エイテックが日本釣振興会に100万円の寄付。長年続けられてきた寄付への想いを取材

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エイテックが日本釣振興会静岡県支部へ寄付した時の様子
今年5月に行われた日釣振静岡県支部の総会に先立って行われた寄付。寄付金はエイテックの中村専務から石黒支部長に手渡された

5月22日、公益財団法人 日本釣振興会静岡県支部の総会が静岡市産学交流センターで開催された。

日本釣振興会静岡県支部総会の様子

総会に先立ち、今年もテイルウォークやアルファタックルを展開する(株)エイテックから日本釣振興会静岡県支部に対して、釣り振興や魚族資源の保護増殖に使って欲しいと100万円の寄付が行われた。この寄付は長年行われており、静岡県のみならず、釣り振興の助けとなっている。

継続して行われてきた日本釣振興会(以下、日釣振・にっちょうしん)への寄付について、エイテックを取材した。

30年ほど前から寄付を開始。10年前からは継続して実施

エイテックの調べによると、30年ほど前から断続的に日釣振会静岡県支部への寄付は行っているという。10年前からは継続して寄付が行われている。

エイテックが日本釣振興会静岡県支部へ寄付した時の様子
2016年に行われた日釣振静岡県支部の総会でも寄付が行われている

エイテックが継続して寄付しているのは日釣振静岡県支部だ。2023年はエイテックの関連会社であるファースト(株)とエイテックと双方で寄付を行った。この時は両社合わせて200万円の寄付が行われた。

エイテックが日本釣振興会静岡県支部へ寄付した時の様子
2024年の寄付の様子

寄付とは別になるが、近年では水中清掃を行っているマリンスイーパーへの協力も行われている。

バリバスの荒井社長、マリンスイーパーの土井氏、エイテックの池永社長、ジャクソンの加藤社長
バリバス、エイテック、ジャクソンと共同でマリンスイーパーの活動を応援している

関連記事 → 【マリンスイーパー】水中に残された釣り具を回収しリメイク・販売。「海の掃除屋」土井佑太さんにインタビュー! | 釣具新聞 | 釣具業界の業界紙 | 公式ニュースサイト

釣り環境を良くしていきたい。スタッフ全員が日釣振の個人会員に加入。全社挙げて日本釣振興会を応援

どういった想いで継続して寄付を行ってきたのか。エイテックの中村専務に話を伺った。

「当社のルーツは静岡県沼津市にあります。地元、静岡県の釣り環境を良くするため、有効活用して欲しいという想いで寄付を始めたのだと思います。加えて、当社スタッフ全員が日釣振静岡県支部の個人会員として加入しており、全社を挙げて日釣振を応援しています。

当社には『釣りに愛をもって仕事をする。釣りの楽しさをカタチにする。』という原則があります。この寄付もその原則に基づく活動の一環です。企業として存続し、社会に貢献するためには、『普通に釣りができる環境』が不可欠です。

エイテックの公式ホームページ
エイテックの公式HP

寄付額については、日釣振に賛同する企業の中でも様々な考え方があると思いますが、当社としては決して多額の寄付ではないと認識しています。そのため、このような取材を受けることに実は恐縮しています。

これからも釣り人が楽しく釣りが出来るためには資源保護、環境保全、マナー向上といった活動が重要です。だからこそ、釣り界の団体として日釣振の存在がこれまで以上に大切になっています。当社はその活動を継続的に応援しています。

釣りは『個』の趣味であるため、私を含め、良くも悪くも活動が『個』になりがちです。そこが、この業界の弱点になる場合もあると考えています。

当社としても放流や釣り場清掃、釣り教室などを行っていますが『個』の積み重ねにすぎません。日釣振の活動のように、すべての釣りのカテゴリーの代表として動くことはできません。

日釣振静岡県支部は釣り場にも恵まれ、小売店さんや量販店さん、メーカーさんも多く会員になっており、まとまりもあって活動内容も明確なため、寄付をする理由もしっかりしていたという経緯があります。

日本釣振興会静岡県支部の活動の様子
日釣振静岡県支部は全国にある日釣振の各県支部の中でも、事業が活発に行われている支部の1つだ

これまで寄付金は放流資金として活用してもらう事が多かったのですが、今後は『静岡県にこれだけの釣り人がいる!』と感じてもらえるよう、個人会員を増やす事や、すでに個人会員になられている皆さんへのメリットを提供するために使って頂いても構わないとも考えています。今、個人会員になって頂いている方は、相当に意識が高い方だと思います。大切にすべき釣り仲間だと考えています。

日本釣振興会の個人会員募集のチラシ
日釣振では、現在個人会員の募集にも力を入れている

会員が増える事で、団体としての存在価値がさらに高まり、新たに協力しようと賛同して頂ける個人やメーカーさんも増えるかもしれません。そこからまた活動が発信されることで、釣りをさせてもらっている釣り場、地元に対して還元するなど新たな提供ができるようになると思っています。

我々の小さな志ではありますが、釣り業界の発展と持続可能な釣り文化・環境の構築に向けて、また一歩動き出すきっかけとなれば幸いです」。

関連記事 → 【新築移転】エイテック沼津本社流通センターを取材。テイルウォーク、アルファタックル等のブランドを世界に発信。代理店業も引き続き注力 | 釣具新聞 | 釣具業界の業界紙 | 公式ニュースサイト

関連記事 → テイルウォークが稚魚放流。ヒラメ稚魚を沼津市我入道海岸へ。釣り場環境維持に積極活動 | 釣具新聞 | 釣具業界の業界紙 | 公式ニュースサイト

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