釣具業界が今後も発展し得る舞台作りを【日本釣用品工業会・大村一仁会長インタビュー】

スペシャル ニュース

存在意義・ミッションを明確化し発信。多くの人に理解してもらうために…

日本釣用品工業会の大村一仁会長
日釣工の存在意義やミッションを日釣工の会員のみならず多くの人に理解してもらい、同じ志を持って今まで以上に力を借りたいと語る大村会長

日釣工の新会長となった大村氏は、今後、日釣工をどのように運営していくのか。

大村会長が最初に取り組んだのは、日釣工の存在意義とミッションを明確にし、理解してもらう事だ。

「私は以前からもっと多くの方に日釣工を知ってもらい、関わってもらいたいと考えていました。そのためにどういうメッセージを発信したらよいか、島野前会長とも相談しながら考えてきました。そして、私が新会長に就任した後、まず常任理事の皆様に次の情報を発信し、共有させてもらいました」。

日釣工の存在意義とは、「釣り人の安全・安心を第一に、釣りの楽しさを提供できる釣用品事業の推進を図る」、「釣用品事業を通じての社会貢献を図り、釣りと一般社会との親和性を図る」。そして、日釣工のミッションは「釣りの社会的地位向上を図る」、「釣り人口の健全な拡大を図る」

法人としての会の目的は日釣工の定款に書かれているが、言い回しも難しく、理解や共感を得やすいものではない。そのため、存在意義とミッションを端的にまとめ、分かりやすい言葉に直して発信した。

「この存在意義やミッションを達成していくために、会の中から選ばれたのが常任理事や理事といった役員の方々です。会員の方にも広くこのミッションや意義を理解してもらい、力を貸してもらえる組織作りを改めて進めていきたいと考えています。そのために会の目的を分かりやすく伝える事から始めました」。

こういった存在意義やミッションを改めて読み直すと、近年の日釣工の活動がより理解しやすくなる。

先ほど述べた釣りミライプロジェクト、企画プロジェクトはもちろん、LOVE BLUE事業、食やアウトドアとも繋がりを深める「釣りフェスティバル」など、釣用品事業を通じて社会貢献を図り、釣りと一般社会との親和性を図る、釣り人口の健全な拡大を図る、といった日釣工の存在意義やミッションを実現させる取り組みとなっている。

釣りフェスティバルの様子
日釣工が主催する「釣りフェスティバル」(写真は2020年開催時の様子)。釣用品を通じた社会貢献の紹介や、釣りと一般社会との親和性を図る優れた機会となっている

旧来、工業会とは、ある業種のメーカーが集まり規格や業界ルール等を話し合う場として機能してきた。しかし、例えば(一社)日本自動車工業会を見ても、東京モーターショーの開催はもちろん、近年では一般社会に向けて自動車に限らず「モビリティ」の魅力発信に力を入れているように見える。

時代の変化に合わせて工業会の在り方も変わってきている。釣具の工業会も例外ではなく、むしろ、積極的に時代の変化に対応していく姿勢を示してきた。

釣具業界が将来も発展するための「舞台づくり」。釣り人や一般社会への貢献を重要視

「日釣工はメーカーの集まりですから、それぞれの会員企業は日夜製品開発を行い、切磋琢磨しながら利益を追求しています。これは企業として当然の事なのですが、日釣工はその切磋琢磨が出来る、おおもとの舞台を作っていく事が役割だと考えています。

企業の経営者は何のために事業を行っているのか。それは、それぞれの会社のミッションを追求しながら利益を確保し、社員の安全・安心を担保していくためです。つまり、業界で働く人々を守るためです。そのためには、将来のために釣具業界が今後も発展し得る舞台作りを、共同で行っていく事が必要なのです。

釣りの社会的地位を高めるためにも、一般社会との親和性を更に図っていく必要があります。釣り人のマナー向上も当然大事ですし、LOVE BLUEのような一般社会への貢献事業も重要だと考えています。

こういった活動を皆で行い、釣具業界が将来も発展し得る環境を作っていく。日釣工はそのために活動を行っており、こういったマインドを持って日釣工に参加して頂き、皆様に力を貸して欲しいと思うのです」。

千倉漁港での水中清掃の様子
大村氏は、LOVE BLUEのような一般社会への貢献事業も重要と考える。写真は全国各地で行われている水中清掃の様子

大村会長は、日釣工において存在意義やミッションを追求するためであれば、それぞれ設置された委員会等も、従来の枠組みを超えた活動も良いと考えている。

「私が新会長になったからといって、新しいバルーンを打ち上げるのではありません。島野前会長が行われてきた事をベースに、新しく日釣工に入って頂ける方々にも力を一層貸してもらうため、日釣工や業界の方々に、日釣工の目的をより分かりやすくお伝えした次第です。

今後ですが、例えばLOVE BLUE事業も今の範疇に留まり続けるのではなく、事業の範囲を拡大していく事も考えられます。釣りフェスティバルも、釣用品の重要な新製品発表の場である事はもちろんですが、それだけが全てではなく、一般社会との親和性のある釣り界を感じて頂き、また日釣工の活動や考え方をお伝え出来る場所としても更に進化させていきたいと考えています」。

世の中や釣りを取り巻く環境の変化に対応していくため、日本釣用品工業会も、内向きに業界内の問題解決に取り組むだけではなく、目線を釣り人や一般社会など業界の外に向けた活動の重要性を高めている。

一般社会から釣りへの注目度が高まっている近年、業界団体の活動はますます重要だ。日本釣用品工業会の今後の活動が注目される。

(了)

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