山口県柳井市で「eスポーツ&デジタル人材育成講座」スタート。県内9社がスポンサー、サンラインも支援

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デジタル人材育成講座の記者会見の様子
今後活躍が期待されるデジタル人材の育成や、育った人材の就職先として、県内企業が選択肢となる事も目的とされている

5月22日、山口県柳井市にある柳井グランドホテルで「eスポーツ&デジタル人材育成講座」のキックオフ記者会見が開かれた。この取り組みは山口県内の企業9社がスポンサーとなっており、岩国市に本社を構えるサンラインもその内の1社だ。地域貢献と人材確保にも繋がる事業に期待が寄せられている。

デジタル人材育成講座の記者会見の様子
会見場の隣にはeスポーツの設備も用意されていた

「釣りパック」プランも人気の柳井グランドホテルで開催

山口県柳井市にある「柳井グランドホテル」ではコロナ禍の2022年からeスポーツに取り組み始めた。現在では多くのゲーミングPCや高速有線LAN等の設備を整え、eスポーツの合宿プラン、宿泊プラン、日帰りプランなども提案している。一方で、初心者や子供も安心して釣りが楽しめる「釣りパック」のプランも人気だ。他にスポーツ合宿、鉄道おもちゃプランなど様々な事業に取り組むホテルだ。

関連ページ → 柳井グランドホテル公式HP|山口県JR柳井駅から徒歩3分

今回の「eスポーツ&デジタル人材育成講座」は山口県内の全ての高校生が対象だ。文系、理系、男女問わず学校や年齢の枠を超えて参加できる。2025年は6回開催される。主催は(株)柳井グランドホテル。共催はNASEF(ナセフ)JAPAN。後援は山口県、山口県教育委員会、柳井市、柳井市教育委員会となっている。

デジタル人材育成講座の記者会見の様子
記者会見が始まる前の様子

講座は午前10時から午後1時まではデジタル講座でAI、プロブラミング、ドローンなど最新のデジタルスキルを身に付けてもらう。午後からはeスポーツの合同練習で交流が深められる。昼食時には、スポンサー企業によるプレゼンテーションが行われる。各企業について学生に知ってもらい、企業と交流を持ってもらう事も出来る。こういった事を通じて、デジタルに強い人材を育成すると同時に、就職においても地元企業が選択肢となり得る事を知ってもらう狙いがある。

デジタル人材育成講座の講師を務めるのは、昨年度に山口県デジタル技術振興財団主催のデジタルエデュテイメント推進事業で指導員教育を受けた大島商船高等専門学校と周南公立大学の情報科の生徒だ。受講する高校生40名の定員に対し、指導員が20名と手厚いサポートが出来る。

学んだデジタル技術を活かして地域活性化を

当日のキックオフ会見では、多くの報道陣が集まった。

デジタル人材育成講座の記者会見の様子
趣旨を説明する柳井グランドホテルの松前社長

冒頭に主催者を代表し、柳井グランドホテルの松前俊健社長より挨拶が述べられた。松前社長は「eスポーツの部活がない学校もある。ここに来れば同じ趣味を持つ友人が出来る。学校や年齢の垣根を越えて交流して欲しい。出来れば、この講座で学んだ学生が県内企業に就職し、学んだデジタル技術を活かして活躍する事で地域も活性化して欲しい」と語った。

また、共催でeスポーツの普及等を行うNASEF JAPANの大浦豊弘専務理事も「デジタル人材は1年では育たず、いかに継続していけるかが重要。地元企業の方にご賛同頂き、自走できる仕組み作りが大切だ。地元企業にスポンサーになって頂き講座がスタート出来たのは柳井市が初めてであり、素晴らし事で改めて御礼申し上げる。この事業によってデジタルに強い人材が育つ事で、企業のDXや新しいビジネスを立ち上げ、地域の活性化に結び付けていきたい」と話していた。

後援を行う柳井市教育委員会の西元良治教育長も「eスポーツやデジタル人材育成は令和3年のスタート時から見守ってきた。今年度も新たな学びと成長、事業の発展に期待している。山口県でもeスポーツの取り組みが着実に根付いていく事は喜ばしい事だと思う。学生の皆さんは新しい環境の中で仲間と共に積極的に学んで欲しいと思う」と話していた。

その後、講座概要の紹介を大島商船高等専門学校の情報工学科長の北風裕教教授と情報工学科の成田健志郎氏が説明を行った。

続いてスポンサー企業の紹介と、代表してカワノ工業(株)より挨拶。その後、質疑応答が行われ記者会見は終了した。

地域貢献、人材採用が大きな要素。地元で育った人材が地元の企業で活躍を

今回、スポンサーとなったサンラインの宮本取締役管理本部長に話を伺った。

山口県岩国市にあるサンライン(写真はHPより)

「この事業のスポンサーをさせて頂いたのは、地域貢献と人材採用の2つが大きな要素です。山口県でも人口の流出が続いており、様々な産業を支えるにはどうすれば良いかが大きな課題となっています。

地元で育った人材が地元の企業に勤める基盤を作らなければ、今後も過疎化は続いてしまいます。デジタル技術は我々も必要です。デジタル技術を学ばれた学生さんが企業側のニーズとマッチした地元の会社に入られて、ITを使った業務効率化等に取り組んでもらえたらと思います。

昔、会社では先輩が後輩に仕事を教える姿が当たり前でしたが、デジタルに関して言えば、我々が入社してきた人から学ばなければ進まない部分もあります。そういった部分を引き出す事で、我々も成長できますし、新しく入ってくれた若い人も教える立場にもなり、やりがいを持って仕事が出来ますし、会社の中でも良い循環が出来るのではないかと考えています。

ただ、地元の人材を採用するにも、学生さんでサンラインという会社をご存じない方は多いです。釣りをされる方なら当社を知って頂いている確率は高いのですが、まず地域の方に会社を知って頂く事も大切です。

そういった際に、今回は学生の方と直接触れ合える機会になると思っています。単に会社の名前を知ってもらうだけではなく、学生さんと関わりながら、当社がどういった会社なのかを良く知って頂く機会になります。地元で育った人材が地元企業で活躍していくことで、地域活性化にも繋がればと思います」。 

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