「高齢化する釣りジャンル」新規参入者を増やす秘訣とは?【奧山文弥・理想的な釣り環境】

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コロナ禍でアウトドアブームになり、釣り人は増えているということらしいですね。その一方で釣り人が高齢化し、そのジャンルには未来がないと言われている釣りもあります。

釣りは男の夢とロマン、人生そのものであると言われた時代がありました(女性の方には申し訳ないですが)。

結構バンカラなところもあり、今思えば釣りで師弟関係ができたり、釣りが上手ということだけでもてはやされ、いばっていた人も多かったような気がします。

しかしながら登校拒否になった子供が、遊びに行った川で知り合った釣り人の老人と仲良くなり、釣りを覚えながら説教されて人生の希望が見えたなどという良い話も聞きます。

釣りといえば、暇な老人が池端に座って1日中ウキを見つめているという水墨画の一部になったような光景を思い浮かべる一般の方はまだまだ多いとも聞きます。

釣り業界の売り上げも今やルアーが約7割を占め、エサ釣りはお手軽な船釣りは人気があるものの、マニアックな嗜好性が強い釣りは敬遠されがちです。

今回はその一例を挙げ、私なりの解析をします。もしその釣りが大好きな方で、かつその楽しさを多くの人に知ってもらい、始めて欲しいという方には参考になるかもしれません。

しかし間違っていると思われる方は反論せず、スルーしてください。多くの釣り人に決定的に欠けているのは自分の考えを主張し、そういう意見もあるのだと多様性を認めようとする気持ちなのですから。

ヘラブナ釣り、アユ釣り、磯釣りは高齢化ジャンル。その共通点は…?

アユ釣りを経験してみたいという人は多い気がする。しかし受け入れてくれる場所がない。ここ那珂川は女性を歓迎している

高齢化の典型的な釣りにはヘラブナ釣り、アユ釣り、磯釣りなどが挙げられます。

共通して言えるのは仕掛け作りが細かいことです。

出来合いの仕掛けもありますが、ロッドのガイドに糸を通して1回結べば完成するルアーと比べてみてください。難しいですよね。

ルアーから釣りを始めた人は、耳のついた普通のハリを結べない人も結構います。そういう釣りから比べると、難しすぎるのです。それを自分でやりたくなるほどハマればいいのですが、その前に面倒さが優先してしまいます。

私はアユ釣りもしますが、今はすべて出来合い仕掛けを使っており、それでも面倒だと思います。

また場所取りも大変です。特に都市近郊の川は混雑しています。

昨年6月、秋川のアユ解禁日に行きましたが、入る場所がなくて帰ってきました。

入る場所がないほど混雑するのに人が集まる秋川のアユ釣り

ヘラブナ釣りも磯釣りも同様です。この3つの釣りに共通するのは、高齢化だけでなく、大御所と呼ばれるうるさ型のベテランが常連としてどこの釣り場にもいることでしょうか。

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