横浜市MICE次世代育成事業「魚を知ろう!魚を釣ろう!」を釣りフェスティバル会場で開催。子供と保護者で参加、水辺環境の大切さ等を学ぶ

ニュース
パシフィコ横浜で開催された横浜市MICE次世代育成事業の講義の様子
パシフィコ横浜で開催された横浜市MICE次世代育成事業の講義の様子

 1月18日、横浜市西区みなとみらい・パシフィコ横浜のハーバーラウンジで、横浜市MICE次世代育成事業「魚を知ろう!魚を釣ろう!」が行われた。

 MICE次世代育成事業とは、学校では体験できない特別な体験学習を通して、次世代を担う子供達が最新の研究や情報に触れる事を行う事業だ。 MICE(マイス) とはMeeting,Incentive,Conference,Exhibition等の頭文字から作られた造語だ。
 横浜市では MICE を活用した次世代教育が行われており、国際会議や展示会の開催に合わせ、市内の児童・生徒を対象とした講演やワークショップが開催されている。

一般社団法人日本釣用品工業会と横浜市が共催。パシフィコ横浜で行われた「釣りフェスティバル2020」に、子供と保護者約50名が参加して開催

 今回の「魚を知ろう!魚を釣ろう!」は一般社団法人日本釣用品工業会と横浜市が共催して開催された。当日はパシフィコ横浜で開催された「釣りフェスティバル2020」の初日を利用して、より深く水辺環境や環境問題、また釣り文化に興味を持ってもらおうと開催された。
 
 当日参加したのは、市内在住の小学校5年生から中学生までの子供と保護者約50組。パシフィコ横浜2階にあるハーバーラウンジで午前10時より座学が行われ、その後に1階の展示ホールに移動し、「釣りフェスティバル」のフェスティバルゾーンに設置されている「マス釣りコーナー」と「タックル&キャスティングコーナー」を活用し、実際に生きた魚を釣る「マス釣り体験」と「初めてのキャスティング体験」が行われた。

 最初に、一般社団法人日本釣用品工業会の荒井理事(JAF実行委員会副委員長)より参加者に下記要旨の挨拶が述べられた。
 「当事業にご参加いただき有難うございます。本日は学校では学べないような魚の事、自然環境の事などを楽しみながら学んで頂けるよう準備をしておりますので、よろしくお願い致します」

社団法人日本釣用品工業会の柿沼理事による「水辺の環境・魚の住む環境について」の講義。ダイバーが撮影した海底の様子も紹介された
一般社団法人日本釣用品工業会の柿沼理事による「水辺の環境・魚の住む環境について」の講義。ダイバーが撮影した海底の様子も紹介された

テーマは「水辺の環境・魚の住む環境について」。ダイバーが撮影した水中映像や、海底で放置され続けるゴミの状況等も紹介

 その後、「水辺の環境・魚の住む環境について」というテーマで、日釣工の柿沼理事より講義が行われた。
 講義は参加した子供も楽しめるように工夫された形式で行われた。
 まず、ダイバーが水中に潜って撮影した海底の様子が映像で紹介された。海底に分解されずに放置され続けるゴミの状況や、近年特に問題となっているマイクロプラスチックの問題なども紹介された。

海底で放置され続けるゴミの状況の説明や、実際に引き揚げられたゴミも展示された
海底で放置され続けるゴミの状況の説明や、実際に引き揚げられたゴミも展示された

 その後、自然環境の大切さについての話が行われた。クイズ形式もあり、親子で参加できる内容となっていた。参加している親子は環境問題について知識がある人が多く、環境問題について意識の高い参加者が多いと感じられた。
 
 また海底清掃で水中から引き揚げられたゴミも実物が展示された。魚が生息できる環境を維持させるためにも、水中や水辺等環境の大切さが学べる講義となっていた。
 その後、休憩をはさみ「釣りフェスティバル」の会場内に移動して、「マス釣り体験」が行われた。

講義終了後に釣りフェスティバル会場へ移動。マス釣り体験とキャスティング体験が行われた
講義終了後に釣りフェスティバル会場へ移動。マス釣り体験とキャスティング体験が行われた

講義終了後、「釣りフェスティバル」の会場に移動。実際の魚の引きや、キャスティングを体験

  マス釣り体験では、釣りを行う参加者全員にライフジャケットを着用してもらい、水辺での安全意識の啓発も行われた。
 キャスティング体験では、ロッドとリールが用意され、講師の指導の下、シンカーを実際にキャストする体験会が行われた。キャストの際は後ろを確認する事や、指を糸から離すタイミング、竿のしなりを使ってキャストする事などがレクチャーされ、すぐに上手にキャスト出来る子供もいた。

キャスティング体験の様子。キャスト時の注意事項の説明や、実際の動作等がレクチャーされた

 マス釣りプールでは、すぐにニジマスが釣れ、参加した子供も保護者も喜んでいた。生き物を釣るという経験も、教育的な面からも良い体験となったはずだ。
 今回の事業に参加した保護者に聞くと「子供も今日のイベントを楽しみにしていました。実際に泳いでいる魚が釣れて、子供もすごく喜んでいました。水中の環境の話もためになりました。ゴミを減らす必要を感じました」と話していた。

 「釣りフェスティバル」というイベントも上手く活用し、地域に住む子供や保護者に自然環境の大切さを知ってもらい、また魚釣りの魅力も伝える事が出来る良い事業となっていた。

関連記事

「ロイヤルアングラー賞」YMOの高橋幸宏氏が受賞

メガバス「LIVE-X(ライブX)」が「グッドデザイン賞2022」受賞!伊東由樹氏が手掛けたバスルアー

三崎港で水中清掃を実施。15名のダイバーが潜水し、海底を清掃。エギや天秤など多くのゴミを回収

9月14日、「上州屋新真岡店」がBIGにオープン!真岡店・宇都宮西川田店が移転統合、売り場面積も大幅アップ

【シマノ】「投竿ガイド取り付けキャンペーン」7月1日(水)より開催

LOVE BLUE事業、北海道広尾町長から日本釣用品工業会へ感謝状

【土肥富】「レンジクロスヘッド」かすかなバイトも高確率でフッキングする針

【ささめ針】「SASAMEインスタぬりえキャンペーン」5月17日(日)まで開催中