つり環境ビジョンコンセプトに基づくLOVE BLUE事業の優先三事業のひとつである、専門機関と連携した放流事業は(公社)全国豊かな海づくり推進協会を通じて、2018度から全国へ事業協力依頼を行っている。
鹿児島県では(公財)かごしま豊かな海づくり協会より、LOVE BLUE事業としてマダイ種苗生産・放流実施を行いたいとの要望があり、2018年度から 2020年度まで、鹿児島県内遊漁船団体等の協力も得ながらマダイの放流を実施している。
また、水中クリーンアップ活動についても鹿児島県からの理解と協力を得ると共に、鹿児島県漁業協同組合連合会からの要望をもとに2016 年から実施を続けている。
錦江湾へのマダイ種苗生産・放流31万5000尾(3カ年)。LOVE BLUE事業実施のお礼に
これを受け、去る3 月 24日、鹿児島県でのLOVE BLUE事業実施へのご協力の御礼と今後のさらなる関係構築に向け、(一社)日本釣用品工業会LOVE BLUE委員長(同会顧問)小島忠雄氏らが、鹿児島県塩田康一知事への表敬訪問をはじめ、中村かおり副知事、並びに(公財)かごしま豊かな海づくり協会五田嘉博理事長、さらには鹿児島県漁業協同組合連合会野村義也会長を訪問した。
この日、(公財)かごしま豊かな海づくり協会は鹿児島県水産会館にて理事会を開催した。
席上、挨拶に立った小島委員長は「LOVE BLUE事業の目的は、自然環境の保全・持続が根底にあり、水中清掃活動から歩みを始め、放流事業にも取り組ませて頂いております。魚族資源は化石燃料とは異なり海洋環境保全や資源増殖などの努力を重ねることで豊かな恵みとしての持続につながる、その一助として、鹿児島県でLOVE BLUE事業をご活用いただいたことへ心より御礼申し上げます」と述べた。
鹿児島県漁業協同組合連合会野村義也会長からは、「豊かな海が大事です。長く漁師をやってきているので資源が少なくなっている実感があり、鹿児島でのマダイ放流は本当にありがたい。心から感謝しています」との御礼があった。
(公財)かごしま豊かな海づくり協会五田嘉博理事長からも「鹿児島ではマダイは豊かな海の象徴です。また機会がありましたら、是非、鹿児島県でのマダイ放流をLOVE BLUE事業で支援して頂きたい」との要望があった。
また同日夕刻、鹿児島県庁知事室にて、塩田康一知事へ、(一社)日本釣用品工業会小島忠雄LOVE BLUE委員長と同会小松智昭専務理事、柿沼清英理事が表敬訪問を行った。
冒頭、小島委員長は「本日は大変お忙しい中、このような機会を賜り誠にありがとうございます。私どもが社会貢献事業として取り組むLOVE BLUE事業を鹿児島県内ではプロダイバーによる水中クリーンアップ活動と共に、錦江湾内へのマダイ放流をご活用頂き心より感謝致しております」と述べ、併せて、釣り人の皆様が釣り用品を購入いただいた売り上げの一部を財源として釣り界を挙げての取り組みであることや、これまでの鹿児島県内での放流実績などの報告がなされた。
塩田知事からは、鹿児島県内でのLOVE BLUE事業実施への御礼とともに、2020年度の放流現地に訪れたこと、自主財源での実施や漁港や港湾等での清掃活動へも関心が示され、釣りについても「今年も行ったんですが釣果が振るわず、漁師にはなれませんね(笑)」など終始和やかな懇談となった。
その後、中村かおり副知事との懇談の機会があり、中村副知事からは「本日のようにご来訪頂くことで、県としても県内からの視点ではなく、外から見た鹿児島の価値を再認識する機会となります。その意味でもご来訪頂き心から御礼申し上げます。是非ともまた鹿児島県を宜しくお願い致します」との謝意が示された。
【提供:日本釣用品工業会・編集:釣具新聞】
関連記事 → 原田義昭環境大臣を表敬訪問。日本釣用品工業会役員ら、LOVE BLUE事業の実績報告等行う | 釣具新聞 (tsurigu-np.jp)