グローブライドが「地域循環型」クーラーボックスを開発。漁業で廃棄されるプラスチックを再生【ダイワ】

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クールラインα3S2500E
漁業系プラスチックを再利用した循環型クーラーボックス(写真は試作品)

グローブライド(株)は、漁業関係者に共通する課題であるプラスチック製品の廃棄物を再資源として製品化するプロジェクトに取り組んできた。

そして、明石浦漁業協同組合(兵庫県明石市、以下 明石浦漁協)と連携し、漁業の現場で役目を終えたプラスチックカゴを回収・再資源化し、製品として再び地域に戻す「地域循環型モデル」に基づいたクーラーボックス「クールラインα3S2500E」を開発した。

この製品は今年1月、2月に開催された「釣りフェス2026」、「フィッシングショーOSAKA2026」のダイワブースでも出品された。

漁業の現場から生まれた、豊かな海を未来につなぐものづくり

クールラインα3S2500Eの開発イメージ
使用済みの漁業カゴからあらたにクーラーボックスが作られた

この取り組みは、漁業の現場において日常的に使用されてきたプラスチック製品を通じて、「海の環境のために自分たちに何ができるのか」「豊かな海を次世代へつないでいくために何が必要か」を考えることからスタートした。

漁業現場では、漁網やロープ、魚を仕分けるために使用されるプラスチックカゴなど、様々なプラスチックが利用されており、その多くが使用後に廃棄されてきた。

明石浦漁協においても、こうした状況を踏まえ「環境のために何か行動できないか」「海を守る取り組みを形にできないか」という想いが以前からあった。

当社もまた、漁業と同じく海に関わる企業として、事業を通じて環境課題に向き合う方法を模索してきた。これまでゴーストネットと呼ばれ問題視されている漁網の再資源化などに取り組む中で、明石浦漁協の想いと当社の取り組みが重なり、本プロジェクトとして具体化した。

ショーで展示されているクールラインα3S2500E
フィッシングショーでもダイワブースで実物が展示され、注目を集めていた

回収から再生、そして再び現場へ─見える循環を実装

本プロジェクトでは、明石浦漁協で長年使用されてきたプラスチックカゴを回収し、洗浄・粉砕・再ペレット化を経て再生材として活用。その再生材はクーラーボックスへと生まれ変わり、完成した製品が再び漁業の現場へと戻り、地域に根差した形で活用される循環の流れを構築した。

プラスチックかごから作られたペレット
製品素材として再生利用可能なペレットへと生まれ変わる

なお、回収したプラスチックカゴの洗浄・粉砕・再ペレット化の工程は、再生プラスチック分野で実績を持つ株式会社リスタ(三重県鈴鹿市)が一貫して担っており、原料加工工程のトレーサビリティを明確にしている。

再資源化の規模について

漁業の現場で使用されるプラスチックカゴは、1個あたりの重量は約2㎏だ。本プロジェクトでは、2025年6月に約50㎏相当、12月に約60㎏相当の使用済みプラスチックカゴを回収し、再資源化を行っている。

また、明石浦漁協からは、今後さらに一定量の使用済みプラスチックカゴが発生する見込みであるとの連絡を受けており、回収のタイミングや数量については現場の状況を踏まえながら検討している。

こうした取り組みを通じて、漁業系プラスチック廃棄物の削減および産業廃棄物の低減につなげていくことを目指している。

プラスチックカゴ
漁業の現場で使われたプラスチックカゴ

この製品はゴールではない─取り組みの結果であり象徴

この取り組みから製品化した「クールラインα3S2500E」は、本体外部材に明石浦漁協で回収された使用済みプラスチックカゴを再生利用したプラスチック40%(製品重量比10%以上)を配合した環境配慮型クーラーボックスだ。

本製品は「海洋プラスチックごみおよび漁業系プラスチック廃棄物を再生利用した製品」を対象とした、エコマーク「商品類型No.164(認証No.25164001)」を釣具完成品として業界で初めて取得した(※当社調べによる)。

クールラインα3S2500E
業界初となるエコマークを取得。従来品と変わりなく使える

再生材を使用しながらも、重量や耐久性などの基本性能は従来品と同等を維持しており、環境配慮と実用性を高いレベルで両立している。

また、本製品は、当社独自の環境基準「 B E EARTH-FRIENDLY」製品としても認定している。

釣り人をはじめとする生活者が日常の消費選択を通じて地域循環や環境配慮の取り組みに参加できる「入り口」となることを目指している。

明石浦漁業協同組合 代表理事・戎本裕明組合長

「(漁業かごを)再利用できるものか、どうにかできれば…という思いは、これまでもいろんな場面で感じてきました。こうして形にしてもらえたことは、漁業者として本当に嬉しいです。モノだけではなく、考え方そのものが、これからの漁業にとって大事だと思います。この取り組みをきっかけに漁業の在り方をみんなで考えていければ良いなぁ、と思っています」。

【提供:グローブライド・編集:釣具新聞】

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