釣り具やアパレル等を展開する(株)ハヤブサ(兵庫県三木市本社・歯朶由美社長)では、2021年6月から「HAP」(エイチ・エー・ピー・Hayabusa Anglers Platform)を開始している。
ハヤブサでは従来から「隼華」、「ハヤブサキッズ」という釣り人口拡大に向けた取り組みを行っているが、「HAP」は対象を女性や子供に限定せず、男女問わず全ての年齢層の釣り人を対象とした釣り応援プロジェクトだ。
1月21日(金)から開催されている「釣りフェスティバル2022オンライン」のハヤブサブースでも、「HAP」の紹介がされている。
釣りフェスティバル公式ホームページ「ハヤブサ出展ブース」
https://www.tsurifest.com/exhibitors/3
「HAP」ハヤブサ・アングラーズ・プラットフォームとは?
「HAP」(ハヤブサ・アングラーズ・プラットフォーム)は、ハヤブサの新入社員中心に12名からなるプロジェクトチームで企画・運営されている。
昨年来のコロナ禍で、全国的に新しく釣りを始める人が増えている。しかし、新しく釣りを始めた人が、釣りを楽しめるようになるには様々な課題があるのも事実だ。
どこで釣ればよいのか、どのような道具が必要か、道具の使い方、糸の結び方、エサの付け方、誘い方、釣った魚をどうやって持ち帰るかなど、釣りは初心者が困る場面が無数にある。
また、初心者が増えた事もあり、ゴミの放置や違法駐車など、釣り場でのトラブルが増えたとも言われている。
コロナ禍で特に増加したのはファミリー層と言われている。ハヤブサが運営する「隼華」や「ハヤブサキッズ」は女性や小さな子供がターゲットで、対象が限られている。
そのため、子供からシニアまで、多くの人に釣りを安全に楽しんでもらうためには、全ての釣り人を対象とした新しいプラットフォームを作り、釣りを応援する総合的なプロジェクトが求められた。
こういった経緯でハヤブサ内に新たなプロジェクトとして「HAP」は立ち上げられた。
「HAP」のサブタイトルは「~これから創る、釣り物語~」となっている。釣りを通じて得られる喜びや感動を多くの人々に広める事を目的とし、同時に釣りにおけるルールやマナーの啓発活動、自然環境の保全に努める、としている。
「HAP」のロゴは2種類あり、その時々によって使い分ける。ロゴのデザインはメンバーが自身で行っているほか、釣りの動画撮影や編集も自分達で行っている。
初年度は「初心者サポートウイーク」を実施
「HAP」は2021年6月から始められたプロジェクトだが、具体的な活動としては、「初心者サポートウイーク」として、2021年8月の4日間、尼崎市立魚釣り公園と姫路市立遊漁センターにHAPプロジェクトのメンバーが訪れ、4日間の累計で約500名に基本的な釣具の使用方法やトラブル解決など、釣りのサポートを行った。この活動は非常に好評だった。
ほか、8月からウエブ上で、全ての人を対象とした「ぬりえキャンペーン」等も行った。
HAPの今後の展望
今後の予定は、専用ホームページの開設、イベントの企画運営、SNSを通じた情報発信、ノベルティグッズの製作等が計画されている。
イベントでは、釣りの楽しさをより知ってもらう機会を設ける事と、釣り場でのマナーやゴミ問題を知ってもらえる機会も提供する予定だ。
ハヤブサの歯朶由美社長は「初めて釣りをされる方は、我々が思っている以上に困っておられる事が多くあります。また釣り場の環境問題も大変ですから、マナーやルールもしっかりお伝えしながら、ハヤブサとして出来る事をしていきたいと考えています」と語る。
HAPのプロジェクトメンバーに今後の展開を聞くと「今後はアウトドアとも関係した何等かの取り組みを行い、釣り人口を増やしていきたい」など、次々とアイデアが述べられていた。
釣具業界でも企業によって独自で釣り人口を増やす、あるいは釣り場環境を良くする活動を行っている。こういった企業の活動を広く知ってもらう事や、業界として応援していく事も釣り界の将来を良くすることに繋がるはずだ。
今後の「HAP」の活動が注目される。
↓ ハヤブサのホームページ ↓
https://www.hayabusa.co.jp/hap/