2023年12月上旬、日本屈指の磯釣り師である平和卓也さんが、五島列島(下五島)でグレ51㎝頭に40㎝オーバー多数と、マダイなど五島列島らしい様々な魚を釣り上げた時の模様を紹介します!
そもそも、今回は長崎県五島市の魅力を伝える企画の一環として、平和卓也さんに下五島での実釣をお願いしました。
五島市は五島列島の下五島(福江島を中心とした南西側の島が下五島・中通島を中心とした北東側は上五島)に位置しています。
五島市の中心となる福江島と周辺の磯は、平和卓也さんが2回優勝している「シマノジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権大会」の開催地となっています。記録級の魚が狙えるポイントが多いのはもちろんですが、釣りだけでなく食事や観光など魅力溢れる町なので、詳しくは下の記事も見て下さい。五島市も釣り人を歓迎していますよ。
さて、五島列島で平和卓也さんが釣りをするのは、コロナ禍を挟んでいたこともあり4年振り。しかも、今回の取材で釣りが出来たのは1日だけと、まさにブッツケ本番の実釣取材となりました。
釣りの聖地「五島列島」。飛行機だと最短で3時間台、意外と近い!
その前に、「釣りの聖地」と言われる五島列島。「遠いんでしょ。何かと不便でしょ」と思っている人が多いと思いますが、関西や関東から飛行機を使えば、五島列島まで最短3時間半ぐらいで到着。意外と近いです。福岡や長崎からフェリーで行くのも快適ですよ。
今回、初めて五島市の福江島を訪れた記者が驚いたのは、五島つばき空港(あるいは島の玄関口となる福江港)から、宿泊先、飲食店街、食料等の調達にも便利なスーパー、釣具店、出船する港、釣り場と全てが近い事。快適に釣りが出来るインフラが整っている町だと感じました。磯釣りはもちろん、ロックショア、エギングなど五島列島に初めて釣りに行く方には、福江島は特にオススメです。
ゲスト2名と五島列島での実釣!平和さんが最初に狙ったのは…
実釣当日の天候は晴れ後曇り。やや北西の風が強い1日でした。瀬渡しは渡船「せいわ」を利用。午前6時頃に福江島の丸木漁港を出て走ること数十分、平和卓也さんとゲスト2名は「椎ノ木」に渡してもらいました。
ゲスト2名は早速グレ釣りの準備を開始。一方、平和卓也さんはゲストと談笑後、まずはルアーをキャスト!
この取材は五島列島の釣りの魅力を伝えるのが趣旨で、「記録級のグレを狙う!」といった企画ではありません。もちろん、記録級のグレ狙いが出来る場所ですが、それ以外にも色々な種類の魅力的な魚が釣れるのが五島列島の特長です。
平和さんは普段から磯でグレに限らず、色々な魚を狙いますが、五島列島は最大限に本領が発揮されるフィールドかもしれません。
そうこうしていると、平和卓也さんのミノーにガツンとアタリが出て、ボーダレスがグイグイ曲がっている。上がってきたのは、美味しそうなスマカヅオでした。
いよいよグレ狙い。まずは3mラインを探っていくが…
4年振りの五島列島で1尾目となる魚を手にした後、平和卓也さんもようやく本命のグレ釣りの準備に取り掛かりました。
平和卓也さんを含め3名がそれぞれのポイントでグレを狙うと、平和さんと反対側で釣りをしていた田中一智さんが、当日最初のグレをヒット。
グレ釣りを始めてしばらくしてから、朝の状況を平和卓也さんに聞いてみました。
「まず、凪ですね。潮が走っていて、潮に対して横から風が来ています。風より潮の流れが強いので良い感じです。潮にきちんと乗せれば釣れると思います。ラインでアタリを取る感じになると思いますが、面白い釣りが出来ると思います」。
一気に攻め方変更、必殺「ドスン仕掛け」投入。すると…
解説後、なかなかアタリがなく、仕掛けを回収するとエサも残ってしまう状態でした。そこで、平和卓也さんは一気に攻め方を変えると、すぐにロッドが豪快に曲がります。
そして、上がってきたのは立派な45㎝のグレでした。普通、いきなり釣れるサイズではありません。
平和卓也さんは、久しぶりの五島列島という事もあり、通常よりワンランク太い糸を使っていました。そのため、45㎝クラスのグレの強烈な引きもある程度余裕を持ってファイトをしていました(普通の釣り人なら焦ると思いますが…)。
さらに、続けざまに同じ攻め方で40㎝オーバーのグレをキャッチ。まだ前半にもかかわらず、すごすぎる釣果となってきました。
平和卓也さんに、最初にしていた釣り方をどう変えたのか聞いてみました。
浅いタナからすごく深いタナまで釣れるのは五島列島の特徴
「最初は水深3-5mで潮の流れが速い中でも、食ってくる魚がいるだろうと狙っていました。しかし、基本的にエサが残ってしまうので、食ってくる魚はいないと判断しました。
そこで、仕掛けを大きく変えました。これは五島列島の釣りならではですが、五島列島では浅いところから、すごく深い場所でも魚が釣れます。ですから、ウキ下を3mから一気に8mまで伸ばし、それでもしっくりこないので、1号のウキに1号のオモリを付けて、潮にジワーっと入っていく形にしました。さらにBのオモリを追加し、潮の外側から流していくと、キレイに潮に乗りました。
そこから更にBのオモリを追加しました。糸は70mぐらい流していて、竿2本半ぐらいのタナを攻めました。すると、流れの中でキレイなアタリが出ました。
魚は速い流れの中で寒いのが嫌なのか、流れがキツイのを嫌がっているのかと考えていたのですが、そうではなくて水深が違ったのです。ベースのウキ下も変わってませんし、狙った場所にエサが入っています。1尾ならまぐれの場合もありますけど、2尾続くと探しあてたと言えるので、心の中でガッツポーズです(笑)。五島のグレを捕まえたって感じですね」。
使用タックル。仕掛けはワンランク太めで色々な魚種に対応
ちなみに、平和卓也さんが主に使っていたタックルは以下の通りです。
ロッド:マスターチューン1.2―530(シマノ)
リール:BB-X デスピナC3000(シマノ)
道糸:TGピースマスター磯ビヨンド2.25号(デュエル)
ウキ:攻流セメル1号(ピーススタイル)
ハリス:魚に見えないピンクフロロ磯ハリス2.5号(デュエル)
針:グレ針7号
今回のタックルについて平和卓也さんは「ロッドも1.5にするか迷ったのですが、久し振りの五島列島ですし、グレが掛かった時にも気持ち良く曲がる竿がいいなと思い、1.2をチョイスしました。道糸も普通なら2号でいいですし、口太だけを狙うならもっと細くてもいいです。しかし、今日はいろいろ釣りたいですし、大きな青物がヒットする可能性もあります。何が来るか分からないので、余裕をもって2.25号にしました」と話していました。
ゲストが48㎝!さらに40㎝オーバーをどんどん追加。五島列島のポテンシャルはすご過ぎ!?
その後、平和さんの隣で釣りをしていた加藤龍成さんに、今までにない大型がヒット。上がってくると、なんと48㎝。
その後、潮が止まってくる時間帯もあり、平和卓也さんはグレだけでなく、前日にスーパーで購入したキビナゴも使いながら、色々な魚を狙いました。以下、その模様を紹介します。
平和さんが色々な釣りを楽しんでいる間もゲストの加藤さんと田中さんは、グレを狙い続け、良型を追加していました。
最後に当日最大サイズ。湧きグレを攻略!
既に40㎝アップを含めて多数のグレを釣り上げて、魚でいっぱいになった状態でしたが、終盤に更なるドラマが待っていました。
夕方が近づくと、海面がザワつきはじめ、湧きグレが確認できるようになりました。当日、最大魚の48㎝を釣っていた加藤さんが、今までよりも強烈な引きをみせる大型グレをヒット! しかし、強烈すぎる引きで足下でバラしてしまいました。
その後、湧きグレ用の攻め方に変えた平和卓也さんが、狙い通りに湧きグレをヒット! 今日一番の強烈なツッコミをいなして、釣り上げたのはなんと51㎝のグレ。同時に加藤さんも40㎝オーバーをヒットさせ釣り上げるなど、グレ釣りのサイズ感覚がおかしくなるほどの釣果となりました。
最後は磯の上を全員で掃除して、取材終了となりました。4年振りに五島列島で釣りをした平和卓也さんも大満足の釣果となりました。「特に口太グレでいうと日本で一番魚影が濃いと思います。やっぱり、五島列島は面白いですね~」と話していました。
瀬渡し・海上タクシー「せいわ」
電話番号 090-3883-8096
五島列島は夜も楽しい!魚も肉もめちゃくちゃ美味しい!
五島市では、現在「磯釣り大会in五島フォトダービー」を開催しています。興味のある方はぜひご参加を!(2024年1月31日まで)。
また2月3日、4日にインテックス大阪で開催される「フィッシングショーOSAKA2024」の地方創生ブースで、五島市も出展しています。会場に行かれる方は、ぜひお立ち寄りください! 五島市の詳しい情報が聞けます!
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