公益財団法人日本釣振興会大阪府支部は、11月19日(土)、府内南部の深日(ふけ)漁港にて水中清掃を実施した。
協力は深日漁業協同組合、NPO法人海未来、大阪釣具協同組合。
参加者は、陸上スタッフが19名(同支部10名、日釣振和歌山県支部3名、JOFI大阪4名、事務局2名)、漁協警戒船の乗員が3名、ダイバー11名の計33名が参加した。
まずは陸上清掃を実施。みんなで協力し広範囲を清掃!
当日、午前10時に漁港に集合し、橋本支部長から以下要旨の挨拶が述べられた。
「日本釣振興会では様々な活動を行っていますが、その中の『水辺環境の美化・保全』の一貫として、各団体の皆様にご協力頂き、本日の水中清掃を行います。今日は風が強い中での清掃ですが、安全第一で取り組んでいきましょう」。
続いて集合写真を撮影後、ダイバーは潜水の準備に取り掛かった。準備中、陸上スタッフは周囲の陸上清掃を行った。
深日漁港は足場も良く、釣りがしやすい釣り場で、当日も数人の釣り人が竿を出していた。
陸上にも草や岩の間を中心にゴミが溜まっており、陸上スタッフは広範囲を清掃していった。
ダイバーの準備が整うと、陸上スタッフはダイバーのサポートに回った。
水中清掃、今回は外海で実施。回収されたゴミの量は…?
ダイバーは基本的に2人1組となり、決められたエリアを清掃する。ミカン袋(メッシュのビニール袋)を持って潜水し、海底のゴミを袋に入れる。
ゴミ袋がいっぱいになれば、陸上班に合図する。陸上班はカラビナのついたロープを投げ入れ、ダイバーが袋にカラビナを掛けると、陸上班がゴミを引き上げる。同時に新しいミカン袋をダイバーに渡す。この流れで、水中清掃が行われた。
当日は波が高く、岸から20mくらいまでの範囲は潜りにくい状況だったが、それより沖は透明度も高く、ゴミを回収しやすい状況だった。
今回の清掃エリアは湾内ではなく外海だったため、通常よく回収される空き缶・ペットボトルなどの生活ゴミは少なく、エギやルアーが多数回収された。
陸上スタッフは回収されたゴミの分別を行ったが、エギやルアーに釣り糸などが絡まっており、ほどくのに時間がかかっていた。
しかし、全体で見ると回収されたゴミの量は少なく、総重量15㎏と、近年最低の重量となった。そのうち、回収されたエギ・ルアーは141個という結果となった。
13時前には全ての作業が終了し、解散となった。
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