【奧山文弥・理想的な釣り環境】「釣りのプロであるために」釣りに関わる仕事をする人にとって大事なことは?

スペシャル ニュース

釣りのプロ(釣りに関わる仕事をする人)が生活していくために大事なことは…?

開成フォレストスプリングスで釣れた魚を持つ奥山さん
釣りにおける大自然の感動を釣り堀でごまかしてはいけない。しかしリリースが当たり前のように行われている管釣りで指導をするところもある。そんな場所で技術とマナーを習得した人は野釣りに出ても環境に優しい釣り人になれる(開成フォレストスプリングス)

以上のようにスポーツのプレイヤーやアメリカのバスプロのように賞金稼ぎで生活するのではなく、釣りに関係した仕事をする人を全て釣りのプロと捉えるべきです。

そのプロたちが生活していくためには、お客様が沢山いないといけません。そのお客様たちがいつまでもいい釣り、楽しい釣りをしてくれないと釣りに行かなくなってしまいます。

プロたる皆さんは魚がいる環境を大切にし、守り、あるいは作り出すこともしたいものです。

釣具が売れなかったら業界は無くなるわけで、その釣具を使わせてくれる釣り場に魚が生息し続けることも考えていくべきです。魚を放流し、ゴミ拾いをし、釣り教室を行うことだけが業界の活性化ではありません。

さらに大切な事は自身の釣り技術を披露することよりも、お客様に夢を与えることです。夢が大きければ大きいほど、釣りにのめり込んでくれますから。

本栖湖で釣りをしている様子
釣り堀で養殖魚を釣るのか、自然の湖川で野生魚を釣るのか。海釣りは遊漁船に頼る部分があるのは仕方がないけれど、淡水域では夢のある釣りを提唱すべき(本栖湖)

西山さんが昔私にこぼしていました。

釣具屋の親父が釣りまくっちゃったら、お客さんが釣れなくなってしまう、業界人の釣りはそこそこでやめておくべきだと。だからルールで縛るキャッチ&リリース釣り場がアメリカ並みに増えればいいと。

さらに、「奥山君、君はいつでも釣りに行けるのだから、解禁日や日曜日に朝一番で場所取りをする様な事をしてはいけない。一般の人に譲りなさい」とまで言われました。

今になってそれが理解できるようになりました。

【奧山の好き好きフィッシング】
これまで奧山がハマった釣りを紹介
~渓流のドライフライ~

夏の木曽川水系でヤマトイワナ探索のときの釣果
昨年、夏の木曽川水系にて。ヤマトイワナ探索に行った時のもの

水面を流れるドライフライに食いつく瞬間が最高です。

私は大学時代に岩手県で渓流釣りを覚えたので、3年間は養殖魚を釣ったことがありませんでした。

卒業後、首都圏の魚がそういうのばかりで驚きましたが、それも仕方がないです。今では源流に野生のイワナを求め年に数回釣行します。

奧山文弥プロフィール

お魚ジャーナリスト。美しい多摩川フォーラムアドバイザー。魚類研究家。1960年愛知県岡崎市生まれ。北里大学海洋生命学部(旧水産学部)卒業。(有)奧山文弥プランニング代表。釣りや魚に関わる著書は30冊以上。

奧山文弥氏の公式ホームページ → 奥山文弥のフィッシング・カレッジ (f-okuyama.com)

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