転売業者への販売拒否は出来る?転売防止の有効な対策とは?【弁護士に聞く】

スペシャル ニュース

今回の相談は「小売店が、転売業者への販売を拒否することは可能なのか?法的に有効な対策はあるのか?」という問題です。

「釣り人のため」を思って行う人気商品の仕入れや特価品の販売が、転売業者の利益になってしまうのは避けたいものです。そんな時、どのような対策が有効なのでしょうか?(※質問は全て架空の質問です。実際の企業等とは全く関係ありません)

オープンセールで転売業者が大量購入。販売拒否可能?有効な対策は?

オープン時に多くのお客様が来てくれることは嬉しいのだが…(写真はイメージです。実際の店舗や企業とは一切関係ありません)

弊社は同じ地域に5店舗を展開する釣具店です。先日、6店舗目をオープンしました。

オープンセールの目玉品として、なかなか手に入らない人気メーカーのルアー(疑似餌)を多数取り揃えて、宣伝広告も大いに行った事もあり、オープン日には数百人の入店待ちの列が出来て大盛況となりました。

しかし、その入店待ちの列には、明らかに一般のお客様(釣り人)とは雰囲気の異なる方が多数おられました。いわゆる「転売業者」です。この「転売業者」への対応は、当社も以前から苦慮していました。

今回のオープンセールにおいても、転売業者は、目玉商品の人気ルアーはもちろん、他の特価品も買い占める勢いで購入されていきました。

いつも品薄となる人気ルアーに関しては、「お1人様2個まで」というお願いのシールを貼って、定価で販売していました。

しかし、転売業者と思われる人が入店待ちの列の先頭に複数人で並んでおり、「2個以上買わせろ」と文句を言ってくる方もおられ、オープン早々に買い占められて、午前中には品切れとなってしまいました。

また、旧モデルの釣竿を定価の半額以下で販売したのですが、1人でそのロッドを20本以上買われた方もいました。個人で使うためではなく、明らかに転売のためだと思われます。

実際、この日の内に、オークションサイトやフリーマーケットのサイトで、当店で販売されていた特価品が多数出品されていました。超人気ルアーについては、当社で販売していた価格の3倍近くの値段で出品されており、その内のいつくかは既にソールドアウトとなっていました。

フリマサイトのイメージ
(※写真はあくまでイメージです。実際の企業等とは全く関係がありません)

出品されていた商品は、当店が作ったシールがそのまま貼ってあるものもあり、明らかに当店で買われたものが転売に利用されていました。

転売業者には、特に目玉商品に関しては買って頂きたくないのですが、特定の方に対して、商品を販売しないという行為も問題があると聞いた事があります。

弊社もいろいろなルートを使い、必死に仕入れを行っており、その事が釣り人のためにならず、転売業者を儲けさせる結果になっている事は非常に腹立たしく思います。

そこで、弁護士の先生に質問です。

まず、「この人は明らかに転売業者である」という人に対して、商品の購入を断る事は出来るのでしょうか。

また「お1人様2個まで」という当店からのお願いを守らず、いくつも買おうとするお客様に対して、購入を拒否する事は法律的に問題がないのでしょうか。

また、転売の被害を防ぐため、法律的にも有効な転売防止の対策というのはあるのでしょうか。ご回答お願い致します。

次ページ → 弁護士からの回答は?

1 / 2
次へ

関連記事

磁着タングステンボール採用で飛距離アップ!広範囲からターゲットを引き出せる「アイルマグネット TG ミノー(F)」

アミノ酸とエビパウダーで付けエサの摂餌効果アップ!大容量で使いやすい「ウマミパワー 大漁ボトル エビ」

サンラインで釣り糸工場の見学!小学生対象「なつやすみオープンラボ」開催。釣り糸染色工程の疑似体験などワークショップも

「TCHパイプシート+専用チタンパーツ」で軽量グリップ実現!全アイテム2色展開で自分好みにカスタマイズ!

【フィッシング遊】愛知と三重の漁港で清掃活動を実施!ゴミは持ち帰りましょう!

【モーリス】「VARIVAS ガノア アブソルート」イメージムービー公開、長崎発のスリーピースロックバンド「SHANK」とコラボ!

【キャスティングつくば店】移転オープン、初日から大盛況!品揃え豊富、アクセス便利な大型釣具店

自慢の釣果でチャレンジ!「アオリイカお持ち込みダービー」開催中。参加費無料で釣法自由。飛び賞もアリ!