、8時10分から開会式が行われた。
開会式の司会進行は、(株)フジノラインの兼松美紀代表取締役が担当。初めに武田架奈美さんによる開会宣言が行われた。
続いて、招待アングラーの紹介、スケジュールや競技ルール、表彰方式、注意事項の説明が行われた。
競技はカワハギ3枚の重量で競い、表彰は公平を期すため横取り方式を採用。各船1位の中から優勝を決め、10位までを決定する。
一通りの説明が終わると集合写真を撮影し、各自決められた船に乗船して出港となった。
渋い状況下、女の熱き戦いが繰り広げられる…!
出港後、各船ポイントに着くと競技を開始。取材で乗った一般船は経験者が多く、各自移動中にテキパキと仕掛けの準備を行い、ポイントに着き次第一斉に釣りを開始した。
この日の状況はなかなか渋く、初めはアタリが来ない状況が続いた。10時前になるとやっと釣れ始めたが、30分くらいするとまた活性が止まった。
その後も何度かラッシュが訪れたが一時的で、短時間の高活性時にしっかりと釣果が伸ばせるかが勝敗を分けていたようだった。
選手達はどうにか釣果を伸ばそうと真剣な様子だったが、隣同士で会話を楽しみながら釣りをしている人もおり、船上は終始賑やかな様子だった。
13時半に競技終了。船内1位が最後の10分で逆転するなど、最後まで盛り上る展開となった。
大盛り上がりの表彰式&抽選会。女性に嬉しい賞品も取り揃え!
帰港後、各船1位の人は、大会本部で全員同じ検量機を使って再検量を行った。
検量が終わると、15時より表彰式を開催。まず、晴山由梨さんから表彰者の発表が行われた。
今回、関東会場で見事優勝に輝いたのは、1138gを記録した小林久美さん。渋い状況下だったにも関わらず、入賞者の中では唯一の1㎏超えという結果を残した。
優勝者には盾と賞状、入賞者全員に協賛社からの豪華な賞品が贈られた。
表彰式後は、お楽しみ抽選会とじゃんけん大会が行われた。
入賞者や抽選会の賞品は、クーラーボックスや釣り竿、地元産の野菜、お肉等のほか、シャネルのアイテムや入浴剤、調理家電など、女性が喜ぶアイテムも多数用意されており、参加者も大喜びだった。
表彰式と抽選会では終始黄色い歓声が飛び交い、会場は賑やかな様子だった。
最後には、毎年恒例となっている三浦市産のダイコンや参加賞が全員に配られ、「第9回女性だけのカワハギフェスタ」は、盛況のうちに終了となった。
初心者もベテランも楽しめる「女性だけのカワハギフェスタ」。来年以降もつりジェンヌの活動に注目!
参加していた女性達に話を聞くと、「釣り初心者で、今日はスクール船に乗船します。つりジェンヌのことはネットで知って、今回のイベントに応募してみました」、「カワハギフェスタには何度か参加しているリピーターです。今年は、この大会がキッカケで出来た友達4人で一緒に参加しました」、「去年、SNSでこのイベントを知って、1人で参加しました。今年は、去年の大会でできた友達と参加しました」といった声が寄せられた。
カワハギフェスタの参加者はリピーターが非常に多く、この大会で同性の釣り友達が出来たという人も多い。女性の釣り人の交流の場ともなっている大会だ。
また、ベテランだけでなく初心者にも人気で、講師のサポートが受けられるスクール船は、今年もエントリー開始後すぐに満員となっていた。
最後に、サポート企業として以前からつりジェンヌの運営に関わっているフジノラインの兼松美紀代表取締役に話を伺った。
「今回は、関東・関西合わせて約240名の参加者に集まって頂きました。『世界最大級の女性だけの釣りイベント』という目標も達成出来ました。去年はコロナ禍で人数制限を行いましたが、今回は制限もなく盛大に開催することが出来ました。
協賛社には女性が喜ぶ賞品を用意して頂いたり、地元と一緒に盛り上がれるよう三崎港のマグロや三浦市産の野菜を用意するなど、賞品もかなり良く、皆さん抽選会やじゃんけん大会なども含め、競技だけでなくイベントとして楽しんで頂けています。
大会としては、リピーターさんも多く年々レベルが上がっていますが、初心者の参加者も非常に多く、他のつりジェンヌの体験会がキッカケでフェスタにも参加して頂けている方も多いです。
今年からは関西や東北でもイベントを行っています。来年以降は、関東以外でのイベントも回数を増やし、開催地域も広げていけたらなと思っています。女性の釣り人は増えていると実感していますが、特に地方ではつりジェンヌを知らない方もまだまだ多いと痛感しています。
我々も今後は、釣具業界の方々のお力をお借りしながら活動の幅をさらに広げ、女性の釣り人を増やし、釣り人口拡大に貢献していきたいと思っています」。
大会結果(敬称略)
【関東会場】
優勝
小林久美(喜平治丸・ 1138g)
準優勝
逸見俊絵(翔太丸・ 952g)
3位
白岩あすか(棒面丸・ 906g)
【関西会場】
優勝
坂口陽子(三邦丸 A・ 1355g)
準優勝
高木道子(三邦丸 B・ 1085g)
3位
高辻玲子(三邦丸A・ 1130g)
大会の様子は、つりジェンヌ公式ホームページからも確認出来る。
関連記事
「女性だけのカワハギフェスタ」180名の女性釣り人が参加。初の関東・関西同時開催は大盛況!【つりジェンヌ】
【つりジェンヌ】「女性の釣り人500万人プロジェクト」2050年までの達成を目標に始動!
【つりジェンヌ・東北初開催!】女性のための「SLJ釣り体験in塩釜」。あの大物も!?まるで女子会の賑やかなイベント