セレモニーの後半。秋田市長らの祝辞や協力団体からの挨拶
セレモニーでは次に来賓挨拶として秋田市長の穂積志氏が祝辞を述べた。
「待ちに待った開放という事で私も非常に嬉しく思います。秋田港を釣り人に開放できないかという事は、私が県議の時代からのご要望です。開放が実現できたのは、会長、副会長をはじめ釣りを愛する皆さん、港を管理する国交省や県など様々な方の思いが1つになったからだと思います。皆様の努力に敬意と感謝を申し上げます。
港には様々な側面があります。貿易の拠点、観光の拠点、あるいはエネルギーの拠点などがありますが、今回の開放は親水という意味で、新たな切り口で地域の皆さん、県外の皆さん、あるいはクルーズ船により世界の皆さんに秋田の良さを知ってもらえるキッカケになればと思います」
次に国土交通省港湾局港湾環境政策室長の白井正興氏が挨拶した。
「今回の開放は私にとっても大変感慨深いです。先ほどのご説明で平成29年3月から動きが本格的に始まったとありましたが、私はその年の4月からこちらに赴任し、3年間お世話になりました。船で釣りをさせて頂いた事もあり、改めてここが豊かな海である事を感じました。
現在の私の立場としては、釣り文化振興モデル港を拡げていく立場です。秋田港を含め13港が指定されていたのですが、8月3日に新たに3港が追加となり現在は16港になっています。
秋田港は非常に良い事例だと考えており、この良い流れを日本釣振興会さんと一緒になって全国に拡げていければと思っています」
続いて、秋田県建設部港湾技監の鮫島和範氏、秋田みなと振興会会長の加賀谷毅氏も挨拶を行った。
事業支援組織挨拶として、国土交通省東北地方整備局秋田港湾事務所所長の渡辺淳一氏が挨拶を述べた。
そして、(公財)日本釣振興会水際線有効活用委員会委員長の岡田信義氏より下記要旨の挨拶が述べられた。
「本日はおめでとうございます。公益財団法人日本釣振興会の活動紹介をさせて頂きます。まず魚族資源の保護・増殖。釣り場環境の整備や水辺環境の美化・保全。釣り普及やマナー啓発が主な事業となっています。
その中で、水際線有効活用委員会では、遊休施設の防波堤等を利活用して、秋田港と同じように釣り場を増やしていく活動を行っています。もちろん、事故のないように、そして事故があってもすぐにフォローできる体制を作り、釣りの施設とし活用できる場所を増やしていきたいと思っています。
明日、いよいよ開放となり釣り人さんは待ち遠しく思っています。釣り人さんは明日だけでなく、釣れたという情報がSNS等でも広がれば、1日だけでなく、何度もここに来られます。遠隔地の方も来られますから、地域創生の一助になると確信しております」
セレモニーは閉会となり、参加者で現地の視察を行った。
視察には関係者ほか多くのメディアも参加。安全設備等を中心に説明
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