7月20日(土)、埼玉県北本市・北本学習センターにて、北本市石戸7丁目の自治会「ハイムタウン」主催で、ファミリー向けのイベントを開催しました。
釣りを例にしたお魚に関する講義とワームの制作実習を中心に、魚の歯の標本に触れてもらいながら自然科学に興味を持ってもらうイベントです。
このイベントの背景には、北本市は北海道の羅臼町と沖縄県の宮古島と観光等で交流する提携を結んでいる事から、市民にも釣りに興味を持ってもらうという狙いがあります。事前に私を含めた今回の自治会有志と北本市の三宮市長との面談を行い、市長にも深く理解していただいております。
イベントの目的は、子供たちに魚類を通して自然科学に興味を持ってもらい、親子の触れ合いのひと時を楽しんでもらうこと。身の回りに溢れているプラスチック製品の製造過程を体験することによりモノづくりにも興味を持ってもらうこと。
また、夏休み初日の開催により、子供たちの宿題にも繋がる可能性があること。町内の皆様のコミュニケーションの場として楽しんでいただくことを目的に開催されました。
子供の学習意欲を掻き立てる!面白く興味深いお魚さんの話。作ったワームはお土産に
私自身は釣り関係の執筆や商材の開発、販売を行っており、本来ならストレートに釣りの普及に繋げたいという思いがありますが、普段釣りをされないファミリーに対していきなり釣りの話をしてもハードルが高くなってしまうと考えました。
講義の内容は、拙著「釣りエサのひみつ」や、連載中の「お魚さん私のエサに食ってきて!」を基に、小学生でも理解しやすいように改変したもので、お魚さんは色が分かる?、耳はどこにあるの?、何故水中で食事が出来るの?といった内容について解説。
また、保護者にも興味を持ってもらうように、釣りは子供の不登校の改善に繋がることや、魚食は癌のリスクを抑える効果があることを実際の写真を用いて説明。そして、お刺身の賞味期限や保存方法といった事もお伝えしました。
講義の合間に魚の歯(サメ、クロダイ、石鯛、ブリなど)の本物の標本にも触れてもらいました。
また、第2部としてワーム製作の実習を行い、参加者には自ら作成したワームをお土産として持ち帰っていただきました。
イベントはとても盛況で、歯の標本には全員が興味深く見入っていました。ワームの制作実習においても、集まった子供たちは何度も挑戦し、3才の未就学のお子さんも大人のサポートで綺麗なワームを作成していました。
強く印象に残ったのは、参加者アンケートで、釣りをしたことが無いと答えた人の中に「自ら作成したワームで釣りをしたい」という回答が4件もあったことです。
自治会では、次回に向けてさらに楽しんでいただける企画を行っていきます。
参加者のアンケート結果
参加者数…男性5名、女性10名
参加者年齢内訳…10歳未満1名、10代5名、30~50代4名、60歳以上5名
1.魚釣りをしたことはありますか?
ある(9)、ない(4)
2.「設問1」で魚釣りをしたことがある方は、魚種は何を狙いましたか?
キス、ヘラ、メジナ、アユ、フナ、イシダイ、コイ
3.「設問1」で魚釣りをしたことがない方は、釣りをしてみたいと思いますか?
はい(3)、いいえ(1)
4.「設問3」で「はい」と答えた方は、どんなお魚を釣ってみたいですか?
キス
5.お魚を食べるのは好きですか?
はい(14)、いいえ(0)
6.食べるのが好きなお魚は何ですか?(複数回答)
サケ(7)、マグロ(6)、サバ(5)、アユ(3)、タイ(2)、ブリ(2)、エビ(2)、ホッケ(2)、ウナギ(1)
7.今回の講義は良かったですか?
はい(11)、いいえ(0)
8.実習は楽しかったですか?
はい(10)、いいえ(0)
9.企画の実施日について、曜日や希望日などございましたら記入してください
日曜日、子供が休みの日
10.講義や実習について、ご意見・ご感想などありますか?
作成したワームを使って釣りがしたい(4)、内容がとても興味深かった(2)、釣りと一緒にバーベキューをしたい(1)、相模湾に行ったときにワームを使ってみたい(1)
【長岡寛】