今年も公益財団法人日本釣振興会の「水辺感謝の日」清掃が全国各地で開催されている。コロナ禍以降、統一指定日は設けられずに、行われていた「水辺感謝の日」の清掃だが、今年は3年ぶりに10月15日(日)を統一指定日として実施。今回は大阪で行われた清掃の様子を紹介する。
日頃お世話になっている釣り場。感謝の気持ちを込めて清掃を!
公益財団法人日本釣振興会大阪府支部(橋本俊哉支部長)は10月15日、「水辺感謝の日」清掃を大阪府下の4カ所で一斉に実施した。協力は大阪釣具協同組合、大阪府釣り団体協議会、大阪府釣りインストラクター連絡機構。
清掃場所は泉佐野食品コンビナート一帯、北港舞洲の夢舞大橋周辺と常吉大橋周辺、南港咲洲のフェリー乗り場周辺の4カ所。
参加者は、4カ所で合計217名が参加。メーカーや卸業者などの釣具関連企業や、関連団体のメンバーが参加し、中には家族を連れて参加している人もいた。
当日は晴れ。前日までは雨が降り、足下が悪い中での清掃となった。参加者は各清掃場所で午前8時半に集合した。
泉佐野の会場では、日本釣振興会大阪府支部の橋本俊哉支部長より、出席者や清掃に協力してもらった関係各位へのお礼、また下記要旨の挨拶が述べられた。
「本日はお休みのところ、早朝より水辺感謝の日の清掃にご参加頂きありがとうございます。ご存知だと思いますが、全国で釣り場の閉鎖や立ち入り禁止が続います。その多くのが駐車やゴミなどマナーやルールの問題が原因です。これ以上釣り場を減らすわけにはいかないと、我々も50年以上こういった清掃を続けております。今日は短い時間ではありますが、1つでも釣り場を減らさないように、安全にゴミ拾いをお願い致します」。
その後、清掃範囲についてや注意点、当日のスケジュールの説明が行われた。各会場ともほぼ同様のスケジュールで清掃が行われた。
清掃時の注意点としては、バッテリーなど拾わないゴミの種類の説明や、水分補給をしながら清掃を行うこと等が説明された。
4カ所合計900㎏のゴミを回収。今後も釣り場を守る活動を継続
一通りの説明が終わった後、清掃を開始。各会場とも、手分けして広範囲の清掃を行い、釣り場や付近の駐車場、歩道等に捨てられているゴミも回収していった。
泉佐野では比較的ゴミは少なかったが岩の間などにはゴミが溜まっていた。
夢舞大橋周辺では草が伸び、清掃がしにくかったが、協力して清掃を行った。
常吉大橋周辺はゴミが散乱している場所もあったが、少ない人数で清掃を行った。
各釣り場では、過ごしやすい天気で日曜日ということもあり、早朝から多くの釣り人が竿を出していた。参加者は釣りの邪魔にならないよう清掃を行った。中には清掃の様子に興味を持ち、釣りをしならがらも周辺のゴミを一緒に回収してくれる一般の釣り人もいた。
今回清掃した4カ所は、日本釣振興会大阪府支部はじめ、関係団体が毎年数回は清掃を行っているが、毎回多くのゴミが回収される。
回収したゴミの量は、泉佐野食品コンビナートで300㎏、夢舞大橋と常吉大橋、南港咲洲のフェリー乗り場で合計600㎏だった。
清掃終了後、参加者にはお茶、子どもにはお菓子も配られ、解散となった。
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