「釣り場の環境は釣り人が守る!」生分解性ルアー普及にも尽力。日本釣り環境保全連盟の取り組みを紹介

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JEFの水中清掃の様子
水中清掃は危険を伴う作業だ。JEFでは熟練ダイバーの協力を得て各地で湖底清掃を実施している

認定NPO法人日本釣り環境保全連盟(以後、JEFと表記)は「釣り場の環境は釣り人が守る!」というスローガンを掲げ、2011年に設立しました。

90年代に入ってバスフィッング愛好者が急増し、釣り場環境の悪化が叫ばれる中で活動をスタートさせました。事業内容を多くの方に知っていただきたく、報告させてもらいます。

ダイバーによる水中清掃を継続。23年間で89回の清掃を実施

JEFの水中清掃の様子
水中清掃の様子。JEFでは長年にわたり継続して行ってきた

釣り人は小さな環境破壊に目を背けがち。根掛かりで失ったルアーやラインなどは水中に放置されたままで、その量は釣り愛好者の数に比例して増加しました。それらのゴミと化した釣具が蓄積していけば、いずれ大きな環境破壊になるため、JEFは設立初年度から今日まで湖底清掃を継続しています。

ただ、ダイバーによる水中の清掃はとても危険を伴う作業です。身体にラインが絡むことやフックが刺さることもあり、熟練ダイバーの協力がなければ実施できません。陸上の清掃活動と比べると、時間やエリアに大きな制約を受けます。さらに1回の清掃にかかる経費は約30万円と高額です。

JEFの水中清掃の様子
     

JEFの湖底清掃活動はこれまでの23年間で計10カ所・89回を数えます。河口湖だけでも2.8トンもの湖底にあるゴミを回収しました。そのゴミの量に驚かれる方もおられるでしょうが、回収物は放置されたゴミのごく一部にしか過ぎません。この事業では水中に残されたゴミ問題を十分に解決できないのです。

JEFの水中清掃の実施回数
JEFでの水中清掃の実施回数

しかし、水中の悲惨な状況を多くの釣り人に知ってもらうことはとても大切なことで、JEFでは今後も湖底清掃を継続していきます。

生分解性ルアーの普及と啓蒙活動。来年は大会も開催予定!

海洋へ流出するプラスチックゴミやマイクロプラスチック問題の解消へ向けて、いずれプラスチック製品は生分解性のマテリアルに切りかわる時代がくるでしょう。

ただ、現段階での生分解性プラスチックへの移行は生産や開発にこれまで以上の費用がかかります。そのためプラスチック製品は今後、生分解性を必要とするものと、そうでないものに分類されると言われています。

釣具に関しては、根掛かりやラインブレイクで水中に残る可能性が高いルアーや仕掛け類に関しては生分解性プラスチックや、より自然への負荷が小さいマテリアルの使用が近い将来に求められるでしょう。水中に残されたゴミ問題を解決するには、やはり生分解性釣具の開発と普及が不可欠です。

根掛かりしたルアー
根掛かりしたルアー。JEFではこのようなルアーやラインを回収しているほか、生分解性ルアーの普及に尽力している

今年の3月に富士河口湖町大石に誕生した「SDGsまなび館」では、SDGsを生活や釣りで実践するための施設「生分解性釣具・生活用品研究所」を併設しています。同研究所では既報の通り生分解性のルアーやマテリアルの研究・開発に取り組んでいます。

次世代釣具の開発に関することは今後紹介させていただく予定ですが、生分解性釣具の普及に向けた啓蒙活動の一環として「生分解性ルアー・スタートアップトーナメント」を来年の6月と7月に開催する運びとなりました。

生分解性ルアー・スタートアップトーナメントのポスター
普及活動の一環として、生分解性ルアーの大会も予定している

JB・NBCメンバーに限らず、1人でも多くの釣り人の皆さんに生分解性釣具の普及活動にご理解、ご協力をお願い申し上げます。

問い合わせ先
日本釣環境保全連盟
TEL 0555-83-3277
https://r.goope.jp/microplastics/

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