9月15日、公益財団法人日本釣振興会主催の「多摩川フィッシングフェスティバル2024in殿町」が、神奈川県川崎市の殿町第2公園を会場に開催された。
多摩川フィッシングフェスティバルは、身近な自然の中で「釣り」を通じて豊かな自然を感じてもらうと同時に、ゴミの持ち帰りなど釣りのマナーの啓発にも取り組む目的で毎年開催されている。
舞台となった多摩川は、東京、神奈川、山梨を流れる一級河川で全長が138㎞、流域面積が1240㎢の、関東地方を代表する河川の1つ。首都圏を流れる河川でありながら護岸化されていない場所も多く、野鳥、野草、多くの魚類も見られる自然豊かな河川だ。
8月1日には、多摩川上流部にあたる東京都青梅市の釜の淵公園でもイベントを開催。そして、9月15日は最下流部にあたる殿町第2公園を本部会場とし、ハゼ釣り体験を行った。
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今回の参加者は親子連れなど146名。スタッフは日釣振関係者に加えグローブライド、マルキユー、ハヤブサ、バリバス、つり人社、釣りビジョン等からの応援もあり約50名で、大規模なイベントとなった。
スタッフは約50名参加。笑顔で参加者をサポート
スタッフミーティングでは、日本釣振興会普及振興委員会の藤掛進委員長(本部副会長)より「本日は参加者の皆様に、釣りの楽しさや命の大切さを感じて頂くために、笑顔で指導して頂いて、楽しんでもらえる1日にして欲しいと思います。今日は相当に暑いですから、水分補給や怪我に注意して下さい。ご協力をよろしくお願い致します」という要旨の挨拶が述べられた。
その後、スタッフの打ち合わせが行われ、午前11時30分に受付を開始。正午には開会式が行われた。
開会式は隼華で活躍していた鈴木利枝さんの司会で進行され、最初に日本釣振興会の常見英彦会長より下記要旨の挨拶が述べられた。
「本日は暑い中、ご参加頂きありがとうございます。当会は今から54年前に日本の釣りを良くするために設立された団体です。全国各地で釣り教室、魚の放流、ルール・マナーの啓発等を行っています。今日は限られた時間ですが、釣りを楽しんで頂ければと思います」。
次に、衆議院議員の田中和徳氏の秘書、そして地元川崎市の市議会議員である嶋崎嘉夫氏からも挨拶が述べられた。
いよいよ実釣開始!気になる釣果は…?
その後、10のグループに分かれて釣り場に移動し、釣り教室が開始された。
それぞれ、仕掛けのセットの仕方や誘い方、釣り上げた後の作業など、講師はつきっきりで参加者に釣りを教えていった。小さい子供の参加者も多い事から、安全面や熱中症対策についても配慮されていた。
当日の川の状況は、きつい濁りが入ってハゼの食いは良くなかった。
例年であれば、釣りが初めての人でも10尾以上は釣れる良い場所だが、今年はポツポツとハゼが釣れる状況だった。魚の活性も高くはない状況で水位も上がってくるため、ウキ下の調整もこまめに行う必要があった。
会場は対岸に羽田空港があり、飛び立つ飛行機を見ながら釣りをして、自然や生き物を感じられる。釣りが初めての参加者にとっては、貴重な体験になったと思われる。時折良型のハゼも釣れ、子供達の歓声があがっていた。
参加者は暑い中だったが、終了時間ぎりぎりまで一生懸命釣りをしていた。ハゼが釣れると講師と一緒に大喜びだった。
釣り入門者もハゼ釣りに夢中!釣り人口拡大に有意義なイベント
参加者に話を聞くと「今まで釣りはほとんどした事がありません。今日は1尾しか釣れませんでしたが、とても楽しかったです。釣りもしやすい場所なので、必ずまた来ます」と話していた。
午後3時に釣り教室は終了となったが、笑顔で本部に帰ってくる参加者も多く、家族で釣りを楽しめた様子だった。釣り振興や釣り人口拡大にも、有意義なイベントとなっていた。
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