3月8―9日、「ザ・キープキャスト2025」が名古屋市港区にある「ポートメッセなごや第3展示館」で開催された。主催は合同会社中部プロショップ友の会。会場には両日とも早朝から多くのルアーファンが訪れ、2日間で合計1万人を超える来場者となり、釣り人を大いに盛り上げる盛況なショーとなった。

ザ・キープキャストはバス、ソルト、トラウト等のメーカーが多数出展する、ルアーフィッシングの総合ショーだ。以前はバス関係の出展社が多数を占めていたが、近年ではソルトやトラウトのメーカーも増えている。
キープキャストは出展社がショー限定のルアー等、オリジナル商品を多数用意しており、それを目当てに来場する人が多い。今年からはアウトレット品の販売も認められており、物販の印象が強いショーとなっている。

来場者は両日とも開場前から長蛇の列を作っていた。開場されると、お目当てのブースで、オリジナル商品等を購入するため、再び長い列を作っていた。
人気メーカーブースには長蛇の列。DRT、ジャッカル、デプス、レイドジャパン、ハイドアップ、ザップ等のブースは大混雑
特に多くの人が並んでいたのはDRTで、会場外の飲食ブースにまで列が伸びていた。ジャッカル、デプス、レイドジャパン、ハイドアップ、ザップなどのブースにも長い列が出来ていた。

各人気ブースでは、オリジナル商品の販売を午前中に行い、ガラガラ抽選を午後から行うなど、多くの人が楽しめるよう、時間を分けてイベント等を行うメーカーもあった。

各ブースで話題のロッドやリールなど新製品も多数展示
また、各ブースでは今年話題の新製品も多数展示された。リールやロッドも多数展示され、来場者も実際に触って、比較しながら使用感等を確かめていた。

今回、会場はボートエリア、バスエリア、ソルトエリア、トラウトエリア、フリーエリアと分けられており、来場者からも見やすいレイアウトとなっていた。
キープキャストでは、バスボートを始め魚探などボート用品も多数出展されている。またダイワ、シマノといった大手メーカーから、インディーズメーカーまで幅広いメーカーが出展しており、様々なルアー用品等が出品されているのも特徴だ。

ステージも4カ所用意され、各ジャンルのセミナーやトークショーが行われていた。琵琶湖ガイドのセミナーやイカメタル、トラウト、またヒロ内藤氏によるセミナーも行われた。新しいルアーファンから往年のルアーファンまで楽しめる内容となっていた。

また会場入り口には今年も「キープフィールドプロジェクト」のブースが用意された。
これは、募金をしてくれた人に「キープキャスト・キープフィールド」と書かれたシリコン製バンドが渡される。ここで集められた募金の全額が放流募金となる。この募金でマブナなどが購入され、漁協に寄附された後、河川に放流される。こういった活動を通じて、キープキャストは釣り場を守る活動にも役立っている。

キープキャストの開催によって市場が盛り上がり、釣り場も増える
今回のショーについて、主催社である中部プロショップ友の会の安藤泰成さんに話を伺った

「今回のキープキャストですが、景気も良くなく、お米やガソリンも高い今のご時世に、お客さんが沢山来てくれるのか心配な面もありましたが、多くの方に来て頂けました。
今年は紙の会場マップは最終的にゴミになるので廃止して、QRコードで読み込んでもらう事にしました。スタンプラリーもQRコードで読み込んで答えてもらう新しい形を採用しました。
このイベントはバスがメインのイベントと思われている方も多いですが、バスとソルト等の割合は今では半々ぐらいになっていると思います。販売については、今年からアウトレット品も解禁させて頂きました。物販が出来るのでキープキャストに出展して頂けるメーカーも多いと思います。
私も小売業を営んでいますが、キープキャストの開催により、市場が盛り上がり、釣り場が増えるのは有難いです。今後もキープキャストにご協力をお願い致します」。
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