8月27日、兵庫県釣針協同組合(土肥富夫理事長)主催の「ふれあい親子釣り教室・海釣り大会」が神戸市垂水区にある「平磯海づり公園」で開催された。
「地域の人たちに釣りへの理解を深めてほしい」恒例の釣り教室、3年ぶりの開催
このイベントは毎年開催されてきたが、ここ2年はコロナ禍のため中止となったため、3年振りの開催となった。
兵庫県釣針協同組合は兵庫県の加東市、三木市、小野市の釣針製造業者で構成される組合だ。
イベントの開催目的は、地場産業である釣針製造業は地域に根差した活動であり、地元の人達にその理解を深めてもらうこと。そして、釣りを通じて釣りの楽しさに加え、環境やマナーについても学んでもらう事を目的として開催されている。
共催は東条地域まちづくり協議会。後援は加東市と加東市教育委員会。協賛は公益財団法人日本釣振興会近畿地区支部と兵庫県支部。
例年バスをチャーターして、地元から釣り場まで参加者の送迎も行っていたが、今年はコロナ対策として、参加者も現地集合現地解散の方式で開催された。
79名の親子が参加。丁寧な指導で次々と魚を釣り上げる!
今年は大人36名、子供43名、スタッフ22名の合計101名の規模で開催された。
当日の天候は曇り後晴れ。暑さも比較的和らぎ、絶好の釣り日和となった。午前7時頃に平磯海づり公園に設置された大会本部で受付が開始され、その後開会式が行われた。
開会式では、最初に土肥富夫理事長より下記要旨の挨拶が述べられた。
「朝早くから親子釣り教室にご参加頂き有難うございます。多くの方に参加して頂き嬉しく思います。夏休みの最後の土曜日ですが1日楽しんでいって下さい」。
次に森幹雄副理事長より当日の進行や釣りの注意点の説明が行われた。注意点では熱中症対策について、また針は良く刺さるので、魚を釣るのは良いが、周りに気を付けて人に掛かったりしないようにと注意が行われた。さらに釣り場にゴミを残さないようにとの話も行われた。
釣り場に向かう準備が出来、参加者全員で「釣るぞー!」というコールを行った後、釣り場に移動した。
平磯海づり公園は手すりもあり、家族連れでも安心して釣りが楽しめる釣り場だ。ただ、子供には安全のためライフジャケットを貸し出し、着用してもらった。
釣りの準備や釣り中のトラブルは、兵庫県釣針協同組合のスタッフが巡回しており、それぞれ参加者の釣りをサポートした。オマツリをほどく、エサを付ける、子供に釣り方を教える、様々な釣りの質問に答えるなど、参加者の釣り全般をサポートして回った。
釣果は小アジ、フグ、スズメダイ、サバ、ガシラ、グレなどが良く釣れていた。サビキ釣りで良く釣れるので、子供も魚の引きや生きた魚との触れ合いを楽しんでいた。
釣り場には検寸場が設けられ、参加者は随時釣った魚を検寸場に持ち込んでいた。
長寸で競い表彰、入賞者には豪華賞品も!
午前11時頃には釣り場の片づけをすませ、大会本部に再度集合し、表彰式と抽選会が行われた。
最初に優勝者の発表が行われた。今回は長寸で競われたが、優勝者と2位の魚が同サイズであり、年齢も同じ事から検寸が早かった方を優勝とした。
お立ち台は全員小学生で、魚種は全てフグとなった。入賞者に豪華賞品が贈られたほか、抽選会も全員に豪華な賞品が贈られた。その中で理事長賞として、越前葉月さんにはバーベキューセット等が贈られた。
最後に平磯海づり公園から提供されたマダイを賞品としたジャンケン大会も行われ、盛況の内にふれあい親子釣り教室は終了した。