2020年9月24日、大阪湾稚魚放流事業が今年も行われた。
大阪湾へのチヌの稚魚放流は「チヌの海ふたたび」を合言葉に1983年から全国に先駆けて実施された。その成果もあってか、大阪湾はチヌ(クロダイ)が豊富に生息し、他府県からも多くの釣り人がチヌを狙いに訪れている。
↓ 当日の様子を動画で紹介 ↓
今年度はチヌの放流は2020年8月20日に既に実施されており、9月24日はキジハタ(アコウ)とカサゴ(ガシラ)の放流を実施した。
実施団体は(公財)日本釣振興会大阪府支部、大阪府釣り団体協議会。協力は(公財)大阪府漁業振興基金、(株)アーマリン近大、(有)瀬戸活魚センター、大阪釣船業協同組合(ヤザワ渡船・たまや渡船・夢フィッシング・岸和田渡船)、JOFI大阪、総合学園ヒューマンアカデミー大阪校、大阪釣具協同組合。
当日は午前10時に大阪北港の常吉大橋周辺に集合。稚魚がトラックで到着する前にスタッフにより周辺の清掃も行われた。常吉大橋周辺は釣り場としても有名だが、4連休の後という事もあってかゴミが散乱しており、スタッフでゴミを収集した。
稚魚の運搬車が到着すると、放流事業が開始となった。まず、セレモニーとして日釣振大阪府支部の橋本支部長、大阪府釣り団体協議会の倉田会長よりそれぞれ挨拶が述べられた。
放流には4隻の船(1隻は報道船)が用意された。稚魚は運搬してきたトラック等から参加者によるバケツリレーで各船に稚魚が運ばれた。
稚魚の内訳はガシラ1万8000尾(サイズは7―8㎝)、キジハタが4300尾(サイズは16㎝前後)だ。稚魚を積み込んだ船は、それぞれ大阪湾一帯(岸和田~北港)の各所に放流を行った。
また、常吉大橋周辺で報道用として、ヒューマンフィッシングカレッジの生徒らに船上から放流をしてもらい、その様子を取材に来たメディアが報道船から撮影した。当日は曇りで気温も高くなく、放流にも適した天候だった。
大阪湾ではチヌはもちろん、良型のキジハタも釣れており、近年は人気のターゲットとなっており、放流の効果もあると思われる。また、ガシラは通年人気のターゲットだ。
撮影後、すみやかに報道船やヒューマンフィッシングカレッジの生徒は常吉大橋周辺に戻り、再び周辺の清掃を行い解散となった。