毎年7月2日頃の半夏生(はんげしょう)を「タコの日」にしようと、タコ釣り大会と、釣ったタコを料理してもらい食べるというユニークなイベントがタコ釣りのメッカ・兵庫県の明石沖と大阪で行われた。
半夏生は彼岸や節分と同じ雑節(ざっせつ)の1つ。昔からタコを食べる習慣もある
半夏生とは毎年7月2日~7日頃の期間を指し、日本では農作業の重要な目安となってきた。特に関西地方では、半夏生にタコを食べる事によって、タコの吸盤が吸い付くのと同じように、苗がしっかりと根を張る事が祈願されてきた。
また栄養価の高いタコを食べて田植えの疲れを癒す効果もあり、古くから半夏生にはタコを食べる習慣が根付いてきた。
こういったタコと関わりの深い半夏生を「タコの日」とし、タコ釣りも含めてタコとの関わりを深めようと、タコに関係する様々な企業等が集まった。
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今回のイベントの主催は(株)多幸屋という大阪市福島区でタコ焼きやタコ料理の店を複数店舗展開している会社だ。
協力はイチバンエイトグループ、ささラボ、シマノ、ハピソン、釣場速報、あんぐらーKAI(釣りユーチューバー)等で、釣具業界と飲食業等とのコラボイベントとなった。
佐々木洋三氏も参加! 大盛況のタコ釣り大会
今年の半夏生の日である7月2日は、明石沖でタコ釣りが行われた。
釣行には、シマノアドバイザーの佐々木洋三氏も乗船して、釣り方をレクチャーするなど参加者を盛り上げていた。
当初は25人募集の予定だったが、すぐに定員が埋まり、大幅に参加人数を増やした。船は明石の海連丸で2隻を仕立てての釣行となった。
タコ釣りは早朝から良く釣れ、釣りの経験のあまりない人も2キロアップの大ダコを仕留めて船内を盛り上げていた。
また場所ムラはあったが、中ダコメインに良く釣れて、1人平均6パイから7ハイほどは釣れて、楽しいタコ釣りとなった。
タコエギは各人いろいろな工夫が行われていたが、シマノのタコマスターフラッシュブースト3.5号が良く釣れていた。特に浅場ではイタリアンエビやNアカキンエビにヒットが多い印象だった。
港に帰ると、表彰式も行われた。大会形式となっており、最も重量のあるタコを釣った人が優勝で、協賛品は数を釣った上位の人から順に手渡された。
当日最大のタコを釣ったのはシマノの田中氏で、2.42㎏をタコマスターフラッシュブーストで釣っていた。田中氏には多幸屋からタコ焼き年間フリーパス券が授与された。ほか、参加者も豪華賞品を手にして盛況の内に終了となった。
釣りの翌日には、TTT(釣った、タコを、食べつくす)パーティー!
釣行の翌日は、大阪市福島区にある多幸屋で、TTT(釣った、タコを、食べつくす)パーティーが行われた。この日だけ参加する人や、前日の参加者も多数参加した。
振舞われたタコ焼きは、前日釣った明石沖のタコと、他の地域のタコを使ったタコを使い、食べ比べも行われた。
また、タコ焼きにあうシャンパンとして開発された「たこシャン」もふるまわれ、前日の釣りの話を肴に大いに盛り上がっていた。
半夏生を「タコの日」とし、タコ釣りも含めて、タコに今まで以上に親しむ日として盛り上げていくという取り組みは、釣り関係はもちろん、他の様々な業種との輪も広がっていく可能性もあり、釣りの魅力の幅も広げていきそうだ。
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