2021年11月20日、大阪府泉南市にある岡田浦漁港で、(公財)日本釣振興会大阪府支部主催の水中清掃が行われた。協力は岡田浦漁業協同組合、NPO海未来、大阪釣具協同組合、JOFI大阪。
岡田浦漁港は大阪南部、関西国際空港の南側に位置する漁港だ。釣り人は常連の人が多い釣り場だ。
当日の天候は快晴で、11月とは思えない陽気となった。
集合は午前10時。ダイバー12名、陸上スタッフ21名、監視船・搬送船の乗員1名が集まり清掃が行われた。
朝礼では、主催者を代表して日釣振大阪府支部の橋本支部長より、参加者へのお礼や日釣振の活動の紹介、また「安全第一で清掃をお願いします」という挨拶が述べられた。
ダイバーが潜水の準備をしている間に、陸上のスタッフは漁港内や駐車場、周辺の陸上清掃を行った。
漁港内や周辺にはそれほど多くのゴミはなかった。空き缶などの容器類があり、スタッフがトングを使って拾い集めた。
ダイバーの準備が整うと、陸上の清掃をしいていた参加者はダイバーのサポートに回った。
ダイバーは基本的に2人1組となり、漁港内の決められたエリアを清掃する。
ダイバーはミカン袋(メッシュのビニール袋)を持って潜水し、海底のゴミを袋に入れる。ゴミ袋がいっぱいになれば、陸上班に合図する。陸上班はカラビナのついたロープを投げ入れ、ゴミを引き上げる。同時に新しいミカン袋をダイバーに渡す。この流れで、水中清掃が行われた。
海は透明度も高く、風や波もなく、清掃はしやすいコンディションだった。
港内から引き上げられたのは、漁具、空き缶、ペットボトル、カン、ビン、プラスチックの破片、カラーコーンなど様々なものがあった。わずかだが、釣り竿やスマートフォンなどもあった。
また、ダイバーは水中だけでなく、海面に浮遊しているペットボトルなども回収していった。
回収されたゴミは、スタッフにより分別され、それぞれ計量も行われた。全体的には、釣り人のゴミは少なく、また比較的ゴミも少ないキレイな漁港だった印象だ。ゴミの少ない状態が続くことが望まれる。
集まった主なゴミは、サビキカゴやリールなどの釣具類が33個、ペットボトルが41本、空き缶が227本、ビンが85本となった。合計重量は約260㎏となった。
午後1時頃には全ての作業が終了し、解散となった。