【第17回】志賀高原・雑魚川に見る「種川」の生産力。原種イワナを守りながら、釣り人を満足させる漁場管理

スペシャル ニュース

1回は産卵させるための20㎝体調制限

雑魚川の遊漁規則はとてもシンプルだ。禁漁区の設定以外に釣り方やフックの形状等の規制はなく、キャッチ&リリース区間も設定されていない。ただ、県が定める漁業調整規則よりも2つ厳しくなっている規則がある。

漁業調整規よりも禁漁期間が2カ月長く、解禁日が4月16日に設定されている事。もう1つが体長制限で調整規則よりも5㎝長く、20㎝以下は採捕禁止という点だ。

この川のイワナは10月には産卵期に入り、約2年後の秋にメスは17㎝ぐらいに育てば産卵するため、「一度は産卵させる」ために5㎝延長となった。

雑魚川の遊漁券販売データ

雑魚川の遊漁券販売データ

東日本大震災(2011年)後や、令和元年の秋に襲来した台風19号による影響で一時的に釣り人が減少した時期もあるが、イワナ資源量、釣り人来訪数とも放流に頼らなくても安定している。

遊漁券は周辺地域のコンビニや宿泊施設、県下の釣り具量販店、インターネット(つりチケ)で購入でき、現場売りは行っていない。遊漁券の不携帯は退場処分となる。

雑魚川の地図
野生のイワナを求めて遠方から訪れる釣り人が多い。遊漁券や釣りマップ、遊漁規則はインターネットで入手できる

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