イシガキダイを効果的に釣るには?仕掛けやエサの工夫で好釣果を狙おう【長岡寛・お魚さんッ私のエサに食いついて!】

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大きなアタリと強烈な引きで釣り人を魅了する「イシガキダイ」

釣りエサのスペシャリスト・長岡寛さんに、イシガキダイの生態について解説していただきました。今回はその後編です。

前編はコチラ → 大きなアタリと強烈な引き!釣り人を魅了する「イシガキダイ」を解説【長岡寛・お魚さんッ私のエサに食いついて!】

イシガキダイは、大きなアタリが出るにも関わらずなかなか針掛かりせず、高価な餌だけを食べられてしまう事も多いです。最大の理由は、イシガキダイはあの岩のような一塊りになった硬い歯を持っているため、ここに針先が刺さろうとしても弾かれてしまうためです。

小型のイシガキダイであれば、なお口が小さく、それにも関わらずこうした歯の構造をしているため、なかなか針掛かりしないのです。

そんな時は釣り針のサイズを落とすことにより針掛かりする確率は高くなりますが、大型のイシダイが食ってきてしまうとバラシの原因になります。これが石物釣り師を迷わす要因の一つになっているのかもしれません。

イシガキダイが餌をくわえても針掛かりしないイメージ
イシガキダイが餌をくわえても針掛かりしないイメージ。硬い歯の上に釣り針が乗っかっていると、針掛かりしないまま外れてしまう

これは石物釣りに限らず、他の釣りにも共通した難しさと言えるでしょう。しかしながら、イシガキダイは(状況にもよりますが)群れていることが多く、実は狙い方によっては数釣りをすることが出来るお魚さんです。

ここでひとつイメージしておくべきこととして、イシガキダイはイシダイよりも中層を好む習性がります。イシガキダイの耳石を観察すると、相対的にイシダイよりもサイズは小さい特徴があります。

イシガキダイの耳石
イシガキダイの耳石

表層を好むお魚さんに共通している事として、相対的に耳石が小さいことが挙げられます。このことから、イシガキダイはイシダイよりも中層を好むお魚さんであることが分かります。

つまり、イシガキダイは海底の岩に付着した貝類を好んで食べていますが、これだけではなく、海底付近を動き回る小型の甲殻類も好んで食べているということが分かります。

イシガキダイはエサを視覚で探す?

イシガキダイの嗅板を観察すると、ある程度の皺を有していて、それなりの嗅覚を持っていることが推測できますが、似たような体型をしているマダイやクロダイには及びません。

イシガキダイの嗅板
イシガキダイの嗅板(左側が前方)

そして、イシガキダイは潮が濁った時よりも澄んだ時の方が活発に餌を追ってくることから、餌を探す時は嗅覚よりも視覚に依存していることが分かります。

イシダイと同様にイシガキダイも、沖から来る潮がぶつかっている岩場を好んでいますが、イシダイが主に海底に居る餌を好んで食べているのに対して、イシガキダイはぶつかった潮によって出来た海流で、足元に舞い上がった餌を浮上して食べていることがよくあります(イシダイも条件によって舞い上がって餌を食べることがありますが、イシガキダイはそれよりも顕著です)。

岩場に生息する小型の甲殻類は、潮通しが良い場所では動きが活発になるため、それを食べようとするイシガキダイも縦横無尽に海中を泳ぎ回り、視覚を頼りに餌を探しているということになります。

イシガキダイを効果的に釣るには?

釣るための仕掛けにおいても、一工夫が必要です。捨てオモリ(ブッコミ釣りで使用するオモリを捨てオモリと呼ぶ場合がある)を結ぶ捨て糸を随分と長くして海底から離すことで、餌の存在をアピールすることが出来ます。

イシガキダイの仕掛け例
イシガキダイの仕掛け例

では、そんなイシガキダイを効果的に釣るためにはどうしたら良いでしょうか。

前にも少し触れましたが、釣り針のサイズを小さくすることにより、ヒット率が劇的に上がることは確かなのですが、これには大型サイズのバラシが多くなる以外に思わぬデメリットがあります。

実は、釣り針を小さくしてしまうとどうしても餌のサイズも小さくなりがちです。でも刺し餌を小さくしてしまうと群れの密度が高い時はそれなりに釣れますが、よほど条件が揃っていない限り、数投も繰り返しているとアタリは途絶えてしまいます。

これは当然のことなのですが、餌が小さいとイシガキダイの視覚に入りにくくなってしまうことが最大の要因です。

但し撒き餌を使用することにより、刺し餌のサイズを小さくしてもカバーすることが可能となりますから、サザエやヤドカリの殻はポイントに集中して投入すると効果的です。

可能な限り餌をケチらず大きめに付けて投入することにより、フグなどの餌取りをはじめとした小魚と共に(ここでは)本命であるイシガキダイが、針に付いた餌を食い散らかすことによって周囲に分散した餌の欠片が強烈な集魚効果を発揮して、彼らの食欲を高め、周囲に居る別のイシガキダイと競合して餌を奪い合う状況を作り出すことが出来れば、しめたものです。

そのため釣り針は小さくするよりも、その時の餌の大きさに合わせて、海底近くに届くまでしっかりとホールド出来ていることが最も重要だと考えています。

私見で恐縮ですが、上図の「イシガキダイの仕掛け例」のようなハリス付の石鯛針があり、これはワイヤーではなく新素材の糸を使用しているため抜群の食い込みです。

そして、足下など水深が浅くても、海底に壁がある場所に繰り返し仕掛けを投入して食い気を立たせることが重要です。

関連ページ → 長岡寛 | 釣具新聞 | 釣具業界の業界紙 | 公式ニュースサイト

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