馬瀬川で熱戦!「オーナーカップ鮎2025」林誠二選手が初優勝果たす

ニュース
オーナーカップ鮎2025のお立ち台
お立ち台。僅差の戦いを制し続けた林選手が初の栄冠に輝いた

8月1―2日、岐阜県下呂市を流れる馬瀬川を舞台に「オーナーカップ鮎2025決勝大会」が開催された。主催はオーナーばり、協賛はG―7ホールディングス、協力は下呂市、馬瀬川上流漁業協同組合。大会は2日間の熱戦を勝ち抜いた林誠二選手が初優勝を飾った。

決勝大会は岐阜県の馬瀬川。全国の予選通過者等が集まり釣技競う

馬瀬川の看板
水がキレイで夏も水温が比較的低い馬瀬川。鮎釣り師から人気の河川だ

昨年まで同大会は「報知アユ釣り選手権・オーナーカップ」として長年にわたり開催されてきたが、今年からオーナーばりが主催となり「オーナーカップ鮎」となった。

今年も決勝大会には全国6会場で行われた予選突破者、昨年のベスト8、歴代名人、歴代優勝者、主催者推薦、前回ドリーム戦進出者など合計98名が出場した。

初日はブロック戦で3回戦まで行われ、翌日から行われる準々決勝の進出者8名が決定した。

オーナーカップ鮎2025のベスト8
2日目にはベスト8が出そろった。いずれも実力者揃いだ

2日目の準々決勝からは一対一の対決となる。1時間で上流、下流のエリアを交代し、釣ったアユの尾数で競われる。

決勝大会は両日とも天候に恵まれたが、猛暑の中での大会となった。馬瀬川のコンディションと勝敗を分けるポイントについて、小倉吉弘大会競技委員長は次のように語っていた。

オーナーカップ鮎2025の小倉委員長
競技委員長の小倉吉弘氏

「例年は良く釣れている馬瀬川ですが、最近の状況は若干厳しいという話でした。しかし、追加放流もして頂き、アユの活性も上がっており、初日の釣果を見てもまずまずの良い成績が出ています。選手は、きつい瀬の中で釣った人は大型のアユが釣れているようです。

二次放流された小型を狙う選手もいますが、朝イチからそういったアユが釣れるわけでもありません。水温が上がってからの方が良く掛かるようです。試合の時間にもよりますが、最初にオトリを代えるために、選手がどのアユを狙っていくのかといったところもポイントではないでしょうか」。

馬瀬川
例年は良く釣れる馬瀬川だが今年は若干、状況が違っていた

準々決勝に進んだのは以下の8名(以下、敬称略)。松本一平対小沢聡、玉木功対廣岡昭典、吉田大修対島啓悟、林誠二対井爪貴之。

オーナーカップ鮎2025の大会の様子
ベテランの小沢聡選手は15尾で準々決勝を突破した

大会本部となった「清流ふれあい会館前広場」で対戦者同士が握手を交わした後、4つのエリアに分かれて準々決勝が行われた。いずれも白熱した試合となったが、ベテラン小沢聡選手が15尾をマークし、準決勝に進出した。

オーナーカップ鮎2025のベスト4
ベスト4の顔ぶれ

準決勝に進出したのは、小沢聡対廣岡昭典、島啓悟対林誠二となった。

準決勝の試合も小沢選手が7尾、廣岡選手が6尾。島選手が9尾、林選手が10尾と僅差の争いとなった。基本的にタフなコンディションの中、両試合とも1尾差で勝敗が分かれた。

オーナーカップ鮎2025の決勝
決勝戦は小沢選手と林選手の一騎打ち

決勝に進出したのは、小沢聡選手対林誠二選手となった。

ジャンケンは林選手が勝ち、上流側を攻めた。下流側を攻めた小沢選手は瀬の周りを攻め、次々とアユを掛けてリードを広げていく。しかし、その後が伸びない。

オーナーカップ鮎2025の大会の様子
最初にリードを広げる小沢選手

一方で林選手は最初の1尾はバラしてしまう。オトリも弱ったため、躊躇なくもう1尾のオトリと付け替えると、待望の1尾目を手にする。ようやくオトリを天然アユに代えたが、良いオトリにならず、そこからも我慢の釣りが強いられた。ここで林選手は焦る事なく、場所の交代後も最後まで粘りの釣りを行い続けた。

オーナーカップ鮎2025
焦らずに自分の釣りをやり通し、尾数を伸ばしていく林選手

終了の合図が鳴り、検量が行われた。結果は小沢選手が6尾、林選手が7尾と1尾差で林選手の初優勝が決定した。

オーナーカップ鮎2025の大会の様子
検量の様子。6対7の1尾差で林選手の勝利となった

表彰式では林選手のスピーチも

表彰式では主催者であるオーナーばりの中道成之社長より、下記要旨の挨拶が述べられた。

オーナーばりの中道社長
「これからもアユ釣りを楽しんで下さい」と挨拶するオーナーばりの中道社長

「本日はご参加頂き、有難うございます。選手の皆様やスタッフの皆様もお疲れ様でした。今後も暑い夏は続くと思います。アユ釣りシーズンもまだまだありますので、これからもアユ釣りを楽しんで頂きたいと思います」。

オーナーカップ鮎2025のドリーム戦進出者
ドリーム戦の進出者を表彰。来年の決勝大会に参加できる

その後、ドリーム戦で来年の決勝戦進出を決定した選手、また入賞者に記念品やトロフィー等が手渡され、大きな拍手に包まれた。

オーナーカップ鮎2025の表彰式
入賞者には様々な副賞も贈られた

優勝後のインタビューで林選手は以下のようにコメントしていた。

オーナーカップ鮎2025の優勝者、林選手
和歌山県の日高川がホームの林選手。日高川予選を勝ち抜いて決勝に進出した

「馬瀬川は初めてでした。オーナーカップは以前、ベスト8まで進めた事が一度ありますが、初めて優勝する事が出来ました。2日間、狙っていた場所は、大きく言えば石の色が明るい場所や水通しの良い場所、あとは他の人が触っていなさそうな小場所を狙いました。

釣り方は上飛ばしが出来るところは泳がせ釣りもしましたが、基本的にゆっくり引き上げるような釣り方です。あまり強く引くとオトリも弱りますから、細かく丁寧に探っていきました。ホームが和歌山県の日高川なので、そこで釣れる釣り方がどれだけ馬瀬川で通用するのか、という思いで釣っていました。

オーナーカップ鮎2025の大会の様子
ロースコアの試合が多かった中でも、焦らずに自分の釣りをやり切った

準決勝で島選手と戦っている時も、あまり掛からなかったので『ダブルスコアでやられているのではないか』と心配になりましたが、他の選手も掛かっていなかったようです。決勝戦もギャラリーも多く、とても緊張しましたが、焦らずに自分の釣りをやり切った事が良かったのではないかと思います」。

林選手が使っていたタックルは、竿が8m、天井糸はフロロの0.6号、水中糸は複合メタルの0.03号、下ツケ糸がフロロ0.4号、鼻カンがライトチューブ鼻カン5.5号、サカバリが一体忍サカサ1号、掛け針が秀尖6号(4本イカリ)。

関連記事 → 清原裕之選手が得意の泳がせ釣りを駆使し初V。猛暑、渇水の有田川を制す【第55回報知アユ釣り選手権・オーナーカップ】 | 釣具新聞 | 釣具業界の業界紙 | 公式ニュースサイト

関連記事 → もうフック選びで悩む必要なし!「鮎ルアーのフック」はキープ重視、掛かり重視、大鮎用の3種のラインナップ【オーナーばり】 | 釣具新聞 | 釣具業界の業界紙 | 公式ニュースサイト

 

関連記事

アルビレックス新潟と共同で海難事故防止!【第九管区海上保安本部】

【釣りフェスティバル2022】出展申込み締切り期限延長!9月末までOK!

【明石ダコを守る】明石市漁連遊漁船部会が播磨灘にスダレ貝を放流。水質改善やタコの餌となり資源保護・回復に貢献

釣り場のゴミ問題に!「切れ端×糸クズワインダー」・「ジャンクポケット」でマナー良い釣りを

淀川に400人超集合!ファミリーハゼ釣り大会2024大盛況!家族でハゼ釣り満喫

【シマノ】「炎月 ラクチェンバクバク」ヘッドもネクタイも交換時間が半分に!スナップ交換感覚でタイラバの交換が出来る

中価格帯モデルでハイエンドのスペックを搭載。シマノの新基準スピニングリール「ストラディック」

【フィッシング遊】静岡の人気釣り場でヒラメの稚魚1600尾を放流、清掃活動も実施!