釣りを始めるための一歩を。大人気「親子釣り大会」で将来の釣り人を育成【九州リポート福岡発!】

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「九州リポート福岡発!」は、全九州釣ライター協会の会長・小野山康彦氏の連載です。公益財団法人日本釣振興会九州地区支部の活動ほか、九州の様々な情報を紹介します。

第8回の今回は、北九州市子ども会連合会(山下比呂志会長)=以下「北子連」=が公益財団法人日本釣振興会九州地区支部と共催で実施している親子釣り大会についてご紹介します。

この大会の目的は、親子で魚釣りの楽しさを感じてもらうことにより子ども会に対する理解を深めていただき、子ども会活動の振興充実を図ることです。

第1回親子釣り大会は2012年11月23日、北九州市若松区の洞海湾で開催されました。

魚釣りをしたことがない子供や親たちが初めて釣り竿を持って魚を釣るためには、竿やリールの取り扱い方、仕掛けや餌の付け方などを学ぶ必要があります。そこで、日本釣振興会は大会に集まってきた初心者のために釣り教室を開催しました。

初めての大会ということで、対象は比較的釣りやすいアジのサビキ釣りです。しかし、回遊魚のアジは群れにあたると大漁となりますが、そう上手くいくことばかりではありません。開催される年によって、釣れる時とあまり釣れない時の釣りムラが発生するようになりました。

そこで主催者は、日本釣振興会の提案を受けて釣りの対象を釣れる確率の高いハゼに変更。

2016年9月22日、舞台を北九州市小倉北区の中心部を流れる紫川へと変えて親子ハゼ釣り大会を実施しました。

親子ハゼ釣り大会の様子
北九州市では、子ども会連合会と日本釣振興会振九州地区支部の共催で親子釣り大会が行われている(写真は大会初参加でハゼ釣りを楽しむ家族)

昨年は3年ぶりに開催。応募殺到、大人気の親子釣り大会

高度成長期の紫川下流部は悪臭が漂うほど汚い川で、魚釣りをする人はほとんどいませんでしたが、環境都市を目指し官民を挙げて水質改善を図った結果、見違えるほどきれいな川に変貌を遂げました。

そんな紫川での大会では、釣りの心得がある北子連の役員や子どもの親たちが見守りのサポートを行ってほのぼのとしたものでした。

ところが、2020年の新型コロナウイルス感染症拡大でしばし大会は中止となったのです。そして2022年9月25日、親子釣り大会が3年ぶりに復活。参加募集をすると80組の定員に150組以上の応募がありました。

親子ハゼ釣り大会の様子
昨年は3年ぶりに開催。応募も殺到し、当日は150組300人の親子連れで賑わった

主催者は当初抽選を予定していましたが、竿や仕掛け、餌等、主催者が準備できる上限の150組まで受け付けました。

参加費は500円(親子1組)。釣りを全く知らない親子でも安心して参加できる点が、人気の理由なのです。

将来の釣り人を育成。自分で釣りが出来るようにサポート

北子連の大会では、将来の釣り人の育成を考えて、初心者が自分で釣りが出来るようになるための釣り教室を行っています。具体的には、自分で竿を伸ばしてリールをセットし、仕掛けを結び、餌を付ける事です。

この大会では、「楽しかったのでまた釣りに行ってみたい」と思った人たちが釣具店へ行き、そこでスタッフからアドバイスを受けて道具を買って釣りに行くという、釣りを始めるための一歩を提供しているのです。

親子ハゼ釣り大会の入賞者
入賞を喜ぶ親子。豪華賞品が贈られた

日本釣振興会九州地区支部事務局の西森誠さんは、「この大会を主催する団体の皆様には大会準備や終了後の貸し出し機材の手入れなどを手伝っていただいています。今後も、地域の方々が主体となってイベントを開催できる環境を創っていくことも大事だと考えています」とコメントしています。

今の釣りブームを押し上げるためにも、さらなる釣り文化の普及と促進を図っていきたいものです。

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