2021年10月24日(日)、公益財団法人日本釣振興会東京都支部は、「水辺感謝の日」清掃として、江東区の「若洲海浜公園」と「豊洲ぐるり公園」の2カ所で清掃活動を行なった。
若洲海浜公園は、かつて都内から出るゴミの最終処分場として1974年まで使用されていたが、その後屋外のレジャー施設として整備され、1990年に海浜公園として誕生した。現在は海釣り施設として人気スポットとなっている。
一方、豊洲ぐるり公園は2018年にかつての築地市場が移転し、豊洲市場のオープンに合わせて開園した新しい海釣り施設である。
どちらも休日は大勢の人で賑わうが、それに伴い放置されるゴミも増加傾向にある。最近はコロナの影響もあり人混みを避けることが出来るアウトドアブームが広がっているが、地域によっては、釣りだけでなくキャンプやバーベキューによると思われるゴミの放置が深刻な環境問題にまで発展している。
この活動は若洲海浜公園は毎年実施されているが、昨年はコロナ禍のため中止。豊洲ぐるり公園に関しては今回が初めての開催となった。
若洲海浜公園に集まったのは日釣振東京都支部より8名、ツネミより26名、ルミカより16名、釣りビジョンより5名、上州屋より4名、シマノより3名、ほか報道関係者含めて65名が参加した。豊洲ぐるり公園では7名が参加し、総勢72名による清掃活動となった。
当日、若洲海浜公園には午前9時半の開始時刻よりも早くから関係スタッフが集合し、手際よく段取りが行われていた。
9時半になると、日本釣振興会東京都支部の伊藤氏により当日の清掃作業の説明が行われ、次に常見支部長より挨拶が行われた。
常見支部長の挨拶では、魚の保護についてや水辺環境の保全について、釣りのルールとマナーの啓蒙について、分かりやすく簡潔な話があった。
その後、参加者には日釣振東京都支部の緑色のビブスと軍手、トングが配布され、清掃活動を開始した。
公園は大変よく管理されていて、一見ゴミが見当たらないように感じるが、しばらくするとかなり多くのゴミが集められた。
ゴミは一部の釣り人の不注意によって放置されたり、風などによって飛散したと思われるプラフィルムが圧倒的に多かった。これらのフィルムや包装袋は、放置されてから時間が経過すると表面に砂や泥が付着することによって目立たなくなってしまうため、釣り場を一見しただけでは確認できない。
家族連れで賑わう釣り座の近くにはサビキ仕掛けやエサの包装袋がそのまま地面に置かれていて、これらのほとんどは釣り人が一時的に置いたものであると思われるが、風が吹くと回収が困難になってしまうこともあると感じた。
また、フェンスの際や岩などの障害物の隙間には空缶やペットボトルが多く見られた。
その後、10時45分には全員が元の場所に戻り、集合写真を撮影した後、解散となった。