10月10日(日)、東京都江東区にある若洲海浜公園海釣り施設において「若洲海浜公園初心者・ファミリー釣り教室」が開催された。
平成18年より公園の指定管理者となっている東京港埠頭(株)・若洲公園管理事務所と、(公財)日本釣振興会東京都支部の共催で行われた。協力はJOFI東京(東京都釣りインストラクター連絡機構)。
このイベントは、釣りの普及とマナーの啓蒙、初心者にも楽しく安全に釣りをしてもらうことを目的としている。
若洲海浜公園は、東京ゲートブリッジのすぐそばにある海釣り専用の防波堤で、10トンもの重量がある人工岩を敷き詰めた人工磯と足場の良い防波堤の釣り場がある。水洗トイレや売店もあり、餌や道具も購入出来る。
当日は朝から雲が厚く小雨が降り、当初の予定よりも30分遅らせた9時半でも雨が降っていた。
今回の参加者は事前に予約した12組23名。一昨年は50組100名を募集して行ったが、今年は感染予防の観点から参加者を絞っての開催となった。
予約は若洲海浜公園のHPにて募集していたがすぐに埋まった。行楽のベストシーズンということもあるが、長かった緊急事態宣言が解除され「屋外に出かけたい」という人々が多かったためだろう。
イベント開始の2時間前から、駐車場は満車に近いほどの車が入っており、釣り場も竿を出す場所を探すのに困るほどの賑わいだった。
そのような中、早朝から、公園管理事務所のスタッフは参加者の釣り場を確保するために、奥側の一角に目印のロープと立て看板、それに運営用のテントを設置していた。
開始時間には参加予定者全員が来場し、釣り教室の開始となった。
まず、東京港埠頭(株)若洲公園管理事務所の鎌田係長、日釣振東京都支部の常見支部長、全日本釣り団体協議会・東京都釣りインストラクター連絡機構の鈴木会長が挨拶を行った。
鎌田係長からは安全第一で、感染予防の観点からソーシャルディスタンスを心掛けて楽しんで頂きたいという趣旨の挨拶。
また、常見支部長からは日釣振は釣りの普及を目的として活動している。また、例年よりも人数を絞って開催したので皆様は選ばれた方々だ、というユーモアを交えた話。
そして、鈴木会長からは、まずは安心安全な釣りを楽しもう。次に環境にやさしい釣りとして、魚を守ることが大切。そして楽しく釣るためにはルールとマナーを守ることが大切、という3点について述べられた。
その後、全員で記念撮影をし、5人のインストラクターに手ほどきを受けて釣りの支度を整え、竿を出した。
道具は参加費の中にすべて含まれていて、竿とリール、ジェットテンビンとサビキ仕掛け、それにアオイソメがセットになっている。
降っていた雨もいつのまにか止んで、強い日差しのためか魚はすぐには釣れなかったが、サバやコノシロ、サッパが回遊してくるとポツポツとアタリが出た様子。中にはボラが掛かってしばらくやり取りを楽しんでいる参加者もいた。
終日風も弱く、終了時刻の12時半には真夏のような日差しになり、和気あいあいとした雰囲気の中で終了となった。