【釣りフェスティバル2024結果解説】来場者数大幅回復で3万5848人。コロナ禍以前より盛り上がる場内、限定品販売も好評

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一般社団法人日本釣用品工業会主催の「釣りフェスティバル2024 in Yokohama」が、1月19―21日にパシフィコ横浜で開催された。今年は「本格的リアル開催で完全復活」を掲げ、各ブースでの物販解禁など新しい取り組みも多数取り入れ、リアル会場のみでの開催となった。入場者数は3日間合計で3万5848人(前年対比148.5%)と前回から大幅に回復。コロナ禍以前と比べても、会場内は一段と活気が溢れ、今年の釣具市場の回復も予感させるショーとなった。

釣りフェスティバル2024の会場風景
終日混雑する場内。コロナ禍以前より活気溢れるショーとなっていた

今回の「釣りフェス2024」の大きな変更点としては、各ブースでの限定品販売が可能となった事。初日にプレビュータイムが設けられた事(フライデーゴールドチケット購入者は入場可)。釣種別スタジアムの拡充、オンラインは行わずリアル会場のみの開催、マス釣り等体験型イベントの復活が挙げられる。

釣りフェスティバル2024で行われたマス釣り体験コーナー
前回はコロナ禍のため体験型のイベント等も中止となっていたが、今回は完全に復活した

前回はコロナ禍での開催になったためリアル会場への来場者数がコロナ禍以前に比べて大幅に減少した。これを受けて、今回は上記の通り、新しい試みが多数用意された。現在のフィッシングショーで考えられる、来場者数や出展社数を増やすための要素をほぼ全て詰め込んだショーとも言える。その結果、過去最大の出展社数となり、結果的にかつてないほど釣りファンの熱気が感じられる、大盛況の釣りフェスとなった。

釣りフェスティバル2024の会場風景
釣種別スタジアムも好評だった。船釣りやへら鮒、フライなど各ジャンルが集まって出展する事で、来場者も見やすくなっていた
釣りフェスティバル2024の会場風景
過去最大の出展社数となった釣りフェスティバル。来年は更に増えるかも…

開催期間中の天候は、初日は晴れたものの、日曜日に向けて天候が崩れ、特に日曜日は関東の広い範囲で降雪の予報も出されていた。パシフィコ横浜周辺では日曜日の未明から激しい雨となり、昼頃まで悪天候が続いた。

釣りフェスティバル2024の入場待ちの列
初日の入場待ちの列。平日にもかかわらず長い列が出来ていた
釣りフェスティバル2024ではギョミ袋が配布された
来場者に「ギョミ袋」を「未来からきた釣り人」が手渡していた

関連記事 → 注目の「未来から来た釣り人」、釣りフェスにも出現!? ゴミ袋ならぬ「ギョミ袋」を限定配布【釣りフェスティバル2024】 | 釣具新聞 | 釣具業界の業界紙 | 公式ニュースサイト (tsurigu-np.jp)

初日は午前9時から正午までがプレビュータイム、正午から午後6時が一般公開となっていた。プレビュータイムは釣り用品関係者や報道関係者等しか入場出来ないが、今年から導入された「フライデーゴールドチケット(数量限定)」を購入していれば、通常の一般来場者より一足早く会場に入る事が出来る。そのため、釣りフェスの会場内で販売されている限定品等も買いやすくなる。また3日間とも入場できるほか、専用入場口の設置など様々なサービスがある。

釣りフェスティバル2024のオリジナルグッズ販売コーナー
初日開場後すぐの限定品特設販売コーナー。ゆったりと買い物が出来る
釣りフェスティバル2024のオリジナルグッズ販売コーナー
2日目、3日目は大混雑。特に人気メーカーのグッズは早い者勝ちだ

正午からは一般公開となった。昼まではゆったりとしていた会場も、次第に混雑し、各ブースに長蛇の列が出来た。その後も来場者は増え続け、場内は大いに盛り上がっていた。

各出展ブースでも物販が行われた事により、今までの釣りフェスに比べて、来場者とブースの距離感が近くなった印象を受けた。来場者も積極的にブース内に入り、新製品等を見てスタッフの説明を聞いていた。出展社にとっても、来場者から様々な意見やフィードバックを受け取る事が出来るため、良い手応えを感じていた出展社が多かった。

釣りフェスティバル2024の会場風景
今までの釣りフェスよりも、来場者と出展社の距離感が近いと感じられた

釣り好きの芸能人、俳優、ミュージシャンなど有名人が多数登場

メインステージでは、釣りマナー向上大使に就任しているダイアンが登場し、釣りマナー川柳発表会を行ったほか、ロイヤルアングラー賞を受賞したミュージシャンの宮沢和史さんの表彰式も行われ、一般のメディアも多数取材に訪れていた。すぐにダイアンや宮沢和史さんの事が一般のニュースに取り上げられ、ショーや釣りのPRになっていた。

ダイアン
釣りマナー向上大使に任命されているお笑いコンビのダイアン。釣りマナー川柳の発表会を行った

関連記事 → 「ごいごいすー たまに出るよ すーすすー」ダイアンが今年の抱負を川柳で発表!釣り人から募集した「釣りマナー川柳」も発表 | 釣具新聞 | 釣具業界の業界紙 | 公式ニュースサイト (tsurigu-np.jp)

宮沢和史さん
ロイヤルアングラー賞を受賞した宮沢和史さん

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2日目は午前9時から一般公開となった。開場前には昨年を明らかに上回る長い入場待ちの列が出来ていた。最終日が荒天の予報で、物販があるため、出来るだけ早くに会場を訪れたいと考える、熱い釣りファンが多かったようだ。来場者が多いため、入場待ちの列が解消するのに1時間以上かかっていた。

メインステージでは、クールアングラーズアワード2024の表彰式が行われ、俳優の中尾明慶さんが登場し大きな歓声があがった。

中尾明慶さん
今年のクールアングラーズアワードは中尾明慶さん。木村拓哉さんに釣りを教えてもらったそうだ

関連記事 → 「初めての釣具は一式、木村拓哉さんに買ってもらって…」中尾明慶さん、クールアングラーズ・アワード受賞の想いを語る | 釣具新聞 | 釣具業界の業界紙 | 公式ニュースサイト (tsurigu-np.jp)

また、メインステージで行われたトークショーでは、クールアングラーズアワードの殿堂入りをした山下健二郎さんも登場した。ほか、トップアングラーのトーク&ライブや、ミニステージ、キャスティングコーナーなども用意され、盛りだくさんのイベントが行われていた。

山下健二郎さん
クールアングラーズアワードの殿堂入りを果たした山下健二郎さんと岡田万里奈さんらのトークショー
菊元俊文さん、小野俊郎さん、奥村和正さん
菊元俊文さん、小野俊郎さん、奥村和正さんによるメモリアルタックル紹介。ベテランの釣りファンが喜ぶ企画だ

各出展ブース間の通路も、一時は通りにくい箇所が増えるなど場内は混雑し、活気にあふれていた。出展メーカーも「今までと比べて、とても盛り上がっていると思います。驚きました。今年は様子を見て小さい小間にしていましたが、これだけ来場者が多いなら、来年はもう少し小間数を増やしたいと考えています」と話していた。

釣りフェスティバル2024の会場風景
各通路は大混雑。1日で全部を見る事は出来ないほど新製品等が展示されている

また、場内には「釣りの学校」というコーナーも設けられた。そこでは、横浜市の「次世代育成事業」のプログラムも日本釣用品工業会と横浜市の共催で行われていた。これは横浜市の小学校高学年を対象に、釣りフェスの会場に来てもらい、海や地球について考える講義や、ニジマス釣り体験、パラコードワークショップ等を体験してもらうというものだ。子供達にとっても講義や釣り体験を通じて自然について考える機会となり、釣り界にとっても良い取り組みとなっていた。

釣りフェスティバル2024で行われた次世代育成事業
地域の小学生に海についてや、環境について学んでもらい、実際にマス釣りもしてもらった。こういった活動も大切だ

最終日は朝から雨となった。それでも早朝から長い入場待ちの列が出来ていた。メインステージでは第15代アングラーズアイドルの最終選考会も行われ、金高由佳さんに決定した。

アングラーズアイドル
第15代アングラーズアイドルの金高由佳さん

来場者の滞在時間も長く、前回は夕方が近づくと閑散となる場所もあったが、今回は終了ぎりぎりまで多くの来場者が場内に残り、ブースの見学や話をして楽しんでいた。ショーの雰囲気も以前と変わった事を感じさせた。

釣りフェスティバル2024の会場風景
大盛況で終了した今年の釣りフェス。来年も楽しみだ

多くの出展社に聞いても「出て良かった」、「すごく活気があった」という肯定的な感想だった。また来場者に聞いても欲しかった限定品を手に入れ、また好きな有名アングラーにも会えて「最高でした」という人が多く、出展社、来場者とも満足度の高いショーになっていた。今回の成功を受けて、次回は更に拡大しそうだ。

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