(公財)日本釣振興会埼玉県支部は4月15日(木)午後2時より、大宮ソニックシティ会議室において「令和2年度第37回定期総会」、並びに「役員会」を開催した。議論の結果、今年(2021年)に開催を検討されていた「みんなで遊ぼうフィッシング祭りinしらこばと」の中止が正式に決定された。同イベントの中止は昨年に続き2年連続となる。
「みんなで遊ぼうフィッシング祭りinしらこばと」は、2007年に第1回目が開催された。当初から「新しい釣り人を増やしたい」という思いで開催され、初回から主催者の想定以上の来場者で賑わい、関係者を驚かせた。
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会場となる「しらこばと水上公園」は、夏の間は当然プールとして営業しており、オフシーズンには釣り場として利用されている。そのオフシーズンに毎年1万を超える来場者がある事で、施設関係者も喜ばれているイベントだ。
会場ではプールを利用して、エサ釣り、ルアー釣りなど実際に釣りを体験できるコーナーがあり大人気だ。
ほかにも、ニジマスのつかみ取り、金魚釣り、ボールすくいなど子供が楽しめるイベントも多数用意されている。
さらに、全国から釣り具メーカーや釣具量販店がブースを出展し、釣り具やアウトレット商品の販売等も行わて人気となっている。
ただ、例年1万人を超える大規模なイベントであり、コロナ禍での開催は難しいとして昨年は中止となった。
今年も開催が検討されたが、新型コロナウイルスが東京をはじめとした関東圏で広がりを見せている事。また変異株も出てきている事。
さらに、このイベントを開催するとなると、準備の段階から多くの会議が必要となる。各方面との打ち合わせも多数必要だ。また、例年と同様の形で開催となれば、全国から釣り具メーカーに会場に来てもらう必要がある事や、来場者数の制限や感染防止対策など、開催するハードルは相当に高い。通常で考えると、例年通りの形で開催する事は不可能だ。
今回の中止について、主幹となる(公財)日本釣振興会埼玉県支部では以下のようなコメントを発表している。
「現時点において新型コロナウイルスの感染について変異型の感染拡大が首都圏にも及んでおり、ワクチンの早期確保に期待を寄せてはいるものの、まだ先行きが見通せない状態が続いていることから今年度も『みんなで遊ぼうフィッシング祭りinしらこばと』は開催を見合わせることにいたしました」。
「みんなで遊ぼうフィッシング祭りinしらこばと」は、釣り振興にも非常に貢献しているイベントだが、1万人を超える不特定多数が集まる大規模なイベントだけに今回の中止もやむを得ない。
コロナ禍の収束と、再び多くの人に釣りの楽しさを体験してもらえるイベントが出来る日が来る事が望まれる。