休園が釣り人や周辺漁港へ与えた影響
人気の釣り公園だっただけに、休園になってからは、周囲から様々な反応が寄せられた。
神戸市には「いつ再開するのか」という問い合わせが何度も掛かってくるほか、休園の事を知らずに公園まで訪れる人もいるという。
休園以降、公園近くの漁港である須磨浦漁船溜まりには多くの釣り人が訪れるようになった。
多くの人がマナーを守って釣りを楽しんでいるが、マナーを守らない釣り人もおり、漁業者の妨げになっているという問題も起こっていた。
望まれる須磨海づり公園の復旧。今後の見通しについて
昨今の釣りブームで釣り人の客層も変わってきた。初心者やファミリーにとって快適な釣り場が求められている。
しかし、神戸市内には須磨海づり公園の代替になるような大規模な場所は無いのが現状だ。
今後の見通しについては、復旧に向けて進めようとはしているが、莫大な費用をどこから捻出するのか、というのが一番の課題だ。
現実的な見通しとして、ここ2、3年で元の海釣り公園がそのままの形で再開する事はまず不可能だ。
今、運営を行う企業が現れたとしても、そこから設計や工事が必要だ。また洋上で工事が出来る期間も限られており、長い日数が必要だ。数年での再開は難しいだろう。
今、釣り場の減少が釣り界にとっても大きな問題となっている。特に、須磨海づり公園のように、子供や初心者でも安心・安全に釣りが楽しめる釣り場は重要だ。
須磨海づり公園は歴史もあり、神戸市民にとっても思い出の詰まった施設であるはずだ。また活用方法によっては、神戸市の魅力を高める新たなレジャースポットとなる可能性も高い。
須磨海づり公園の再開が待ち望まれている。
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