釣針の製造・販売等を行う株式会社はりよし(兵庫県小野市本社・岸本敬太代表)では、ホームページを刷新し、ロゴデザインのリニューアルを行った。
ロゴは以前のロゴを使用しながら、モダンなタッチで再構成されている。
はりよしのロゴは「七」の字が3つで縁起がよい。これは、創業者の岸本喜男の「喜(㐂)の草書体」からきている。
兵庫県加東市や小野市は釣針製造業が盛んな地域。国内釣針製造のほとんどがこの地域で行われている
はりよしがある兵庫県小野市や隣接する加東市周辺は昔から釣り針の製造業が盛んで、国内の釣り針製造の大半を占めている地域だ。数ある釣針製造業者の中でも若手社長として活躍しているのが、はりよしの岸本敬太社長だ。
岸本社長は1988年(昭和63年)生まれの32歳(2021年3月時点)。2016年に28歳の若さで同社の4代目社長に就任した。
岸本社長は20歳を過ぎたころから祖父(前社長)に、釣針製造の技術を教わってきた。
はりよしでは、直線(巻きグセのある材料を直線に矯正し決まった長さに切断する)、尖頭(針先をとがらす)、成型、焼入、化学研磨、メッキ、平打ちなど釣り針製造の工程のほとんどを自社でも行う企業だ。
岸本社長は、しばしば祖父と衝突しながらも針作りの技術を1つ1つを覚えていった。
前社長は自分で全ての仕事をするという気持ちが強く、仕事ではあまり人を頼らない性格だったという。
釣針製造を学び、品質の高さを実感。会社を継ぐ事を決意
岸本社長は祖父に釣針作りを教わっていく中で、作っている製品の品質の高さを自ら感じた事もあり、釣針製造に魅力を感じて会社を継ぐことを決断したそうだ。
岸本社長は、高品質な製品を作っていく意志は引き継ぎながらも、仕事の進め方については変えていった。
釣針製造では工程によって多くの専門加工業者があり、協力を依頼して、更に良い釣針作りを目指している。若手社長の相談にも親身になって応えてくれる多くの加工業者の存在が、社長を継ぐ事を決めた要因の1つでもあり、岸本社長は関係する加工業者にも感謝しているという。
釣針製造は釣り人の楽しさを通じて世の中をよくする。今まで以上に環境に優しい釣針作りにも挑戦
岸本社長は今後について以下のように語る。
「当社の釣針を使ってくれる人達が、釣りを通じて楽しい思いをして喜んでもらう事で、少しでも世の中が良くなる事に繋がると思っています。そう思いながら釣針を作れば、大変な仕事ですが、1本1本釣針を叩けますし、曲げる事が出来ます。
また、環境にも更に優しい釣針を作りたいと研究を進めています。釣りは自然と接する娯楽・レジャーですから、釣針で環境へのやさしさ等を表現して、今まで以上に釣針に目を向けてもらい、釣針の価値を高めていきたいです」。
若手社長が奮闘する老舗釣針メーカーに今後も注目だ。新しくなったホームページもぜひのぞいて欲しい。
公式HP https://www.hariyoshi777.com/