NECプラットフォームズは、釣り具メーカーのヤマリアへ、海洋生分解性を有する高機能バイオ素材「NeCycle」を提供。ヤマリアの新製品「エギ王SEARCH」の背びれの一部には、「NeCycle」によるバイオプラスチックが採用されている。
日本電気株式会社(以下、NEC)が研究・開発した「NeCycle」は、木材や稲わらなどから得られる非可食植物資源セルロースで構成されている。石油由来のプラスチックと同等の耐久性を持ちながら、海洋中など自然環境下においてゆっくりと分解される海洋生分解性を有するなど、環境調和性に優れている。
NECとヤマリアでは、2020年より環境に配慮した釣り具の提供に向けて検討を開始。植物等の再生可能な有機資源を原材料とするバイオプラスチックをエギ本体の一部に採用した事例は、今回発売された「エギ王SEARCH」が国内初となる(2023年7月25日時点、NEC調べ)。
「NeCycle」の主な特長
1.長期の海洋生分解性
木材や稲わらなど食糧問題に影響を及ぼさない非可食バイオマスから抽出されるセルロース(約50%)と安全な成分で構成され、海洋や土壌といった自然環境の中でゆっくりと分解される性質を有する。日本バイオプラスチック協会から「バイオマスプラ」として認定されている。
2.幅広い製品に適用可能な耐久性と成形性
幅広い製品に適用することが可能な耐久性、また射出成形による量産が可能な成形性を有しており、汎用的なプラスチック素材(PC樹脂・ABS樹脂)と同等の物性を持ち高い利便性を実現
3.CO2排出量を約40%削減
再生可能な植物由来のバイオマスを原料として活用しており、汎用的なプラスチック素材(PC樹脂・ABS樹脂)に比べ、製造から廃棄までに排出するCO2を約40%削減
バイオプラスチックのエギ全体への実装を目指して
ヤマリアは、ECOチャレンジ宣言として海中の資源「魚類」、「イカ類」に関わる商品・サービスを通じ、社会貢献を継続して行っている。
今後、ヤマリアとNECプラットフォームズは、海洋プラスチックごみや地球温暖化等の環境問題の解決に向けた取り組みとして、環境に配慮したバイオプラスチックをエギ全体へ実装することを目指している。
詳細は、NECプラットフォームズ公式ホームページまで。
ヤマリアの環境への取り組みについては、ヤマリア公式ホームページからも確認出来る。