9月10日、午後4時より「フィッシングショーOSAKA2022」の主催者である大阪釣具協同組合は「理事会」をオンライン形式で開催した。
今回の理事会は、フィッシングショーOSAKAの会場である「インテックス大阪(大阪市住之江区)」に、大阪コロナ大規模医療センター・療養センター(仮)を設置する要請が大阪府知事、大阪市長から出され、その要望を受けてインテックス大阪側との話し合いが行われ、ショーについてどうするのかが審議された。
要請の内容としては、インテックス大阪6号館全館について、令和3年9月13日から令和4年5月31日まで医療・療養センターとして活用するとしている。6号館といえば、例年ショーのオープニングセレモニーが行われている場所で、1階のAゾーン、Bゾーンには多くの出展社のブースが立ち並んでいる。
こういった要請があったため、インテックス大阪の関係者が大阪釣具協同組合と話し合いの場をもった。大阪釣具協同組合の理事長、副理事長らが出席し、その結果を受けての理事会となった。
冒頭、大阪釣具協同組合の橋本理事長より下記要旨の挨拶が述べられた。
「ご存じの通り、9月1日に大阪府の吉村知事がインテックス大阪の6号館全館を使用して、大阪コロナ大規模医療センターを作ると発表されました。報道では9月中にも500床を作るとしています。
そこで昨日、インテックス大阪の担当者の方と話をする場を設けました。いろいろな話をして検討した結果、現実的にフィッシングショーOSAKAの開催は困難であるという結果になりました。
そこで本日、ショーの中止を主催者である大阪釣具協同組合として正式に決定する必要がありますので、理事会を開催させて頂き、皆様にご参集頂きました」。
松浦副理事長からも「先日のインテックス大阪との話し合いでは、6号館が使用できないので他の号館を使って開催できないかという話もありましたが、会場面積が全く足りません。また、6号館の駐車場が使用できない事は、フィッシングショーOSAKAにとっても致命的な問題です。リアルなショーの開催は非常に厳しいと思います」と補足説明が行われた。
再度、橋本理事長より「フィッシングショーOSAKAには既に多くの企業様から出展のお申込みを頂いております。そのため、中止となれば1日も早くご連絡すべきであると思います。
仮にショーを開催しても大規模な病床を設置している会場に多くのお客様に足を運んで頂けるのか疑問です。物理的にも、心情的にもインテックス大阪でのショー開催は難しいと思っています。
ショーの中止について再度おたずねしますが、ご意見などある方はおられるでしょうか?」
審議の結果、様々な質問は出されたが、中止についての異存はなく、理事により全会一致でフィッシングショーOSAKA2022の中止が正式に決定された。新型コロナウイルスの影響によるリアルな開催の中止は昨年に続き2年連続となる。
「それではやむを得ませんが、中止を決定させて頂きます。我々としては、何とかしてフィッシングショーOSAKAを再びリアルな会場で開催したいと思い、これまで準備を進めてきたのですが、断腸の思いです」と橋本理事長は述べ、ショーの中止が正式に決定された。
リアルなショーの代替で何らかのイベントを行うのかは現在のところ決まっていない。地上波のテレビを使った案等も検討が予定されているが、今後の理事会や運営委員会で検討され、決定される事となる。
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