6月18日(日)、公益財団法人日本釣振興会滋賀県支部と滋賀県琵琶湖環境部琵琶湖保全再生課が合同開催する「第12回外来魚(ブルーギル特化)有効利用釣り大会」が滋賀県大津市の浜大津で開催された。
このイベントは日本釣振興会滋賀県支部が県や釣り人と協力し、琵琶湖環境に影響を与えるとされるブルーギルを少しでも多く釣り上げ、駆除ではなく有効利用を行っていきたいとして企画されている。
釣れた魚は野菜作りの堆肥として有効利用される。
釣り指導が好評なイベント。メーカーや釣具店スタッフが参加者をサポート
当日は、日本釣振興会滋賀県支部の役員はじめ、釣具メーカー、問屋、釣具店などの業界関係者と滋賀県職員が運営スタッフとして参加した。
スタッフは7時過ぎから会場に集合し、受付の設営や仕掛けの準備、イベントの段取りなどを確認していった。
大会開始前のスタッフミーティングでは、琵琶湖保全再生課琵琶湖レジャー対策係の中西係長から挨拶が行われた。また、日本釣振興会滋賀県支部の中川支部長からも以下要旨の挨拶が行われた。
「日本釣振興会滋賀県支部では様々な活動を行っていますが、この『有効利用釣り大会』はその中でもメインイベントとなっております。前回大会でも、スタッフによる釣り指導が大変好評でした。今回は参加者数も多いですが、皆様に喜んでもらえるよう、ご協力をお願い致します。
短い時間ですが、ルールを守って、安全に釣りを楽しんで頂けるようによろしくお願い致します」。
釣果良好、初めて釣れた魚に大興奮の子供達
当日は梅雨の中休みで雨も振らず、日差しも強くなく過ごしやすい釣り日和だった。
参加には事前申し込みも可能だが、応募が想定以上に殺到したため、早めに締め切られるほどの人気ぶりだった。
午前8時半の受付開始前から、ファミリーを中心とした参加者が続々と来場した。11時には受付が終了したが、参加者は600名と大盛況のイベントとなった。
受付では、釣り道具を持っていなくても参加できるように竿、仕掛け、エサなどが用意された。また、大会後に自分達だけでも釣りが楽しめるように、釣り竿セットの販売も行われた。
受付を済ませた参加者は、浜大津の湖岸で釣りを開始。参加者は釣りが初めての人も多く、仕掛けのセッティングやエサの付け方、釣り方などを巡回のスタッフが丁寧に指導していった。
また会場では、ライフジャケットの無料貸出しも行うなど安全対策も万全だった。
今回は例年よりも魚がよく釣れ、掛かった魚の針を外したり、オマツリを解いたりとスタッフも忙しそうだった。
参加者も釣れた魚と写真を撮ったり、恐る恐る魚に触れてみたりと、釣りを大いに楽しんでいる様子だった。
回収されたブルーギル等は32.4㎏。前回大会より増加
大会に参加した親子に話を聞くと「釣りは今までしたことがなかったのですが、子供が前々から『釣りをしてみたい』と言っていたので、家族で参加してみました。子供も念願の魚が釣れて、とても嬉しそうでした」と話していた。
また、ほかの参加者に話を聞くと、「学校の課外学習で外来魚について勉強している時にこのイベントを知り、良い機会だったので参加してみました」という学生もいた。
参加者は釣りを終えると検量場所に魚を持ち込み、スタッフによって重量の測定が行われた。参加者1人1人に、釣り上げた魚の重量と参加者の氏名が記載された有効利用釣り大会検量証が手渡された。
今大会で回収されたブルーギル等の総重量は32.4㎏となった(前回大会は22.8㎏)。
12時半過ぎに検量受付が終了し、大会は閉会となった。